かつてALPINA
B3乗りのみなさんの中で話題になった
排気システムの機能があります。
簡単に言うと、B3は二本出しマフラーとなっていますが、その片方のパイプにフタ(フラップ)が装着してあり、これが制御システムにより自動開閉される仕組みを持っています。
これはB3だけでなく、他車や他のBMWモデルにも同じような仕組みが採用されているものがあるようです。
仕組みを具体的に見ると・・・

←エンジン停止状態
(右側のパイプの奥に弁のようなフラップが確認できます)

←エンジン始動後、アイドリング時
(フラップが閉じています。シングルテール状態です)
このフラップ動作は以下のアルゴリズムを持つようです。
| エンジン停止状態 | ON(開いている) |
エンジン始動時 | ON(開いたまま) |
アイドリング(エンジン低回転)時 | OFF(閉じる) |
走行(エンジン高回転)時 | ON(開く) |
この機能により、何が実現されているかというと、
①フラップの開閉により負圧をコントロールし低速トルクを上げる
②フラップを閉じることで消音効果を高める
の2点に集約されるようです。
①の機能はこのフラップの存在を知らないと「この車のトルク特性がこんなもんだ」と解釈してしまうので、トルク制御にこんな工夫があるとはなかなか気づかないと思います。
②の効果は日常生活の中で”便利機能”として実感します。
エンジンかける時は上表のとおりツインテール全開状態なので、かなりの爆音が響き渡ります。
うちのガレージはビルトイン、つまり住居と同一構造物なので、家の中が振動するくらいの大音量です。
ただし、少し辛抱してアイドリング状態になれば上表のようにフラップが閉じるため急に静かになります。
さっきの爆音は何だったの?というくらいの変化です。
しかしながら回転を上げて走れば気分を高揚させる排気音を奏でてくれます。
いや~便利な機能だねぇ。
実際問題として住宅地では②の機能がとても便利なんです。
エンジン始動時の数分は仕方ありませんが、それ以外はかなり静かに出入りができるため、ご近所からひんしゅくを買う心配もほとんどありません。
といってもお向かいさんの車は964なので、うちよりもっと景気のいい空冷エンジン音を奏でてますけど。(笑)
Posted at 2007/06/14 23:12:44 | |
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B3 | 日記