さて、昨日は、いつもの彼が愛車スパイクのスロットルを
ビッグスロットルに交換するってんで、その手伝いをしてみた。
僕も彼も初めての作業だったのですが、特に難しい作業は無く
淡々と1時間程度で終了。次回はもっと詰められるな。
次回が有ればの話だけど(笑
ついでに試乗してみたのですが、ちょっとインプレでも。
だいぶ走り方向の話になると思いますが・・・。
合計3個のサブコンで低回転域のトルクは掛け値なしに出ている。
スタートダッシュからそのトルクでグイグイ前に出て、引っ張って
いくと4000回転あたりから、更に加速に勢いが付く。はっきり言って
あのファミリーカーは街乗りでは持て余す。ボディー下の補強も
効いてか、トルクとパワーを効率良く引き出している、とても良く
できた車だった。
並のお父さんお母さんに扱いきれるパワー感ではないかも。
街乗りで4000回転からの加速について語っている人の人格が問題か?
ただ・・・グランドエフェクターで安定しているとは言え、所詮は
ノーマル足回り。赤棒による車体の剛性やらダウンフォースでの
直進安定性は良しとしても、ショックとサスという、いわゆる足回の
弱さは隠しきれないというか、エンジンが良い分足の弱さがより顕著に
なってしまっている。
って事で、今回の試乗車の唯一の弱点は足回り。
足回りの事を書き始めると、コーナーリングとは?って話になりがち
なので、サラッと流す感じで。
足の弱さが出ているのが、大きく分けて2つ。
①コーナーリング
ノーマルの車のパワーだったらノーマルの足回りでも良いだろうけど
上記に記した通り、掛け値なしにパワーもトルクも出ている。
要は加速一番のドッグファイト状態。
それを受け止める足がノーマルの、しかも数年経過したモノ。
ハンドルを切るとアウト側に荷重が掛かるのは常識中の常識。
その荷重を受け止める足が弱いから、荷重を受けきれなくなる。
踏ん張りが効かないってのがこれ。パワーに対して元々低い足回りの
限界を超えてしまえばアンダーステアとなる訳だ。
タイヤのグリップ力にもよるけども、基本特性は変わらない。
ちなみにアンダーステアってのは、ハンドルを切っても車がインに
行かずに、走行ラインが外に外に膨らむ現象の事ね。
②ブレーキング
最初は純正のブレーキだからと思っていたけども、多分足回りが
受け持つ部分も多々あるかも。
パワーが上がったって事はスピードが出る。ブレーキング時の
フロントタイヤへの荷重の掛かり方も増す訳だ。ブレーキングで
フロントが沈み込むのがそれ。その沈み込みが大きい事から
余計に制動力が必要になると思われる。
力と言う物は、各所に均等に掛かれば、弱い所の変化が大きく出る。
赤棒でロアアーム周辺の剛性が上がり、幅が広く低扁平なタイヤで
グリップ力が上がっている。そうなると弱い部分・・・足回りの
変化(動き)が大きくなる。
その弱い部分を強化する事で、ボディー、タイヤ、足回りに均等に
荷重が逃げ、ブレーキが負担する分が軽減するのではないかと思われる。
あと、ショックが縮むスピード?
・純正ショックの減衰力+純正サスのバネレート
・社外ショックの減衰力+社外サスのバネレート
前者の方が柔らかい→車体が沈むのが速い(縮むのが速い)
後者の方が堅い→車体が沈むのが遅い(縮むのが遅い)
足回りは縮みながら力を吸収(分散)する。速く縮むという事は、力を
吸収する時間も短いという事。逆に縮むのが遅いという事は、力を吸収
する時間も沢山あるという事。荷重を受け止められる時間が長い分
他の箇所(ブレーキ)に余計な荷重を回さずに済む。
そしてこの荷重を受け止めるという事はコーナーリングにも言える事。
色々ウンチク述べましたが、これが彼のスパイクの現状。
ダウンサスを譲り受ける様な話をしていたけど、ダウンサスとか言ってる
場合じゃないかも知れない。ショックも変えた方が良いと思われる。
訳の分からないドレスアップ用のダウンサスじゃないみたいだから
大丈夫だとは思うけど、どうせショックまで変えるなら、やっぱ車高調
でしょ。
僕があのスパイクのオーナーなら、次は車高調だな。
と、まぁ足回りを推奨する内容となりましたが、実際に足回りを強化
しないとどうにもならないこの現状。果たしてダウンサスだけで
どうにかなるのか・・・。
この記事は、
今言える事は… について書いています。