
今回は435ⅰカブリオレに感じた部分と、大昔に乗った幌式オープンやR230型SLとの比較あたりを書いていこうと思います。
4座のメタルトップの最大の魅力は何といっても「制限の少なさ」にあると思います。3台乗った各997なんて独り身の人間にはほぼパーフェクトなのだが「後席はまともには使えない」があり、SLはそもそも後席がなく、トランクスペースもミニマム。最新の幌は知りませんが、基本的に幌式オープンには耐候性の問題があります。今の幌式は対豪雨にも進化してるのでしょうが、左膝だけビショビショ(昭和の輸入車オープン乗りなら分かってもらえる筈)ってのも50半ばのジジイには辛いところです。幸い自宅マンション駐車スペースは建物内なので安心ですが、職場近くの駐車場はチェーンゲートなれど青空駐車なので、幌式では気を遣うでしょう。
つまり、「屋根は開くけど閉めたら普通」「トランクスペースはミニマムだが後部座席に荷物は置ける」「居住性は普通のクーペと同等」この3つが大きな要素で、比較対象の1台であるプジョーのCCと比較した場合、踏めば強く地面を蹴り上げる火力の強さも購入要素になります。
加えて、バブルの気持ちが抜けきらない馬鹿オヤジなので、ポルシェで否定されている(私のルックスがそもそもの原因でしょう)筈なのに、「オネエちゃん受け」を狙い赤レザー内装を選びました。
購入動機である要素には概ね満足しています。E46やM135でBMWには慣れ親しみもありますから、基本部分は間違いなく良い車だと感じます。
ここからは辛口になるので、興味のある方だけ読んで頂ければと思います。
不満①:クローズ状態でのフロントの接地感とサスの動き
鼻先の軽かったE46は言うに及ばず、スポーツタイプとは言え同じエンジンを搭載するM135と比べてもコーナーの鼻先の入りの悪さと収束の悪さは目立ちます。前回書いた気になる部分はこれでしたので、バンプラバーの状態を見て貰った訳です。しかし、オープンにすると上記の悪癖はあまり感じないくらい良化します。認定中古車ですから個体差では無いでしょうし、サスペンション交換で解消できるのかは興味のあるところです。4気筒ハイチューン版搭載が本来ならベストなんじゃないでしょうか?
不満➁:前方視界
M135時代と同じシートポジションにすると、左前方に死角が結構発生する。これは私の座高の高さも原因であり、車のせいにばかりには出来ません(笑)。しかし、オーバーヘッドディスプレイが標準装備故に通常時の視線変更が少なく済む美点を少なからず相殺しているのは勿体なく思ってしまいます。原因は間違いなくミラー一体型ETCの大きさなんじゃないでしょうかね?
不満③:リアシート間コンソールの質感
購入時に結構傷が付いていたので新品に交換して納車して貰いましたが、この位置は確かに傷も付くだろうと(笑)。スタイリッシュで好きな部分だからこそ、もう少し頑張って欲しかったかなと。
それと、これは購入した車両に無かった装備なのですが、ネックウォーマーは装備されているのを狙った方が良いでしょう。ブラックドッグ3号にはウインドディフレクターも装備されていませんでしたから余計になのですが、やはりプラス2座分の空間の風の巻き込みは大きいので、助手席に人を乗せる機会が多いならこの2つのオプションは中古車なら装着されたのを狙うべきでしょう。ウインドディフレクターは後の購入も可能ですが10万しますので、私は後々自作しようと考えています。
M135や997と比べる車ではありませんし、のんびり優雅に乗るべき車ですから、不満点も書くほどには大きくはないとは思いますが、不満①のようにBMWらしくないと感じる部分もあるので書いてみました。
結論的に言えば、「1台で完全なる満足を得るのはほぼ不可能」って事でしょうか。997とSLを併用していた時期も積載では足りていません。ブラックドッグ3号は997とSLの併用から発想を変え、M135とSLのいいとこどりを企てた1台なのです(笑)。狙いは間違っていないとは思うのですが…。
車重の重さ、それに伴うオープンとクローズでのセットアップの難しさも想像に難しくなく、機械的に複雑、トランクスペースが狭い、他にも理由はあるでしょうが、メタルトップオープンは絶滅寸前です。次期カブリオレは幌だと言うし、2座ですが、メタルトップオープンの雄たるメルセデスの時期SLも幌と言います。メタルトップは2座4座含めてSLCくらいになってしまう流れですから、しばらくは大切に乗りたいものです。
とは言え、気になる車もありますし、何かのきっかけで手放したりもするかも知れません。997も乗り続けるつもりでしたしね。ですから、ウインドディフレクターの無いブラックドッグ3号ですが、冬の今も週の半分くらいは窓も下げたフルオープンで乗っています。20代の頃、夏に上半身裸で体の前半分にサンオイル塗ってオープンで走ってたバカが、寒さに耐えながらオープンで走ってるのもまた一興と思っているのです。
Posted at 2020/12/12 10:53:18 | |
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