そこまで苦労することなく両バンクのヘッドカバーを外していきます。カムシャフトが見えたらプラグを取り外しダイヤルゲージとカムシャフトの切り欠きで1番シリンダーの圧縮上死点を出し、固定用のSSTを取り付けます。これはフェラーリのエンジンと同じ方法だそうです!その後はベルト側ですプラスチックのベルトカバーを取り外し補記類のドライブベルトを取り外します。ここまではなんてことないのですが、ここからボロボロとやっかいなことがて出来ます。まず、ウォーターポンプのプーリーがボディに当たり取り外すことが出来ないのでバールでボディを曲げながら取り外します。次にやっかいなのはタイミングベルトのアイドラプーリです。8mmのヘックスボルトで止まっているのですがボルトの精度が悪くて工具で回すとボルトが舐めてしまいました・・・これが本当にやっかいでした。エンジンマウントを取り外し、スペースをつくってアイドラプーリをグラインダーで削ります。削ったアイドラプーリがこれです。削った場所にバールを引っ掛けてぶっ壊す勢いで思っ入り叩いてやっと取り外すことが出来ました。あとは大きな問題はなく、ウォーターポンプを交換して組み付けてベルトを交換して組み上げて完了です!タイミングが合っていることを確信していたので思い切ってエンジンを始動すると・・・キュッーキュッキュッキュッ?????あれ???かからない...いくら回してもセルが回るだけ...何かやったか?頭が真っ白になりました...取り敢えず配線を確認、特に問題なく取り付けも問題ない・・・プラグを取り外すと湿ってない...と、言うことはガソリンが吹いていない!しかし、インジェクターもカプラーも問題なし・・・仕方がないので診断機をかけるとエラー表示がっ!!!その内容は「エントリーキーエラー」???鍵が認証されていない???試しにコードカードを使って緊急始動を試みるとエンジンが掛かった!と、言うことはコンピュータが鍵を読み取っていないが為に点火もしなければ燃料も吹いてなかったわけです...最終的にはボディコンピュータの接触不良でした・・・・接触不良はよくあることですがタイミングベルトを交換した後に全く触っていないところで接触不良が起きてしかもエンジンがかからないとなればそれは誰だって焦りますよねっ...組み付けは問題なかったので良いのですがイタリア車は一筋縄ではいかせてくれませんね・・・