
今回は…これと言って行く当ても無く、適当にドライブして帰ろうくらいに思って走っていたら見つけた施設のお話です。
そのためカメラを持って行かなかったので、ほぼスマホ写真です。
仙台市青葉区から太白区へ南下し、国道286号線を西へ…このルートだと釜房ダムを見て帰るパターンかなと思っていたところで『東北自動車道・村田IC』の看板が目に入る。
「こっちへ抜けるのもアリかな」と、宮城県道119号線を通って、さらに南下することにしました。
交通量が少ない典型的な田舎道で、周辺の田んぼの稲刈り風景を眺めながら走っていると…この辺りらしからぬおしゃれな建物が。
カーナビを見ても何も表示は無く…何かの会社?と思ったりもしましたが、気になったので引き返すことに。
駐車場の案内表示があったので入ってみますと、テントには『支倉小学校』の文字が。ここで初めて小学校だった場所だということに気付きました。
カーナビの地図データ収録時には廃校になっていたので何も出てきませんでしたが、調べてみますと今年の7月末にオープンしたばかりの廃校を活用した体験型施設なんだそうです。
この元校舎は平成6年に建てられ平成24年に廃校になったようですから、想定よりも少子化が進行してしまったのかなぁとか思ったりしました。
地方には統廃合などで廃校になった学校がありますから、これもその後の活用策の1つなんでしょうね。
旗を見てみると『イーレ!はせくら王国』と書いてある。
住所の上でもここは『川崎町支倉』でして、日本史の授業で江戸時代初期に出てくる『慶長遣欧使節団』の一人であった『支倉常長』とも関わりがある地域なんですね。
校舎だった側。テラス席でティータイムを楽しむ方がいましたので、後から行ってみましょう(^^♪
中に入ると…
入ってすぐの所に物産館的な品々が。この地域の物だけ置いているわけではないので、量は少ないものの道の駅の品ぞろえとはちょっと異なっています。
黒板にはイベントの案内表示が。最近はホワイトボードばかり見ていましたから、黒板を見て懐かしくなりました。
1階には小さい子供が遊べる部屋と、イートインスペースがありました。
2階の教室内にあった黒板には…『HAPPY BIRTHDAY 金肉さん』(笑)
いかにも学校って感じで懐かしい。この校舎を見る限り、1学年1クラスは確保できるように作ったようですね。
建てた当時はそれくらいの児童数がいたんでしょうか。

廃校になってしまうとぞんざいに扱われてしまう恐れのある卒業制作品も、生まれ変わった建物の中で生き続けています。1階にあるカフェの入り口には当時のトロフィーが飾られていましたから、この小学校が母校の方にとっては嬉しいでしょうね。

理科室の入口ではクマが歓迎?まぁ確かにクマの目撃情報があってもおかしくない場所ではあります。
かつては人とクマ・イノシシといった野生動物との生活圏がきっちり分かれていましたが、少子高齢化が進んだことでその境界が年々曖昧になってきたため、遭遇率が高まっているんだそうですね。
それの良し悪しは別として、ふと『もののけ姫』を思い出したのでした。
理科室に人体模型はありませんでしたから、私のようにあれが苦手な方でも安心して入れます(笑)
2階の廊下と…
1階の廊下。廊下を走ってはいけません!と言われて子供時代を過ごしますが、大人になってから小学校の廊下を見ますと「よくこの幅で走ってたな」と思います。
ぶつかったらどうしようとか思ってしまうのは、大人になれた証拠でしょうか(^^)
2階の教室では子供向けの体験教室を催しているようでして、それもあって『食と体験の観光交流施設』と銘打ってるんでしょうね。
校舎から校庭を眺める。
シンボルっぽく大きな木が1本。
樹齢何年かは分かりませんが、たくさんの児童を見守ってきたんでしょうね。
この日の校庭では『三陸の海の幸』を売っていたようです。
ひと通り見終わったところで…
カフェへ。校舎だったとは思えぬお洒落な雰囲気です。
到着した時間が遅めだったので空いていました。
カカオティーとカカオのわらび餅を注文。ここのお店はほとんどのメニューがカカオ押しでして、食事もデザートもカカオがふんだんに使われているようでした。
何故かといいますと…先ほど登場した支倉常長が、『初めてチョコレートを食べた日本人』と言われているからなんだそうです。
初めて食べた時の感想はどんなだったんでしょうね。
ちなみに初めてコーヒーを飲んだ日本人といわれる大田南畝は、その味を『焦げくさくして味ふるに堪ず』と評しており…要するに不味かったということですね(笑)
カカオティーもわらび餅も、ちょっとビターなカカオの香りと味が口に広がって美味しかったです😋
カカオと言えばポリフェノールが有名ですが、食物繊維も豊富に含まれているので、便秘気味の方はここで食事もデザートもとると良いかもしれません(笑)
いただいてきたメニュー。学校だったことを思い起こさせる遊び心が感じられます。
校舎の隣にある元体育館はワイナリーになっています。中に入れるとは知らず、実はテイスティング(ノンアルコールのものも)できるようになっていたみたいでして…次回訪問時は入ろうと思います。
お土産を少々買って、東北自動車道を利用して家路につきました。
『ヴァンヴァンショコラ』ここのオリジナル商品の生チョコで、缶ケース付き・9個入りで1,600円。
ちょっと高いですが、少々もっちりした触感の美味しい生チョコでした。
ここのワイナリーで扱っている『かもしかワイン』が隠し味に使われているんだそうです。
やっぱり体育館の中にも入ればよかったなぁ(笑)
『小川原湖カニ油』これもここのオリジナル商品で、青森県の小川原湖で獲れたモクズガニを原料にした調味油です。
油なので多くは入れられませんが、味噌汁にちょっと入れてみたらカニ汁風になりました(^^♪
大きめのボトル品もありましたが、賞味期限があまり長くないのでこのサイズで良かったのかも…と思っていたら、色々試したせいで減るのが早い早い笑)
また買いに行きたいと思いました😊