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Takahide Sumidaのブログ一覧

2016年01月04日 イイね!

正月クルマウォッチングは楽し

 例年、年末年始のクルマ風景は楽しいものがあります。年末は大掃除にのっかって皆白い息を吐きながらせっせと洗車していますし、年末年始に限らず、GWや盆休みにも言えることなんですが、やはり道が空いているからなんでしょう、とりわけ正月はみのむしが殻から出てきたようにのっそのっそと旧車が走りだすのです。時代が時代だけに、勝手に写真を撮ってネットにアップする、ということはできないので、手記だけになりますのでご容赦を。

 まず強烈なインパクトを受けたのがシトロエンSM。イベントやミーティングで見かけることは珍しくはないのですが、街中でいきなり出くわすと昔のSF映画のような出で立ちは鳥肌立ちます。その流れでモーガン。ご存知木製シャシーを纏う現代でも作られているオープンカーで、シニア夫婦がお乗りでした。かっこいいですね。

アメリカンではシボレー・ベルエア、コブラ、イギリスではMGB、イタリアではアルファ・ジュニア1300を目撃。

正月暴走から帰ってきたような(失礼)歴代スカG三世代のツーリング族は間にサバンナロータリークーペが混じっていたり、ずいぶん華奢で小さく見えた鉄仮面RSターボと、初代カローラを単独で補足。

何も旧車ばかりではありません。早くも新型プリウスがちょくちょく街中でみられるようになり、NDロードスターはかなりの確率で幌を開けておりました。負けじとS660もまだまだデリバリーが進んでないとはいえ、何台か見かけたしビートも元気に走り回っております。

今年は収穫が少なかったかな? 2年前の正月はレクサスLFAニュルパッケージとすれ違ってそれ以来一般道で遭遇したことないです。まあでも高いクルマに出会うのが正月って訳でもなく、ネクステージなど大手の中古車屋さんは盛況の様相で、昨日訪れたマツダディーラーも、前年の2倍の来店だとか。マニア向けのクルマばかりでなく、クルマ需要というのは活気があるもので、違う業界にいる私にしたら羨ましいなぁと思った正月クルマウォッチングでした。
 
Posted at 2016/01/05 08:07:49 | コメント(0) | トラックバック(0) | 【コラム】Road On Mobirity | クルマ
2016年01月03日 イイね!

無骨なスタイルから一転、都会派になって好き嫌いが分かれるのでは

無骨なスタイルから一転、都会派になって好き嫌いが分かれるのでは 現行型がフルモデルチェンジした時、これがエクストレイル!?と目を疑った。それもそのはず、3代目エクストレイルはエクストレイルとして開発されたわけではなく、北米向け「ローグ」を日本のエクストレイルとして割り当てられたグローバルカーなのだ。聞けばこのローグ、北米市場では生産が追いつかないほど売れており、日産九州で補完生産されるのだとか。

 そんな諸事情を知っているのと知らないのでは、三代目エクストレイルに対する印象も異なってくる。というのは先代までが守ってきた、あの無骨なSUVをまんまと捨てて、いきなりスタイリッシュなSUVに仕立ててきたものだから、支持層を置き去りにしたと言われても仕方がないだろう。

 田舎に行くとエクストレイルはおじさんがちょっとした釣りに来てたり、林業やアウトドアの道具として、いわばランドローバー的に使われている光景をよく目にした。そういったユーザーに対し今回の様変わりは置いてきぼりにしたかと思いきや、先代まで守ってきた防水のシートにやラゲッジボード、このラゲッジボードで棚や仕切りを作れたりと、エクストレイルらしさは一応、踏襲されている。

 とはいってもこのエクストレイル、新型車だけに安全装備が充実しており、自動ブレーキや車線逸脱警報が装備されており、上級グレードになればお得意のアラウンドヴューを応用して車庫入れもやってくれる機能もあるなど、やっちゃえ日産の横展開は勢いが感じられる。

 現行に乗るのはおそらくこれで3回目だと思うが、やはりエクストレイルらしい個性を感じることは希薄に思った。これは今の日産グローバル車種全体に言えることで、マーチ、シルフィからティアナまでそう。2000年代の良かった頃の日産車のアイデンティティはゴーンちゃんによってバッサバッサと切り捨てられた。

 さらに追い討ちをかけるようで心許ないのは、低中速域での乗り心地が良くなかった。これもマーチにもノートにも続く傾向だが腰が太いのはいいがサスペンションの減衰不足で上下にピョコピョコ跳ねる傾向が見られ、これなら先代の方がいいと思ったほど。それに右折する交差点でスタッドレスではあったが簡単にスキール音を鳴らすなど、今回に限ったことであってほしいがネガティブな印象がつきまとった。

 今回のエクストレイルは思えば乗用車クリーンディーゼルで先陣を切った筈で、立ち消えかと思っていたらハイブリッドが追加された。詳しくは調べていないのだが現在のディーゼルではユーロ6など規制値に対応できていないのでは。刷新もままならない状況なのだろうか、なんだかもうブレブレである。カルロス・ゴーン率いる日産はルノーを兄弟に持ち、メルセデスとも提携関係にある大きな会社で一車種でも影響が大きい。それだけに最近の日産のクルマ作りは会社の諸事情をユーザーに被せられたようなクルマが少なくない。エクストレイルもそのうちの1台になってしまったことは残念に思う。

Posted at 2016/01/03 01:24:53 | コメント(0) | 【コラム】Road On Mobirity | クルマレビュー
2016年01月01日 イイね!

(日産モコ共通)オシャレな雑貨店のようなインテリアは質感・デザイン・快適さともに◎

(日産モコ共通)オシャレな雑貨店のようなインテリアは質感・デザイン・快適さともに◎ 小気味よい走行感覚はスイフト譲りでインテリアもグッド。未だ軽の上位にランクしていると再認識した。
キャラクターはワゴンRをベースにした、軽のキューブといえばわかりやすいだろうか。

 エクステリアはミニバン風でサイドのグラスエリアが水平に長くとられており、室内から横方向を眺めると独特の世界観がある。エクステリアは地味だがインテリアと上質な乗り心地にポイントを与えたい。

 はるか前方に位置したフロントガラスから直線的にルーフが連なるスクエアな空間が気持ちよく、インテリアのデザイン、色使い、光沢パネルの使い方などはまるで、お洒落な雑貨店を思わせ、性別年齢問わず受け入れられそう。ワゴンRとは別物で、これだけテイストの違いが出せるのは凄い。空調のスイッチやグラフィックは大人しく、物入れも実用的で豊富。シートもしっとりしており、キャラクターと合っている。

 基本的に660ccNAだから、力強さは求められず、その分丁寧な走りを心がければ、CVTが上手く上質な推進力を導いてくれる。スムーズに、スルスルっと加速していくし、CVT特有の空回り感もなく、低速でギクシャクしない。機関と駆動のパワーデリバリーが上手く、CVT嫌いの私でもこれは合格。

 途中から加わったエネ・チャージは微力ながら燃費には確実に貢献している模様。インパネの電池マークが点灯するくらいしかその働き具合がわからず、せめて給電・放出の様子くらいわかるようにしておいてくれたらよかったのに、と思う。

 そしてアイドリングストップ機構で微妙に疑問。最近では完全停止前の時速13km/hでも停止するタイプ。これだと徐行速度で頻繁にエンジン停止、再始動を繰り返すことになり、乗員には大して振動もクランキング音も大きく感じることはないが、シリーズハイブリッドのことを考えると貧乏くさくなる。ユーザーは鬱陶しく思うが、メーカーは1パーセントでも燃費をあげられるならと思い改良に改良を重ねてくる。スズキのスズメの涙程度の蓄積が、今日の低燃費をもたらしているのは間違いなく、評価に値すべきだろう。

 MRワゴンに初めて乗ったのはもう2年前になり、今回久しぶりにレンタカーで再会したが、素晴らしいインテリアと上質な走りとのマッチングがよかった印象は変わらなかった。その間にムーブやNシリーズ、アルトなど新型が出てきているものの、まだそれらに食い下がる実力を持っていると実感。スズキには後継車も期待している。



Posted at 2016/01/01 02:06:25 | コメント(0) | 【コラム】Road On Mobirity | クルマレビュー
2015年12月31日 イイね!

2015年を◎と×で振り返る

2015年はとりわけ国産新型車が強く印象に残った年でした。
東京モーターショー開催年でもあり、今年も自動車界は新しい技術に刺激的なデザインが出て、多くは良い方のニュースで一方、VWの不正は意外なものでした。環境と安全が一番に話題にあがる一方で、ロードスターのような「素」のクルマが、いの一番に評価されましたし、MIRAIの量産燃料電池市販車の登場というのもメモリアルなイヤーだったと言えるのではないでしょうか。

人気車が出に出た当たり年

2015年の新型車では、カー・オブ・ザ・イヤーを獲得したロードスターの登場自体が◎で、話題的にも一番嬉しい出来事でした。S660も人気・実力ともに肉薄し、スバルからWRX STI S207、など日本代表するスポーツカーが注目されたことに◎。

トヨタからはプリウス、アルファード/ヴェルファイアが登場し、どちらもクルマとしての磨きがかかっているという点で◎。MIRAIは水素燃料電池という全く新しいエネルギー源がついに始まったという意味で◎。

ホンダはユニークさを発揮したレジェンド、ステップワゴン、シビックtypeRに◎。

ダイハツのキャストは個人的に×。ミラジーノから思っているのは、フェイクとまでは言わないけどもミニのイメージを投影することが恥ずかしい。中国車が同じことをやったら、我々は容赦なく批判するでしょう?

スズキはアルト・ターボRSとWORKSが同年に揃ってしまいました。速い・安い・美味いは庶民の味方ということで◎。


2015年のトピックス

 自動運転の幕開けを強く感じた年。全ては1月のCESで発表したメルセデスF015で、運転席は後席と対面し、さもラウンジのような移動空間を演出してみせたのは「新しいクルマの価値観」を提示したことからでしょう。さすがは自動車を発明した責任を全うする会社に思います。メルセデスが始めるならと、他の自動車メーカー、サプライヤーは自動運転への研究を加速した感じです。今年の東京モーターショーでは日本のメーカーもイメージだけにとどまらず、すぐそこまで来ている技術がたくさん出ていたのは◎。


× いうまでもなくフォルクスワーゲンの不正ソフト問題。これには本当に驚きました。×というより、! 驚きです。VWのようないいクルマを作るメーカーが、それもポルシェやアウディ、ベントレーまでも傘下に持つ、質実貢献なイメージが不正に手を染めるまでに至ったのは北米マーケットの出遅れを取り戻すためでした。バレれば代償が大きいのはわかっているのに、我を忘れてしまった失墜がありました。
対岸の火とはいえ、フォルクスワーゲンにはまだ期待があります。100点取らなければいけないところの5点が問題のTDIエンジンだとしたら、残りの95点はいい内容だけに、まだ信頼と期待が大きく残っているあたりが◎。

日本には導入されていないのに、不正報道がされれば、10月の日本の販売台数が半分になったのは×。

来年はネガティブなニュースが出ないことを祈り、サスティナブルなクルマが出てくることに期待しましょう。















Posted at 2015/12/31 18:18:34 | コメント(0) | トラックバック(0) | 【コラム】Road On Mobirity | 日記
2015年12月13日 イイね!

CX-3のi-ACTIVESENSE を評価

CX-3のi-ACTIVESENSE を評価
3年前あたりから自動ブレーキが普及小型車にも搭載されるようになってからは予防安全技術が急速に早まってきた。その点CX-3も抜かりはない。
今回はマツダの安全技術のパフォーマンスをオーナーの視点から評価する。




 今、新車を買うことの決め手の一つとして、安全技術がある。ここ数年、急速に技術が発達し、自動ブレーキをはじめとして軽自動車にも採用される様になって、一気に普及が進んでいる様に見える。

 かくいう私も事故の苦い経験がある。ヒューマンエラーを機械が助けてくれるのなら、投資は惜しまない考えになった。父親も追突事故を起こし、廃車となったアクシオの次は当時まだ珍しかった自動ブレーキを搭載したVW UP!を購入した。思えば、前車スイフトも、ESPやカーテンエアバッグは必要と思い、上級グレードをチョイスした。

 思えばクルマの安全性で能動的・受動的に急速に発達したのは20年前、トヨタが衝撃吸収ボディやABS、エアバッグを全車標準にしてくれたおかげで、クルマの安全は飛躍的に高まった。それ以前は「安全を買うならドイツ車かスエーデン車にしろ」というくらいで、日本車はどちらかというと安全は二の次だった。今は安全基準のおかげで、全部が同じというわけではないが少なくとも危ないとは言われなくなった。

 そして現代、マツダに於いてはどんな安全技術なのか?マツダに限らず、センシング技術が飛躍的に向上した恩恵でドライバーを補助する機能が高まった。マツダの場合、安全思想を標語にした「MAZDA PROACTIVE SAFETY」がそれだ。その中で「i-ACTIVE SENSE」が各機能を纏めた総称で、CX-3にも最新のテクノロジーが採用されており、これがなかったらスバルXVを選んでいたかもしれない。スバルはステレオカメラを採用し、人など認識機能などで他社を一歩抜きん出ている。昨今、各社この類が一気に華ひらいて比較が大変だが、マツダのそれは不満ということもない。今回のページでは実際の性能を体験した感想を述べようと思う。危険認知支援技術と衝突回避・被害軽減技術との二つの分類に分けられるので、よければお付き合いいただきたい。


《危険認知支援技術》

普段から役に立つ「ブラインド・スポット・モニタリング (BSM)」



 恥ずかしながらつい最近まで、「ドアミラーの淵っこに何か光ってるクルマがいる」というくらい、この機能を知らなかった。高価なメルセデスEクラスに採用されていて、安いクルマはだいぶ後の事だろう、と思い込んでいたからかもしれない。この機能はリアバンパー内に組み込まれたレーダーセンサーによって検知し、時速15キロ以上で対応しており、燐車線上の側方及び後方から接近する車両を検知すると、ドアミラーに配置されたインジケーターが点灯し、車線変更してはいけないですよ、と教えてくれる。

 使ってみるとこれが実に役に立ってくれることに気づく。実際、多くのドライバーが車線変更に首を振って後方確認することは厳しく、前方から顔を逸らすことを怖いと感じるはずで、せいぜい首を横に振るかドアミラーに頼る領域に思う。

「いないつもりで車線変更したら、直ぐ側にいた後方車にホーンを鳴らされた」経験もないことはない。このBSMはミスを助けてはくれないが、大きなサポートになる。検知範囲はドア後端部から約50m範囲。ドアミラーで後方車両が見えている時に車線変更をしようと思って、単純にアラームが鳴ったら入ってはいけないものと判断して間違いないと思う。とはいっても多少無理を伴うシチュエーションもあるだろうから、その時は慎重を重ねる上でサポートになってくれる。

しかも偉いと思うのは車線を検知している状態でウインカーを出さないで車線変更した場合、警告音がなるので、必然的にウインカー励行への啓蒙アラームとなっている事だ。最近はウインカーを出さないクルマが実に多く、こうしたクルマを見かけると大変に憤慨する。この機能は車線逸脱警報システム(LDWS)との連携で実現したから一石二鳥だ。

 もう一つ、この機能を応用してリア・クロス・トラフィック・アラート(RCTA)というものがある。駐車場からバックで出庫する際に左右から接近してくる車両を検知してインジケーターと警報音で教えてくれる。前向き駐車が比較的多い私としては、これも大いに役立っている。


性能向上が求められる「ハイビーム・コントロール・システム(HBC)」

 こちらはXDツーリング及びXDにメーカーセットオプションされている。約30km/h以上で走行中、対向車や先行車がいない場合には上向きに切り替わり、ヘッドランプ(対向車)やテールランプ(先行車)をカメラが識別・検知すると下向きに切り替わるというもの。これは東京オートサロンでデモンストレーション映像を見た時に驚愕し、CX-3に採用されると知って試してみたかった機能だ。というのも私は結構ハイビーム励行をしており、毎日の帰りの道で曲がりくねった暗い住宅街を走行する。ハイビームにするのは飛び出して来ないように自車の存在を示したいからだ。とはいうものの、街路灯などある程度明るい場所では機能しないというのは知っていたから、山奥など本当に暗闇のドライブに役立つものだと察してはいた。

 操作はウインカーレバーのライトポジションをAUTOにし、本来ならハイビームにするべく奥に倒せばHBCに切り替わる。まず残念だったのは毎日通る暗い住宅街ではうんともすんとも機能しなかった。やはり真っ暗闇でしか機能しないのだろうか。新車早々の時期は郊外に出る機会がなかったため、分からずじまいだったのだが、市街地では明るい交差点でハイビームに切り替わり、ひんしゅくを買った場面が一度か二度、あった。ロジックにない明らかな誤作動である。

 やがて遠出をする機会があり、先行車もいない真っ暗な国道に入れば機能を発揮、パチパチとロー/ハイビームに切り替えてくれるのは便利。ただ、人が任意で操作するよりも作動は緩く、数秒間は相手にハイビームを浴びせる場合もあり、申し訳ない気持ちにかられることが多いのも事実。これは今後認識の精度と光りのアルゴリズム検出、夜間のカメラの能力アップによって性能はあがるとは思うが、現状でも概ね問題ない。道路交通法では普段はハイビーム励行というから、それをやっていては手動ではかなり手間がかかるし、よほどの神経の持ち主でない限りは無理だろう。


襟を正して運転しようと気にさせられる 車線逸脱警報システム(LDWS)

 フロントガラスに設置されたカメラで車線を認識し、ラインを踏み越える可能性があると判断されると警報が鳴るシステムで、ウインカーやアクセルワーク次第では介入しないようになっている。
こればっかりは大きなお世話だと思っていた車線逸脱警報システム、CX-3に乗る前に日産セレナのレンタカーで経験済みで、ちょいと白線を跨いだだけでもピピピとうるさかった覚えがあった。例えば右折レーン手前のゼブラソーンをわざとショートカットする時もあり、良い行いとは言えないが、要領でそうしてしまうときもあるからだ。ところがいざCX-3で普段の自分使いになれば、その考えは改める事になった。きちんと車線を守ろう、という意識が自分の中で芽生えてきて、意識せぬうちにクルマからコーチングを受けていた事に気付かされたのである。

 それから本質的な話、疲れていて集中が途切れた場合に車線を踏んで警報音に注意を促され、ハッとすることもあった。長い運転歴をお持ちの方でも、対向車線を踏んだり、気が付いたらガードレールすれすれだった・・・なんて経験をお持ちかもしれない。こういう時に役に立つ。アテンザやCX-5ではステアリング補正やバイブレーション伝達までしてくれるものがあるが、警告音だけでもあるのとないのとではあったほうが役に立つのは間違いない。



《運転支援技術》

自動運転への未来を体感! マツダ・レーダークルーズ・コントロール(MRCC)

 こちらはXDツーリングLパッケージには標準、XDツーリングにメーカーセットオプションの設定で、これもスバルの影響を受けていて試してみたかった技術の一つ。対応速度は約30〜100km/hの範囲でミリ波レーダーで先行車をキャッチし車間距離を保ちながら先行車についていく、という未来の自動運転を示唆した技術だ。この類はスバルのアイサイトver.2とボルボで経験しており、先のメーカーは完全停止から発進まで対応しているのに対し、マツダは30km/h以下はキャンセルになってしまうから、例えば渋滞で停止→発進を繰り返すようなシチュエーションには対応しない。

こいつは楽チン、私は運転が嫌いなのか?と自問自答

 旧式のクルーズコントロールを経験した方なら設定もハンドルのボタンで簡単に設定できる。車間距離と最大速度の設定をすれば後はアクセルから足を離してもクルマは走り続ける。旧式は前車に追いついたらキャンセルするかブレーキを踏まない限りそのままぶつかるが、MRCCでは自動でスロットルオフかブレーキをかけて設定した車間距離を保つ。これが実に楽チンで、今の所高速道路に乗ったら直ぐに設定してしまう程なのだ。これが不思議な感覚でFFなのに後ろから押されている感覚が新しい。

ここで自問自答。運転が好きなはずなのに、MRCCを積極的に使っていていいのか?と自問自答。シリコンバレー風の完全自動運転が実現しても、クルマが好きでいられるんじゃないだろうかとポジティブに感じてしまった。ここまではまだ先の話とはしても、2020年には高速道路においては自動運転が実用化されるというから、クルマの運転が好きな人は自分の胸に聞いてみる機会となるだろう。

 話が逸れてしまったが、詳しくインプレッションさせていただくと、ドライバーが感じるいい点とおかしい点がある。高速道路を走行してよくわかるのだが、おかしく感じる点から説明しよう。例えば先行車がSAに入るレーンに入りながら減速された場合、人間だったら消えていくクルマなのだからスロットルはそのままの場合が往々にしてあると思うが、MRCC稼働中はガシッとブレーキをかけるシチュエーションがある。自分はいいとしても、後続車がびっくりするのでは、と心配になる。これは画像認識と細かい判定を加えれば改善されると思う。一方でいい点は隣の車線から入ってきたとしても、ギクシャクせず直ぐさま微妙な車間を取ってくれることだ。スロットルコントロールも絶妙で、自然な流れを形成できるようにセッティングされているように思える。
あとこれは良くも悪くも捉えられるが、車間を詰めてでも惰性で走る私に対し、MRCCは必要にブレーキを介入するのはしょうがないか。バックミラーを見ていて後続車に自分のブレーキランプが光るのを見ると面白い。

注意と希望

 マツダの場合は停止までは対応していないため、渋滞に遭遇しても30km/h以下に車速が下がった場合はポーンというアラートが鳴りキャンセルされるから注意しなければならない。これが残念で、スバルのアイサイトでストップアンドゴーの渋滞に遭遇した時、こんなに楽になるものかと感激した。マツダでも0km/h→発進まで対応して欲しいのは勿論のこと。注意しなければならないのはMRCC解除のアラート音が小さく感じる。各社の性能差がユーザーにとって熟知しているわけではないので、キャンセルのアラート音はインジケーターと共にもっと大袈裟にしていいと思う。オーナードライバーだってうっかりする事もありえるわけだから。

この機会にマツダに限らず提言させて頂くと、警報音と同時に音声合成を入れてみてはどうか。というのは各メーカーごとに性能差もあり呼称だって違う。横滑り防止装置が色々呼び方があるのと同じで、ただアクセルやブレーキ、ハンドルまで機械に任せるようになってくると先に話したレーダークルーズコントロールが30km/h以下でキャンセルなのか否かが車種グレードごとに違うのであれば分かりにくいのが現状だと思う。過信するなとカタログの下に小さく書いていてもそれは不親切というものだ。
現状の警報音を鳴らすのはメーカーも考え抜いてのことだろうとは思うのだが、私は両方同時に発するのが適切ではないかと思う。バイリンガル対応にすれば尚更ではないだろうか。






《衝突回避・被害軽減技術》

試せるわけではないが不意の制動を確認 スマート・シティ・ブレーキ・サポート〔前進時〕(SCBS F)


 現在多くのクルマに採用される事になった緊急ブレーキの類で、CX-3の場合は前進時のみ対応する。約4km/h〜30km/hでの低速走行中、フロントガラスに設置した近距離を高精度で検知できる近赤外線レーザーレーダーで先行車をキャッチ、衝突の危険性が高い状況下ではブレーキの踏み増しもしくはノンブレーキでも自動でブレーキを制動し衝突回避もしくは被害軽減に努めるというもの。コンビニによくクルマが突っ込むというニュースを聞くが、AT誤発進を警報と同時にエンジン出力を抑えてくれる機能も備わる。これもおっかなくてテストするなんて悪行はできないが、実は不意に急制動を経験した事がある。先行車に追従中、前のクルマが急にコンビニに入ろうと歩道のスロープに乗り上げた。私は急だったので驚いたが消えていくクルマなのでブレーキもそこそこにやり過ごすつもりでいたのだが、スマート・シティ・ブレーキ・サポートが介入しフルブレーキをかけられ、助手席にあった荷物が全部足元に落ちた。不意の自動ブレーキにかなりビックリしたが、考えてみればコンビニに入ろうとしたクルマも歩道のスロープの途中で止まるかもしれないわけで、そうしたらとっさにハンドルでよけるか急ブレーキでぶつかる可能性だって否定できないわけで、これは私が悪いと反省、またしても機械に教えてもらった気がしたのである。


試せるわけではない!スマート・ブレーキ・サポート(SBS)

 XDツーリングLパッケージには標準、XDツーリングにはメーカーセットオプションの装備で、時速15km/h以上で走行中、ミリ波レーダーで先行車をキャッチ。
車間が詰まるとドライバーの範疇で衝突を回避できる場合は警報音で警告し、さらに詰まると軽いブレーキを作動、もうダメだ、ぶつかる、と判断されたん場合に強いブレーキを作動させ、衝突回避や被害軽減に努めるといったもので、悪行とはわかっているが試しているが作動を確認できるところまで出来ない。従ってレポートはちょっとやそっとでは介入しない事だけはわかった。是無事名馬なのだが、スバルのようにどこかで体験イベントを開いてほしい、と思っている。


苦言

 BセグメントのCX-3には十分かと思うi-ACTIVISENSEの内容だが、スマート・シティ・ブレーキ・サポートが前進にしか対応していないのは結構間抜けだと思う。なぜならAT誤発進は前進・後退共にドライバーのミスは50:50の可能性ではないかと思う。前向き駐車と後ろ向き駐車は日常どちらもあるわけだし。それにアテンザやCX-5には対応している、SCBS RがCX-3に装備されていれば、バックに失敗して柱にぶつけてしまったミスも助けになった可能性が十分にある。超音波センサー二個の追加だけなら私は喜んで投資していた筈。私のミスなのでクレームをつける権利はないが、高くなっても構わないからせめてメーカーセットオプションに組んでほしい、と思っている。






<2015年12月14日>











Posted at 2015/12/13 23:51:31 | コメント(0) | トラックバック(0) | マツダ CX-3 XD Touring SCP | クルマ

プロフィール

「カーチェイスシーンで悪役が007を追い回すのにピッタリなハイパーSUV。 http://cvw.jp/b/266214/43924501/
何シテル?   04/21 00:50
メーカーや特定の車種にこだわりはなくクルマ好き。ただしメカは詳しくはなく、一般のお客さん以上セールスマン以下のレベル。技術的にはつたない文章で申し訳ない。
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