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Takahide Sumidaのブログ一覧

2007年01月10日 イイね!

アルファロメオ145【最終回】2007年1月 【7年11ヶ月・129000km】 Lust Run

アルファロメオ145【最終回】2007年1月 【7年11ヶ月・129000km】 Lust Run■ 最終回 ~ Lust Run ありがとう、アルファ145








***** クルマを手放すタイミング

 ついに、この時を迎えた。長い間、145に変わる魅力的なクルマはそうそうなく、欲しいクルマはいくつかあったのだが、今ひとつ食指を働かさせるに至らずに時が過ぎるのも束の間、すっかりアルファ145が定着してしまい、気がつけば8年近く、13万キロも共にしてきた我が相棒も、次のオーナーが見つかったことにも伴って、ココが乗り換えるタイミングに相応しいと思い、145を手放すことになったのである。次のクルマは新シリーズのレポートからレポートを始めていく。このページでは最終回に相応しい、これまで145と暮らしてきた総論を記していきたい。


***** アルファロメオのボトムレンジ、お手頃だった。

 アルファロメオが欲しい、と思った切っ掛けはDTMやBTCCなどのツーリングカーシリーズに参戦している155TIを見た時だった。メルセデスCクラスやオペルカリブラ、ルノーメガーヌといった市販車ベースに混じって、アルファ155が参戦している姿がたまらなくカッコいい。アレッサンドロ・ナニーニがドライブする155は、テール・トゥ・ノーズの激しいバトルを繰り広げ、接触やコースアウトは当たり前のレース。高回転で吼えるV6サウンドにすっかり心を打たれてしまい、 アルファ155が欲しいと思うのは必然だった。

その頃はゴルフⅢワゴンに乗っていて、当時パソコン少年ではなくアウトドア野郎だった。ひょんなことから見つけた96年型155スーパーの中古車を買いかけた時もあったし、シリアルナンバーのついたファイナルバージョンも欲しかったのだが、当時アルバイトの立場で400万円近くの買い物をするのは、勇気が要ったことだし、アウトドアを楽しむのに45サイズを履く155はいささか抵抗を感じるものだった。そこで興味の的となるのが145になるわけで、ゴルフと同じハッチバックボディ、そして何より155より80万円近くも安い265万円という車両価格は、ゴルフワゴンより安い。155と同じティーポと同じプラットフォームを使う145は、94年デビュー以降の145から始まる146、GTV、スパイダーと同じ世代のテイストが入り、155とは違う新世代のアルファロメオを感じることも嬉しかった。そしてジウジアーロやベルトーネ、ピニンファリーナとも違い、大好きな164から155の流れを汲むチェントーロ・スティーレのデザインは、「受け入れ難さを楽しむ」くらい、魅力があった。



購入の決め手となったのはやはり実用性の高さ。しかし3ドアというのがどうもネックになっていて、エグザンティア風の5ドアハッチバックの146も比較していた。コチラは並行モノしか選択できない。"モノ"というからにはそれなりで、当時南原社長んとこのオートトレーディング・ルフト・ジャパンが近所にあることもあって、入手しやすかったのだが、「日本仕様」となっていないことが心配の種。本国仕様こそ楽しいという場合もあると思うが、私はそこまでイタ車党ではない。でも最終的には強烈なウェッジシェイプなラインに、ひん曲がって付いたような黒塗り仕様のバンパーのデザインが、145の一番カッコいいところだと感じたのが購入の決め手となった。


***** ドイツ車とイタリア車との違い

 フォルクスワーゲンに慣れ親しんできた輩にとって、ゴルフワゴンからアルファへの乗り換えは、いかにドイツ車に近いかが評価の判断基準だった。ボディ剛性、スイッチ・レバー類の節度感、全体の耐久性などを比較しながら乗り続けた。走りの印象をわかりやすく表現すると、ドイツ車は「鉄道のようにレールに沿って道路を走る感覚」イタリア車は「エンジンにしがみつき、好きな道を走る」といつも説明する。つまりはドイツ車はシャーシやボディの性能が良く、安全指向が高くて、イタリア車は走ることへのハートやソウルに訴えるところが大きい。自動車技術の理想から別のところの、ファントゥ・ドライブを追及し、本当に楽しみを味わえたのは、少々時間がかかった。


***** 実用車としての145


↑何でも飲込んだラゲッジスペース。リアサスの張り出しも僅か。トノカバーはマジックテープだけだがこれが
意外と使いやすい。そしてウェザーストリップが足りてない事に注目!これがイタリア車。


 アルファ33スポーツワゴンの後継とも位置づけられた145だけに、実用車としての厳しい目を持っていた輩だが、実力は想像以上のものだったし、その辺のミニバン以上にヒトを、モノを運び続けてきた自信がある。

4回の引越し、友人の結婚式には映像・音響機器をしこたま詰め込んで機材カーとなったし、レジャーではマウンテンバイクを積み、4人乗せての日帰りスノーボード、友人たちと集まってのBBQ、やがてレンタカーが使えなくなった時には愛知・岐阜を巡回する営業車として活躍する。素晴らしいのは荷物の積み込みに全く不安がなく、27インチのモニターを積み込み、デスクや組み立て家具、あるいはスノーボードも難なく飲み込む。4本のタイヤを積んでもまだ後ろに一人乗れるくらいの余裕だし、開口部が広く、天地方向に広く且つトーションビーム形式のリアサスペンションによる余分な出っ張りがないので、"美しく"荷物が積めるのだ。

このように、スペース的には不満はなかったが、ハッチゲートの取り扱いには少々ストレスが残るものだった。キーオフの状態でダッシュボードの電磁式オープナーで開けるか、エンブレムを回して鍵を差し込んで開けるしかなかったから、かなりわずわらしかった。しかしハッチゲートのデザインを優先してグリップを設けなかったり、集中ロックとシンクロさせてコストアップを嫌ったように、こだわりが伺える。


インテリアもうまくデザインされている。 ポジションについては全ての145オーナーが感じていることだろうが、シート位置が高く、一番低い位置にしてもミニバンに乗っているような感覚になり、初めのうちは落ち着かなかった。それでも運転席からの視界が随分と良く、ウェッジの効いたサイドウィンドーのラインも相まって、開放感は最高。例の"えぐられた"助手席側ダッシュボードも室内空間をルーミーなものにするのに一役買っている。シートは13万キロ使ってきてもあんこのへたりは感じられず、長距離移動にも疲れを感じることは少ないほうだった。この99モデルには戦前時代のalfaromeoロゴが入っており、雰囲気があるもので、デザインそのものも外から見ていて飽きのこないものだった。



常に不満を感じていたのはやはり小物入れスペースの不足。グローブボックスは車検証を入れると蓋が閉まらず、携帯電話を置くスペースはラジオの下か、メーターフードに置いておくくらいしかできない。元来、クルマにモノを置かない気質なので、どうってことなかったが、12年間も稼動したカーナビの貼り付け位置は恥ずかしいもので、せっかくのダッシュボードのデザインを台無しにしていた。とはいっても運転しながら目視するものなので、安全性は妥協できない。空調噴出し口に差し込むカップホルダーだけは絶対にできなかったが。

一方で走りの面については一長一短の性格があった。はじめのうちは駐車スペースにバックで入る際、私はミラーでしか後方を確認しないのだが、真っ直ぐ入ったつもりが降りてみると斜めになっていた事が半年くらい続いた。ドアミラーの視界が狭いのが影響しているのか、オークションで仕入れたワイドミラーを両面テープで貼り付け、多少は役に立ってるのかと思う。145にお乗りの方なら経験があると思うが、フロントバンパーの最低地上高が低く、車輪止めにもぐりこませてしまったり、急なスロープで擦ったりしたことが多いかと思う。しかしその後方には低い位置にあるオイルパンがある。13万キロ乗ってきて幸いにして一度もヒットした痕跡がなかった。オイルパンの低さとバンパーの低さに意味があるのかわからないが、この低さが145独特のプロポーションを表しているのはいうまでもない。

 エンジンは可変吸気バルブタイミング&リフト機構が採用された156と同じエンジンなので、全域で扱いやすかった。混雑した道路や低速域で、低い回転からでもトルクの出方が自然で、ミッションとの相性もよくガクつかない。因みに前期型で新世代エンジンの組み合わせは、この99年モデルだけだ。一方で高速・高回転域ではアルファロメオ本来の魅力が最大に発揮される。特別速いというわけでもなく、強大なトルクを感じるわけでもないが、4000回転あたりから始まるウェーバーサウンドを耳にするたび、アルファに乗る悦びを感じる。特に深夜の空いた道でミッションを自在に操り、高回転気味で駆け抜けるともうそれは病みつき。レスポンスがよく、回転が落ちるのも早いので、キビキビ感がたまらない。

8万キロ無交換のフロントブレーキパッド ブレーキは車検の度にオイルを交換し、ローター研磨を一回しただけのメンテナンス。ブレーキパッドは13万キロ走ってきて1回しか交換を要しておらず、12万8千キロ時点でスタッドレスタイヤに交換するときに点検してみると、残り5mm強といったところ。エンジンブレーキを多用し、惰性で走りぬくエコドライブを繰り返してきた恩恵だと思う。制動力そのものは大したことなく、はっきり言って効きはよくはない。それでもパニックブレーキ時にはABSを利かせながら安定してステアリングできるようになっていた。


***** アルファロメオ

一台のクルマがあれば、人生を変えることができる。アルファロメオとは、そんなドラマを持ったクルマだと私は信じている。145に乗っているうちに、イタリアのクルマや文化に影響を受け、ミラノやフィレンツェへ行きたいと思っていたが、その野望は叶わずに8年を消化した。その間にもイタリア文化を知り、シューマッハーが乗るフェラーリやモトGPのマックス・ビアッジ、バレンティーノ・ロッシのキャラクターにシビれ、子供の頃からの一台だけの珠玉、チンクェチェントに乗り、数々のイベントにも参加してきた。中でも印象に残った出来事は2001年の夏にパシフィコ横浜で開催されたムゼオ・アルファロメオで、戦前のアルファや155などの最近のレーシング・アルファなど門外不出のアルファロメオミュージアム。エンジンや貴重な資料・ポスターが展示され、アルファロメオの歴史的重み、文化の洗練を受けてきた。第2次世界大戦があるのとないのとで、歴史的命運が分かれたように思う。


↑一番のオカズがこれ。ティーポ33ストラダーレ


次に日本で見れる日があるのだろうか…

ちょっとでもクルマが好きな人を横に乗せれば、大概はツインスパークサウンドの話になるし、クルマのことをよく知らない人にも、高速道路を飛ばせば「いい音」と言ってもらえる。高回転になれば喧しいだけのクルマとは違い、走る事についていえばどんな人にでも直感に訴えかけるエンジンサウンドは凄い。このようなエンジンはアメリカンV8くらいだろうし、ガソリンエンジンが淘汰されていくこの時代に十分堪能できた事は幸せに思う。145の刺激は156や147でも無く、初めてのアルファは作りの良い147からが良かったかなと思ったが、鋭利なラインで独特の抵抗感をあえて演出したような145が好きだ。145に乗って落ち着きや安らぎはなかったが、ソウルがある。人生を楽しみ、人を愛し、歌を歌い美味いものを食べようじゃないか。かっこいいクルマに乗り、好きなように走る。それが実用車としてのアルファロメオ。このメーカーにはイタリア文化が詰まっている。アレーゼの風は堅物の私を翻弄したのだ。


***** 145、セカンドライフへ

それにしても約13万キロ、よく走ってきたものだ。ディーラーの顧客では20万キロを超えた145オーナーが最長で、毎日現役だという。我が145も20万キロまで付き合いたかったのは本音。新しい相棒と付き合うことになったが、145を長く蔵入りさせれるほどの余裕もなく、次のオーナーが見つかったことでリリースするよいタイミングとなった。我が145の里親となるのはこれまた145オーナーとの事で、甥っ子として送り出すことになるのである。もう滅多に見ない145なので、旧いアルフィスタ達の仲間入りだろうか。いい状態で長く現役生活を送ってほしいものである。


ありがとう145。次はジュニアで会おう!

(2007年1月10日)
2006年12月18日 イイね!

アルファロメオ145 2006年12月【7年10ヶ月・128000km】見て嬉しい、乗って楽しい145.

アルファロメオ145 2006年12月【7年10ヶ月・128000km】見て嬉しい、乗って楽しい145. 7年10ヶ月【128000km】
見て嬉しい、乗って楽しい145.
この際、些細なことなら気にならない。










***** ご老体にして最高燃費、13.9km/lを記録

 前回では電動ファン、ラジエターなどパーツ交換を主にお伝えしてきたが、その事後報告。この頃は一日あたりの移動距離がおよそ100キロくらいで、145に乗り始めてからの最高燃費、13.9km/lを記録した。状況としてはエアコンを使用せず、信号の少ない一定速度で走れる堤防道路に、深夜の時間帯に良く流れる国道を一名乗車で丁寧なアクセルワークを心がけ、満タンからタンクがなくなる寸前まで同じ条件で走ったときだった。高速道路を法定速度内で流し続けてもせいぜい13km/l位だったので、今回の一般道のみで尚且つ信号でストップアンドゴーを繰り返したとしても、これまでを上回る結果を出した。ハイオクしか入れられないとはいえ、輸入車でここまで燃費の良いクルマはきょうび珍しいと思う。145は乾燥重量でも1220kg。走りも燃費も軽いのでとても得した気分になる。



オイル・水周りは気を抜けない 意外と綺麗な機関系周り

***** 突然インジェクションランプが点灯

 ある日突然、メーターナセル内のインジェクションランプが点きっぱなしになっており、何も問題は感じなかったのでオイル交換の時に診てもらったところ、先日交換した電動ファンがLOWで動いておらず、HIでしか動いていない事が判明。この頃は小春日和も感じる秋。信号待ちの時は意外と電動ファンがHI、すなわち高回転で回っているなーと思っていた。サービスによれば、電動ファンのリレーが壊れたことでインジェクションランプが点きっぱなしになったのではないか。と説明する。リレーを交換したところ、ファンはきちんとLOWでも作動し、ランプは消えた。

前回のラジエーターの故障の原因が、実はLOWが作動してなかったからでは?と疑いをかけてしまうのだがインジェクションランプが点灯したのが事後だったし、リレーを交換した瞬間にランプが消えたから、一概に裏づけができない。不可解な警告灯は輸入車にはありがちなので、何もなければそれでよしなのだ。

***** ウォッシャーの水漏れ

 嫌な予感がした。クルマを駐車場に止めて降りてみると、右側バンパー下から水滴がポタポタと落ちているのが見えた。ラジエターは交換したばかりで、タンクかホース類のマッチングがうまくいかなかったと思い、用事を済ませたところで冷却水のタンクのレベルを見ると、減っていない。ジャーとは漏れてないので、点検を繰り返しながら恐る恐る自宅に帰り、一晩置いたところで冷却水を見ると…減っていない。ということは隣にあるウィンドゥウォッシャーに疑いがかかる。数十秒ごとに一滴くらい、バンパーをつたって水が落ちるため、タンクが空になるのに時間がかかる。そのまま放置しておき、1週間を費やしたところでウォッシャータンクが空になったので、水漏れの原因がウォッシャー系統だということが確認できた。

前記のリレー交換時についでに診てもらうと、漏れの箇所は確認できない、とのことで、試しに水を入れてみるが、待ってても水が滲んでくる箇所が見つからないというのだ。修復が難しければウォッシャーは無くても良い!と腹をくくったが、漏れが確認できないではどうしようもない。そのまま様子を見るが、これが不思議なことに数日の間は地面が濡れてはいたものの、自然治癒してしまった。現在はちゃんと水で窓を掃除できる。



99年、新車間もない当時の145。ロッソが鮮やか



樹脂の部分は早い段階でクリアが剥げた。

***** ペイントコンディション

 ジマンではないが、145を自分で洗ったことが殆どない。そしてワックスで磨き上げたことも一度もなく、洗車はガソリンスタンドの洗車機で普通の水洗いの洗車か、月に一度くらいは撥水コートを選んで洗車するのみ。というのも昨今、ガソリンスタンドのセルフ化に伴って、洗車機も自分で操作し、拭きあげや車内の掃除もユーザーが行うことによって、安くできる。水洗いの洗車なら100円だし、撥水コートも900円くらい。尚且つプリペイドカードを購入するため、お手軽に145をピカピカにしている。

ピカピカといっても、清潔なだけで、実際には鉄粉やタールも蓄積されているだろうし、水焼け、洗車傷などでボディパネル自体はかなり痛んでいる。引っかき傷を見つけてはコンパウンドで消してきた程度なのだが、水洗い洗車自体は多くて週1回ペースなので、いつ見ても清潔感は保たれている。

夜のスタンドの照明で改めて気づいたのは、ロッソの色褪せが結構あり、パネルによって随分と偏りがあることにも気がついた。赤のペイントは色褪せが激しいのはわかっていたから、普段は屋内駐車場もしくは常に日陰を意識して保管してきた。それでも「オリジナル」で残っている部分の天板とハッチゲート、左右ドアミラー、運転席側のフロントからリアクオーター、クオーターの上部はプラスチック部分までは色褪せが結構進み、特にプラスチック樹脂のドアミラーは赤というよりエンジ色といってもいい。

そして交換を要したボンネットからフロントバンパー、助手席側一面は交換し、塗装は板金工場でロッソに合わせたもの。特にボンネットは日が直接あたる割には、色褪せが少ない印象があり、これも塗装技術の影響なのだろうか。

(2006年12月18日)
2006年12月04日 イイね!

アルファロメオ145 2006年12月【7年7ヶ月・122551km】アルファ145、再始動

アルファロメオ145 2006年12月【7年7ヶ月・122551km】アルファ145、再始動7年7ヶ月 【122551km】
アルファ145、再始動

 8月も後半に入り、ここ1年以上は何のトラブルもなく無事に夏を乗り切った145だが、エアコンのコンプレッサーがオン・オフを頻繁に繰り返すようになり、症状をディーラーに伝えたところ、「ガス抜けだろう」とのことで滋賀県は大津市に向かう前にディーラーに立ち寄った。暫くして担当のサービスから伝えられたのは、電動ファンが回っていないとのこと。つまりはモーターが壊れているために冷却能力が落ち、オーバーヒートを防ぐためにコンプレッサーを強制的に止める作業を繰り返している状態だった。アイドリング状態を続けていれば水温がグングン上昇していき、オーバーヒートしてしまう。今から滋賀県へ向かうというのに、突然の入院。今回の代車はまたカローラⅡ。またといっても違う種類の同車種に3度はお目見えしてきている。それにしても、好きでもないクルマに乗るのは苦痛だ。


***** 部品が日本に入ってこない

 入院から2週間が経ち、状況をディーラーに確認してみると、純正の電動ファンを発注しているが日本に入ってこないとのこと。以前にもドアチェッカーが入ってこなくてドアがブラブラの状態で2ヶ月過ごした事があるし、天井の内張りが半年に渡って未だ入らなく待つ顧客もいるという。代車がデモカーのブレラだったら、いつまでも待つがこのまま145をベッドに横たわらせておくわけにはいかない。少しは他のクルマへの乗り換えも考えたが、このまま引き下がるわけにはならぬと思い、今回はまたまたヤフオク。埼玉の解体業者から2000年型で60000kmの145から外された電動ファンをゲット、ディーラーに送ってもらった。


アルミラジエターで信頼性アップ

***** 2度目のラジエター故障

 ディーラーから携帯電話に入電があり、取り付け完了かと思いきや、何とラジエターの水漏れが発覚。それに暫く稼動していなかった為にバッテリーがあがってしまった。前回のバッテリー交換から3年は経過しているものの、稼動状態が続いていれば延命できたとは思うが、何分仕方がない。ラジエター交換とバッテリー交換まで強いられることになった。ラジエターについては2年前の車検時に交換したばかり。ここにきて水漏れとは想定外の事。確か当時は純正品を嫌い、汎用品で多少の位置合わせをしたものを装着した。相性の問題なのか、固体の問題なのか断定はできないが、僅か2年で壊れるのは不本意だ。やはりパーツ選びはクルマ屋と相談し、実績を元にチョイスするのが一番だろう。


サーモスタット交換、バッテリーは勿論BOSCH

***** ついでにサーモスタット交換

 2回目のラジエター交換なのでここはリビルドではなく、スチールのものと比べて一体構造となり、且つ放熱性に優れるアルミ製を装着することにした。というのもサービスがRAC製でストリートユースの手頃なものを見つけてもらい、マッチングを入念に問い合わせたところで、最後の1台しか残っていなかったものを私がゲット。それに以前のレポートにも記したサーモスタット不良もこの機会に交換することに。単独で依頼した場合だとクーラントを入れなおすことになるため、怪我の功名となった。あとはパーツの入荷を待ち、最終的に作業完了を待つだけだ。


*****それなりの出費は覚悟

 ここまで要した期間は40日間、工賃を含む部品にかかった費用は16万円ほど。ざっとパソコン一台分といったところだ。ディーラーでクルマの話をしていると、壊れたり部品が手に入らないといった現実が当たり前になってくるが、趣味性の濃いクルマなのだから割り切るしかない。この世代のアルファは、エアフローメータの故障も多いというから我が145も心配の種。そうこうしているうちにタイミングベルトの交換も差し迫ってくる…。そんなクルマとの付き合いが長くなると自ずと愛着が沸いてくるものだ。タディの145もその領域に入ったといえる。エンスーなクルマなのだ。

(2006年10月4日)
2006年07月11日 イイね!

アルファロメオ145 2006年〜【7年4ヶ月・120000km】思えば小さく見える145

アルファロメオ145 2006年〜【7年4ヶ月・120000km】思えば小さく見える145 7年4ヶ月 【120000km】 思えば小さく見える145 ディーラーに展示されたフィアット・グランデプントと145を並べた時に、グランデプントが結構立派に見えて、145が健気にさえ見えたのである。











***** 思えば小さく見える145

 オドメーターは12万キロを超え、ここ1年は殆どトラブルフリーで痛快アルファライフを送るタディの145。ディーラーにお披露目された17インチを履くグランデプントを見ると、145も随分と小さく見えてきたなぁと、オイル交換をしながら感じたものであった。


***** すこぶる快調なアルファライフ

トラブルフリーなので、めでたいことなのだが書くことがない。実用車と使うのに申し分ないし、こんなに経済的に且つ実用的に楽しめる輸入車はそうそうない。燃費もすこぶるよく、エアコンを使用しない春は余裕で11km/lをマークする。

悪いのはガソリンの値段で、7月現在では136円/lで入れているが、巷では140円を突破しているガソリンスタンドも珍しくない。しかし145は軽量でマニュアルシフトの為、燃料費は随分と安くつくのである。


***** アイドリング不整とスターターの滑り

マイナートラブルならいくつかあるので、ここにあげようと思う。

最近の調子といえば、特に梅雨空の湿った空気の時に顕著に現れるのがアイドリング不整で、クラッチを切ったときに回転が下がりすぎるためにその後ブリッピングをするように上がったり下がったりする現象。

新車の時からアイドリング不整はあったが、サービスによればまだ許容範囲との事で、問題にはしていなかった。

問題があるとすると、いわゆるUターンの時にハンドルをロックさせるまできったときに失速しエンジンが止まる…なんてこともあったので、並みのドライバーだったら何事かと焦るだろうし、気がつかないかもしれない。

もう一つがエンジンスターターの「滑り」。エンジンをかけたときに、ガリガリっと異音が残るため、知り合いにもディーラーにも相談したところ、これまた「許容範囲」とのこと。156にも最近同じ兆候があるというので、様子をみていたら最近になって自然治癒したのだ。


***** ウィンカーレンズが脱落


経年劣化でイロイロ部品が外れてくるのがイタリア車

ある日ふと見ると、フロントの左ウィンカーレンズがごっそり無くなっている事に気がついた。すぐさま、「だれかぶつけたんじゃないか?」と疑い、クルマを入念にチェックするが、どうやらそうではなくて反射板からウィンカーレンズが脱落して
いたことが分かった。恐らくは走行中に外れてしまい、気がつかずにいたというわけ。

よく見れば中は密閉空間になっており、実用上このままでも問題はないのだが見た目が悪いし車検に通らない。仕方ないのでヤフーオークションでリビルド品を見つけ交換した。こういうしょーもない事で出費が嵩むのがイタリア車だと感じる。


***** 電球ネタイロイロ

ウィンカーレンズのついでに、レポートするネタがあったのでここに記しておこう。

クルマに暫く乗っていると、あちこち電球が切れていくのは当然なのだが、ただ交換するだけでは面白くない。ヘッドライトの明るさアップは考えないのだがタディのスタンスとしてはエコ志向なので、消費電力が少なくて済むLED仕様に変えてしまうのだ。

まず交換したのは既に2年前の事、ブレーキランプとポジション球をLED仕様に交換。ライセンスプレート用も交換してみたが、LEDの特性で照射範囲が広くないため、逆に暗くなってしまったためLEDは不向きと判断。フィラメントの電球に戻した。

対照的にLED向きと言えるのはウィンカーで、照射速度が速く鋭利な光の為相手に意思表示をするのには向いている。始めはメルセデスSクラスがドアミラーにLEDを組み込み始め、最近では軽自動車にも装備されるようになった。

現実にはウィンカーをLEDにしているのは殆どドアミラーに組み込んだタイプが殆どで、フロントやリアのコンビネーションランプに採用されているのはエスティマハイブリッドなどごくわずかだ。


後ろは後続に対してだから自分には享受されない事に気づいた…

普通のクルマのフィラメント型バルブから市販のLEDバルブだけ交換しても、LEDは消費電力が少ないため、クルマがバルブ切れと判断し、点滅が早くなってしまう。対策のリレーキットも量販店で売っているが、そこまでして交換するメリットも感じられないのが正直なところ。メーカーとしてもコストアップを嫌って、標準装備とはしないのだろう。

(2006年7月11日)
2006年05月03日 イイね!

アルファロメオ145 2006年5月【7年2ヶ月117,000km】CG CLUB SPRING MEET2006

アルファロメオ145 2006年5月【7年2ヶ月117,000km】CG CLUB SPRING MEET2006










 7年2ヶ月 【117,000km】CGCLUBのイベント、SPRING MEET2006


 CG CLUBで年2回行われるイベント、SPRING MEETに参加してきた。
CG CLUBとは自動車雑誌のカーグラフィック(以下CG)とかNAVIを出版する二玄社内の、事業企画室が運営するファンクラブ。最近は会員が主体となってイベントを運営しており、かれこれCGのイベントに参加するのも10年目だ。

最初は忘れもしない1997年3月の都心に大雪が降ってきて、会場はとしまえんだったのだがとても寒かった。2001年からは関西で秋にも行われることになり、兵庫県のグリーンピア三木という、これまた年金問題が気になってしようがない会場だ。


自転車の聖地、伊豆は修善寺のサイクルスポーツセンター。メーカーやメディアの試乗によく使用される


2002年の関西イベントはチンクェチェントで参加。隣は珍しい三菱500、両車の対面は大変貴重だ


2003年のとしまえん。屋外プールが会員の駐車兼展示スペース。

2006年のSPRING MEETは、いつものとしまえんから伊豆のサイクルスポーツセンターに移設、読者からの要望が多かったのだろう、クルマを走らせて見ては乗って、という「動くイベント」に趣旨が変わった。

サイクルスポーツセンターといえば、CGTVの視聴者ならお分かりでしょう、自転車の5kmサーキットを使ってクルマのインプレッションをしているところ。クルマなんぞ持ち込んでいいのか?なんてテレビを観ながらいらぬ心配をしていたものです。

そんな5kmサーキットを自分のクルマで体験走行ができるプログラムがあるものだから、そりゃ行かないわけにはいきません。それに走行中の自分のクルマを誌面を飾るカメラマンに撮ってもらえるんです。

私は塚原副編集長の先導を受けるのだが、あれ?どこにいるの?と思いきや、目の前でスタンバッっているのを見落とし、危うく抜いてしまうところ。

サーキットではないので、目いっぱいは走らないのだが、CGの認識はさすが、ちょうどいいスポーツ走行です。
前を行くポルシェ・ケイマンSのタイトでシャープなラインに比べ、我がタディの145はコースを目いっぱい使うライン。クイックなアルファのハンドリングとコースのレイアウトの愛称がよかったと思う。

デジカメのプリントが出来たところで、400円という殆ど実費で購入。出来上がったプリントはカメラテクに感動。やはりアルファはコーナリングでロールしている姿が一番美しい。空いた山道でないと出来ないし、こんな上手いショットが撮れる人もそうそういないから、とても価値のある一枚になった。

 冒頭でも記したとおり、かれこれCG CLUBのイベントには殆ど毎年参加している。始めはCG NAVI DAYとして、オフィシャルのイベントでした。元グランプリ・ライダーでジャーナリストのポール・フレール氏やセルジオ・ピニンファリーナ氏、あるいは久米宏氏までをも招聘したイベントでした。

このイベントの凄いところは、垣根がないところで貴重なクルマが沢山あつまっているのにも関わらず、特に柵もなく、今回のように同乗走行があったり、著名人のゲストを交えたトークショーアリ、編集部の方々とコミュニケーションがとれるようにブースが作ってあったりと、オープンで大人のイベントなのです。



***** 試行錯誤で続けてほしい。

今回のサイクルスポーツセンターでのSPRING MEETはとしまえんでは実現が難しい「走る・聞く」イベントに特化された。

サイクルスポーツセンターの場所も素晴らしかったが、なにかとしまえんのように、街中にあって屋内スペースもある凝縮された感じのイベントも名残惜しい。

そこで私からの提案としては、今後は隔年でとしまえんではNAVI系のライフスタイル型のイベントに特化し、サイクルスポーツセンターではCG系のよりエンスー系に振ってみてはいかがだろう。

全ては運営費と向き合うことになるだろうが、我々会員が出来ることは何かしたい、メーカーや広告など商売テイストが濃くなってもいいので、続いてほしいと思っている。

(2006年5月7日)

プロフィール

「カーチェイスシーンで悪役が007を追い回すのにピッタリなハイパーSUV。 http://cvw.jp/b/266214/43924501/
何シテル?   04/21 00:50
メーカーや特定の車種にこだわりはなくクルマ好き。ただしメカは詳しくはなく、一般のお客さん以上セールスマン以下のレベル。技術的にはつたない文章で申し訳ない。
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