ルパン三世「カリオストロの城」で見た事もある方も居ると思いますが、この車が実車になります。
写真では判りにくいかもしれませんが、とにかく豆みたいに小さい車です。
FIAT 500と言っても種類があります。
年代順にD型、F型、ちょっと豪華バージョンのL型、そしてR型があります。
ルパンが乗っていたのも「F型」になりますので、一般的にはF型が一番人気があり、どっぷりFIAT500に漬かってしまった方たちには、D型やその前のNuovaが人気があります。
エンジンは後ろにあり、エンジンの冷却は空気で冷やす「空冷」となっています。
特に日本の暑い夏の時期は、オーバーヒートになり易い為、パーツ紹介にあります通りリアフードを開けて走ります。
また前のボンネットには、トランクとガソリンタンクがあります。ボンネットにガソリンタンクがあると言う事は、前から思いっきりぶつかったら、残された運命は「炎上」のみです。結構怖い作りをしています。
実際の走りはまるでゴーカートのようで、車体も小さく、低めですので、最高速度100kmでも体感速度は早く感じる事ができます。
またFIAT500のギアには、変速ギアをスムーズにする「シンクロ」と言うのが付いていませんので、ギアチェンジにはちょっとした「技」が必要になります。
一般的には、ギアチェンジ毎に一回ニュートラルに入れます。そして減速する時のシフトダウン時には、ニュートラルの時にエンジンを空ぶかしをし、ギアの回転を合わせるようにします。ですので曲がり角とかで減速する時には、ブレーキを踏みながらクラッチを使って減速して、さらにかかとでアクセルを吹かす、いわゆる「ヒール&トゥ」をします。(これが決まると結構楽しかったりします。)
と言う感じで、小さい割には運転技術も必要とされる車です。
あのF1パイロット、シューマッハも初めての車がこのFIAT 500で、今も乗り続けています。
(ただ…、予想通り相当壊れる車でした…。)