
さあ、メインイベントのパドゥバ、Auto e Moto d'Epocaも見終わりまして~、ただし一日中歩き回ったので、さすがに疲れました(弱) だって、ビーポル、人生後半なので・・(最弱) 東京モーターショーなんかよりも、よっぽど歩いたと思います。でも、東京モーターショーでは人混みで、人の背中を見ているようなものだし、車も遠くから眺めるのに対して、このイベントはそこまで混雑してないですし、何といっても貴重な車をすぐ近くから見られる&触れる&買って帰れる、、というのはやっぱり素晴らしいイベントだと思います(嬉)
さて、滞在3日目の10月28日(土)は赤い高速列車、Frecciarossaの一等車に乗ってパドゥバからフィレンツェまで移動です。ホテルを7時に出てパドゥバ駅へ・・・

一番下に出ている7:53発のナポリ中央駅行きに乗ると、フィレンツェには9:30に到着します。ヨーロッパの高速列車の一等車は、テーブルがあって、知らない人とテーブルを囲んで一緒に座るので、写真をバシャバシャ取るわけにもいかず、はい、フィレンツェ到着です。これが乗ってきたFrecciarossaです。Rossaというだけあって、やっぱり赤いですね。

スーツケースを持っていますので、まずは駅の荷物一時預かり所に行って荷物を預けることにしましょう~♪ でも、なんでイタリアにはコインロッカーは無いんだろうね? ほら~、やっぱりすごい人で長蛇の列になっていて・・(困) しかし看板をよく見ると12ユーロ支払えば、優先的に預かってくれるシステムがあるってことで、すかさず、どうだ!!!っとばかりに12ユーロ支払って、観光に出発です。この世の中、時間もお金で買えるようになってるんですね。
パドゥバのついでに、ここフィレンツェに来たのは、ビーポル、人生後半ながら、身体が動かなくなる前に、イタリア中の主要な街をすべて回りたいという欲望、、いえ、願望と、昔、竹ノ内豊主演の「冷静と情熱のあいだ」という映画があって、ドウモを空撮したシーンがすごく印象的だったからです。ビーポルは案外ロマンチストなのか? いえ、物欲にまみれたただの車バカです(爆) 昨日、パドヴァで見たDinoのことが頭から離れません。こーてかえろかな~・・♪
フィレンツェSMN駅からドウモへは、「どうも歩けるようです」(爆) ということなので、携帯で地図を見ながら歩き始めました。振り返ると駅ですが、今日も雲一つない快晴です。まあ、日頃の行いですね!
そして、石畳の道を歩いていくのですが、土曜日の10時頃ですのでまだ人出が多くなくて助かります。午後は大変な混雑でしたが。
7~8分歩くと・・・お?おおおおおぉぉぉ、想像以上に大きいドウモが見えてきました。

遠くにあるのに手前の建物と同じような高さで写っているところに大きさを感じます。

そして広場に出まして、手前が八角形の洗礼堂で、奥がドウモ、正式名サンタ・マリア・デル・フィオーレ大聖堂です。茶色の円屋根はクーポラですが、ここを登ってみたいのです。
そこで、さっそくチケット売り場を探すとよくわからないので、人の列を整理しているおじさんに聞くと?、、「え? ええぇぇぇぇ、そんなぁ~」。チケットは事前予約制になっているとのことでした(号泣) ビーポル、ただの車バカなので観光の下調べゼロ(爆)
と、ここで悪運が強いというか、交渉力があるというか、、、そのおじさん(公式なガイドさん)に話しを聞くと、周辺の施設にも入れる共通券を25ユーロで販売しているってことで・・、それもクーポラには11:30から10人くらいのグループで登らせてくれると言っています。にわかには信じられないシステムですが、勝負をかけましておじさんにお金を払って、バーコードが印刷してあるA4の紙1枚を25ユーロで購入しました・・。っが、このおじさんのチケットが後になって幸運だったことが分かりました(嬉)
そこで、11時半までは1時間ほどあるので、最初にドウモの裏手にある、ドウモ付属の博物館に行ってみました。入り口でさっき買ったチケットのバーコード部分をかざして入るのですが、すんなに入場!

中は、こんな感じで歴史的な美術品のオンパレードです。

ドウモを建てる前に木製で作られたクーポラてっぺんの部分の模型もありました。
そして、まだ時間が少しあるので、ドウモ脇の四角柱状の「ジョットの鐘楼」に行ってみることにしました。

ここも入り口に「月曜までチケットは売り切れ」のような掲示があって、、さっきのチケットで入れるのかなぁ~と思いながら、また、バーコード部分をかざすとすんなり入り口のバーが開いて、そのまま登頂開始!ほとんど待たずに階段を登ることができました。(後で通った時はここも長蛇の列でした) ここからの風景は格別で・・・、後で登ることになるクーポラ、飛行機雲もきれいです(嬉)

遠くに別の教会も見えます・・

ちなみに、414段の階段を自力で上がっていくことになりますし、階段が狭くて途中では休憩しにくいので~、ビーポル、かなり苦労して登りました。
そして、そろそろ11時半なので指定された集合場所に行ってみましょう。そうすると、イタリア人、フランス人、アメリカ人と私の全部で12~13人だったと思いますが、集合してから入り口に案内されて、クーポラへの登頂開始です。ここが入り口。

さっきのガイドさんに「エレベーターはあるんだよね?だって、ビーポル、いま、そこのジョットの鐘楼に登ってきたばっかりなんだよ」っと質問。ガイドのおじさんは、「464段の階段です」って(号泣)
こんな階段を上がっていきます・・。
途中で内部が見えるところに出てくると・・・天井の絵が見られます。
ここが最後の階段。ここだけが相互通行になっていて、後は一方通行なので、昇り降りで人とすれ違うところはありません。
息をぜーぜーいいながら、それでも登り切りました。人生後半のビーポル、頑張りました! そこからのシーンは~・・・

きっと竹ノ内豊も見たであろう、映画のシーンそのものでした。一人で来るにはもったいないかもですね・・。っつーか、もう足がガクガク・・なので、さ~目的も達したのでもう降りることにしましょう~。
次いで、そのドウモを見下ろせるミケランジェロ広場というところに行ってみました。

ここも素晴らしい風景でした。

ビーポル、さっきまでこのクーポラの茶色い屋根の上のところにいました。
ついで、上の写真にも写っていますが、ヴェッキオ橋に向かいます。

「古い橋」という意味らしいですが、この時間帯は観光客が多くて人ですごいことになってました・・。
後は周辺を歩きながら駅に向かいまして・・

途中でジェラートなんぞを買って、イタリアを満喫中~♪
普通、フィレンツェ観光は少なくとも丸一日はかかると思うのですが、フィレンツェSMN駅に戻ると~まだ14:38です! まあ、これも予定通りで、この後、もう一つのイベントがありますので。

予約してある15時ちょうど発のミラノ行きのFrecciarossaで、今日の宿泊地、ボローニャに向かいます。

ここも一等車を予約しておきましたが、短い乗車時間で15:35にはボローニャに到着しました。そして、去年も泊まった駅前のホテルメルキュールにチェックインして、再び普通電車で隣町のイモラに向かいます。イモラまでは普通電車で20分くらいでした。

ちょっとローカルな駅ですが、ここから歩いて25分くらいのところにイモラサーキットがあります。そう、当時、サンマリノグランプリを開催していたサーキット、そしてアイルトンセナが1994年に亡くなったサーキットでもあります。イモラの駅を降りて、ロータリーからまっすぐ伸びている道を進みます。そうすると、車の入れない旧市街がありましして~

イタリア人の普段の生活が感じられます。
途中、このようなロータリーを通過しまして・・・ここまで7~8分かかっていると思いますが、暗くなる前に早く行こうと先を急ぎます。
さらに5分くらい歩くと、橋が見えてきまして、その向こうにサーキットのコントロールタワーが見えてきました。案外、こじんまりとしている感じですが、、最近、F1はここでは開催されていませんからね。
そして、この橋を渡って・・・

F40を重ねたようなオブジェが入り口に見えます・・。橋を渡ったところはサーキットでT字路になっていますので、そこを右に曲がります。
緩やかに下りの歩道が伸びていますので、ここを歩いていきます。途中、ジョギングをしたり、犬の散歩をしている人とすれ違いまして・・この先は公園やスポーツ施設になっているんですよね。歩道の先は左カーブになっていますので・・・
立体交差になっていますが、上を走るのがコースです。ここはタンブレロの入り口あたりだと思いますが、セナは300Km/h以上で走行していたはずです。

そしてこれをくぐったところをすぐに右に入っていきます。その入り口にはこのような看板が出ていますので、ここまでくればもう道に迷いません(嬉)
道は砂利道ですが、途中にも道案内の看板が立っています。ここを右に入りましょう♪ 予定ではもう少しのはずです。
コースはBMWのM3かM5のカップカーのような車が何台かで練習走行をしていました。

写真で分かりますか? 青いBMWの右側がシケインになっていて、これはセナの事故後のコース改修で設けられました。ダートのエスケープゾーンが作られています。
そうすると、このようなシーンが目に飛び込んできます。ちょっと悲しくなってきましたが・・・
日本のファンからのメッセージも届いてました。
ちょっと寂しそうなセナでしたが・・会いに来たよ!お疲れ様。
お花がたくさん置かれており・・、世界中からビーポルのように訪ねてくる人も多いんでしょう~。 あの日、あの事故が起きたこの場所に来て、その空気感を直接感じられたことは印象的でした・・。まあ、ただの車バカなんですけど(爆)
もう一人、車バカがやってきてました。フェラーリのジャンパーを着た兄さんがベンチで物思いにふけってました。セナのファンなんですね。車バカは世界のどこにでも居ます(爆)
TVでも事故のシーンを見た人も多いと思いますが、セナはタンブレロの左コーナーをまっすぐ進み、コース右のコンクリート壁に車の右側をヒットしました。ビーポルの居るのはコース内側なので、ぶつかった壁はコースの向こう側にあって、そこでセナは車から救出されました。 そう、コースの向こう側にそのヒットした壁が見えて、、、そこにも国旗が掲げられていました。

ありがとう、セナ。そして、お疲れ様。短い人生でしたが、ドライビングテクニックは素晴らしく、また世界中の多くのファンから愛されたドライバーでした。いつかは来てみたかったイモラサーキットですが、ビーポルの夢の一つが叶いました!
さあ、暗くなる前に先ほどの道を歩いて駅に向かいましょう。片道、歩いて20~25分くらいかかりますので。
イモラ駅に戻った頃には、暗くなりかけていました・・・。
そして、またまた普通電車でボローニャまで戻って、駅前のVenchiのチョコレート屋さんで1万円以上、お土産用のチョコを買ったら、店員さんにアイスをただでもらいまして~・・
夕食はホテル近所のレストランボロネーゼで、ドリアとホワイトワインをいただきまして~・・ここは地元の方が使うレストランで、すごく安くて美味しいレストランでした。
翌日の日曜の早朝、ボローニャ空港から7:10発のフランクフルト行きに乗って、乗り換えた後、一眠りすれば羽田に月曜の朝7時前に到着して、そのまま会社に直行です。

これにてビーポルの『車文化を訪ねる旅』は完了です。イタリアの車がイタリアでどのように生まれて発展し、・・・そして道具として、または趣味として文化になっていったのか?は、やはり日本に居ては感じられません。 そう、イタリアに行って直接それを感じるのが一番です。
さあ、日本の車バカ諸君よ、この人生後半のビーポルでも一人でこんなに車バカを満喫できました。みなさんも直接イタリアに行って、車文化を直接体感しよう~♪
最後に、ありがとう、愛しきイタリアよ! グラッチェ!! また、日本の車バカは必ず戻ってくるゾ! また来年に会おう~♪