
十勝岳を降り、ひとまず旭川まで行ってちょっとした買い物をして、道の駅スタンプを押して、ガソリンを入れました。
その場で考える。今日はどこでテントを張るべきか?
ここ数日、最高気温は30℃を超えている。近場のキャンプ場では標高が低いので寝苦しい可能性がある。ということは標高の少しでも高いところに行くしかない。
・・・とほんの数秒考え、旭岳ロープウェイのすぐ下のキャンプ場に行くことにしました。
そこは標高1,000mほど。本州でもそこそこ快適に過ごせる標高です。予定通り快適に過ごすことができました。
朝起きて6:30発のロープウェイに乗りました(始発は6:00)。9分で標高1,600mまで運んでくれます。
すばらしい眺めです。こんな簡単にこんな景色を見れるなら、金払ってでも観光客が寄ってくる理由が分かります。昨日登った十勝岳連峰やトムラウシもくっきり見えます。今日もいい景色が見られそうだ。
ロープウェイの終点から旭岳を見る。山の右上に朝日があり、逆光でほとんど見えない。
登山開始。さすがに人が多い。簡単にアプローチできるところは仕方ないですね。登山初心者というマダムに「あれが美瑛岳でね~・・・」などと山々の説明をしつつ、もちろん写真を撮りつつ、着実に登って行きます。
十勝岳同様、標高が高く酸素が薄いせいで体が動きません。でもそれが心地よく「オレってM?」なんてニヤニヤしながら歩きました。
山では天気が変わりやすいので、一瞬一瞬がシャッターチャンスです。何となくこの日は予感がしたので、とっとと頂上に行きました。姿見駅から1:45。結構快調に登りました。(もし登る人がいたら、この時間を目安に登ってみて下さい。あとで考えると、結構なペースです)
いや~、絶景です。さすがは北海道最高峰。600m下の姿見駅はもちろん、十勝岳連峰、大雪山系が一望です。ばしばし写真を撮っていると、ものの3分です、一気にガスがやってきて一切見えなくなりました。早よ登ってよかった~。
当初は旭岳山頂に登ってそのまま下山する予定でした。でもまだ朝の8時。ふと、昨日十勝岳で出会った人の「旭岳に行くなら、間宮岳を回って中岳温泉に入ったらいい。簡単に行けるよ」という一言を思い出し、行ってみることにしました。
下山ルートとは全く逆方向に一度下ります。標高100m程下ったところに雪渓があり、音をたてて水が流れていました。標高2,000mの水が、いずれ下界で人間の生活に役立つんだなぁ、なんてしんみりしながら歩きます。
見渡す限り、多分数100年は変化のない景色なのでしょう。ありがちな高圧線や鉄塔など、人工物はひとつも目に入りませんし、車や飛行機の音も聞こえません。聞こえるのは風の音。「ここで遭難したら誰が気付いてくれるんだろ?」という不安も多少ありましたが、とにかく「ここに今、自分がいられる」ことがすごくうれしく、ここにいられるために助けてくれた全ての人・物に感謝しました。あまりの感動でため息ばかりつきながら、感動のあまり半泣きになりながら歩きました。
間宮岳到着。ここの標高は2,185m。この2日で2,000m級の山を3つも登りました。こんな体験めったにありません。自己満足ではありますが、その達成感を満喫しつつ、下る方向へ進みます。
下る途中、一気に雲がとれました。前を見るときれいな山。北鎮岳という、北海道で2番目に高い山です。あまりのきれいさに登りたくなりましたが、本を見るとそこから往復2時間近くかかりそう。冷静になって、そこは見送りました。
下る方向に、険しい谷がありました。遠めで見ているときれいですが、近づくと吸い込まれそうなほどきつい。歩を進めると、その谷を下っていくみたい。恐る恐る進んでいくと、川が見えました。それと同時に裸のおっさんが見える・・・
そこに行くと、そこが「中岳温泉」でした。砂から湯が沸いていて、その周りを石と砂で囲い、強引に「温泉」としていました。当然脱衣所も、すのこさえもありません。おっさんに「湯加減どうですか~?」と聞くと「いい感じだ!にーちゃんも入っときな!だれもおらんし」というので、お互いが浸かっている風景を記念撮影しました。多分アルカリ性なのでしょう。汗がすっきりと取れました。
しかし、そこからが長かった!2日連続の山歩きで、靴がすれるところが痛い。おまけに、疲労がたまっているせいでしょう、足も思うように動きません。
のこのこ歩いていると、60歳超の3人パーティーと出会う。年の功か、私の全く分からない花の名前をよくご存知で、しばらく一緒に歩いて大雪山系の動植物の話を聞きながら歩きました(これでかなり精神的に助かりました)。
姿見駅付近に着くと、サンダル履きが大多数。若干浮いた感じの自分に戸惑いながら、ロープウェイに乗って下山しました。
この日の登行時間は7時間。北鎮岳に行っていたら、明らかにオーバーワークでした。北鎮岳はまたの機会に、層雲峡側から登りたいと思います。
Posted at 2007/08/29 22:00:20 | |
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