
9月末から11月にかけての早朝の時間帯に雲海が出ると聞きましたので、先日、写真仲間と兵庫県和田山にある竹田城跡へ行ってきました。竹田城は2-3年ほど前に一躍有名になり、すごい人数の人が訪れていたようですが、そろそろ人気が陰ってきたかなと思い、行ってみたのですが、まだまだ人気は衰えず人出が多い状態でした。
私も含め今回同行したメンバーは、まだ誰も行ったことがなく、行く要領がよくわからず、事前にネットなどで撮影スポットや時間帯など調べていきました。みん友さんの96くろさんのブログも参考にさせて頂きました。ありがとうございました。
土日と泊まりで行ったのですが、近場の宿は取れませんでした。計画をしだしたのが、ほぼ1か月前だったのですが、和田山、竹田方面の宿はすべて満室です。1軒の旅館に電話してみてキャンセル待ちとかを伺ったのですが、すでに大広間まで寝床を提供して欲しいと言うお客さんも居られるようで、キャンセル待ちも受け付けてもらえませんでした。

<立雲峡 第1展望台にて>
土曜日の昼過ぎに竹田駅前に集合して、そこから竹田城を遠くから眺めることが出来る立雲峡へと向かいました。クルマで10分弱ほど走ると立雲峡への林道へ入るところまで来れます。ここから10分ほど一車線(一部片側一車線)の細い道を上がっていくと、3-40台ほど停められる駐車場に出ます。この日は10台ほどが止まっていました。ここから徒歩での登山になります。約30分ほど上るとこの第1展望台に到着します。竹田城を少し見下ろす角度の展望台です。今日は少し霞がかかっているようです。展望台には数人の方が居られました。翌朝もこれぐらい空いていると良いのですが。。。

<立雲峡から見た竹田城跡>
明日の朝、雲海が出ることを楽しみにして下山します。雲海に浮かぶ竹田城を撮るには、竹田城を遠くに見た山から撮影する方法と竹田城そのものに登って足下に雲海を見る方法の2パターンがあります。今回私たちは離れた山から竹田城を撮影することにしています。それで離れた山から撮る方法も撮影ポイントが2か所あることがわかりました。1つはこの立雲峡から見る方法ともう一つは竹田城の裏山に当る藤和峠から見る方法があります。

<藤和峠からの竹田城跡>
藤和峠の駐車場から竹田城を見ることが出来ますので、ここでは徒歩での登山は不要です。ただ駐車場は5台ほどしか駐車が出来ません。この日の下見ではどなたも居られませんでしたが、翌朝はどうなるか予想が付きません。ここまで見ると案外観光客やカメラマンは少ないのですが、宿が満室と言うことを考えると、この時間帯は皆さん仮眠されているのかも知れません。さて藤和峠ですが、クルマで直接行けるところは魅力的なのですが、立雲峡と比べて少し距離があり、カメラでは300mmの望遠が欲しいところですが、残念ながら今回のメンバーは誰も持ち合わせていません。と言うことで、ここは諦めて、明日は登山が必要な立雲峡へ行くことに決めました。
今日の下見は立雲峡と藤和峠の2ヶ所だけにとめておいて、時間も夕方近くになりましたので、今晩の宿泊先と夕食の準備へと取り掛かることにしました。和田山、竹田近郊の宿泊先はどこも満室状態でしたので、同行のメンバーの一人が和田山から数km離れた養父市内のホタルの郷と言うバンガロースタイルの宿泊先を見つけてくれました。レストランもあるようですが、バーベキュー施設も整っているようですので、夕食はバーベキューを楽しむことにしました。バーベキューのスタイルも手ぶらですべて用意してもらえるものから、食材だけ持ち込み、すべて持ち込みなど多種あります。我々は食材だけを持ち込みするコースにしていましたので、これから食材の買い出しに向かいます。お肉以外の食材は和田山インター近くのイオン和田山で調達することにして、その後、養父市方面へクルマを進めます。

<養父市の平山牛舗 但馬牛のお店>
お肉はやはり地元の但馬牛が良いので、宿の近くに但馬牛専門店の平山牛舗と言うお店に向かいました。城下町らしい古い家が立ち並ぶ一角に平山牛舗がありました。ここでバーベキュー用の肉を調達して食材確保は完了です。お肉屋さんからクルマで5分ほど走った所にホタルの郷がありました。古い学校を改築した体験学習施設のようです。小学校とかの林間学校のようです。宿の主人の話ですと今朝は見事な雲海が出たそうです。翌朝も天気が良さそうなので出るのではないかと言う話を聞いて希望が持てました。

<ほたるの郷バンガロー>
敷地内にバンガローが数棟立っていてそのうちの一つに泊まります。ロフト付きの建屋でした。バストイレ、テレビに冷蔵庫も完備しています。

<但馬牛のバーベキュー>
部屋の中にもキッチンがあり食事の準備も出来ますが、別棟にバーベキュー専用の建屋があり、そちらでバーベキューを楽しめます。但馬牛は大変美味しかったです。
早めと言っても普段とあまり変わらない時間に就寝し、午前3時半に宿を出発しました。こんなに早く出発するのは、雲海が出るのが日の出から午前8時ぐらいまでだそうです。この日の日の出は午前6時10分ですが、みなさん早くから展望台に上り始められるとのことで、駐車場や展望台のスペース確保で午前5時ぐらいには満車、満員になるとの情報を仕入れていましたので、早く出発することにしました。和田山の雲海バスも午前4時から運行していますので、朝の行動は相当早いです。
養父市の宿を出発して、和田山の手前に差し掛かったところ「ピンポーン、この先渋滞があります。」と言うナビのアナウンスが流れます。まだ4時前ですよ。と一同唖然として、ナビの地図をスクロールすると和田山インターから竹田に向かって赤い筋が表示されています。渋滞の手前付近に近づくと珍しくナビが脇道を誘導したので、渋滞には掛からず竹田まで来れました。本当に渋滞していたんだろうかと思いました。
立雲峡の手前の登山道入り口には午前4時頃だと言うのにガードマンが立っていて誘導していました。前後には、あまりクルマを見掛けなく、それほど混雑していません。10分ほど上ると駐車場なのですが、あと数十メートルと言うところで誘導員の方から路肩に駐車するように指示されました。駐車場は満車でした。路肩駐車も道が部分的に広いところしか出来ないので、すぐにいっぱいになりそうです。ここで驚いたのが星空です。満天の星が夜空に輝いていました。関西近郊でもこれほどの星空があるのですね。昨日の下見と違って、カメラバッグのほかに三脚と暖かいコーヒーを入れた水筒を持参していますので、少し荷物が重たいですが、頑張って登山しました。それに真っ暗ですから手元にはLED懐中電灯を持ちながらになります。明らかに昨日の昼間の下見と違って大勢の人が展望台を目指して登山をしています。30分ほど登山して第1展望台に到着しました。まだ真っ暗なので何人ぐらいの方が居られるかはわかりませんが、相当数居られます。

<立雲峡第1展望台から 午前5時>
ほんの少し明るくなってきましたので、カメラを三脚にセッティングし始めました。山の中腹に見える明かりが竹田城跡の街灯のようです。画面左側の明かりの線は、播但道の明かりです。空もまだ、たくさんの星が見えます。
日の出時刻になりましたが、今日はどうやら雲海の発生はないようです。残念でしたが、自然現象なので仕方がないですね。第1展望台には200人ぐらいの方が居られたのではないでしょうか。

<朝陽に照らされる竹田城跡>
午前7時過ぎには下山を始めました。駐車場や路肩に止めたクルマも少なくなっていました。クルマで降りていく道を徒歩で下山されている方も多くおられました。おそらく路肩もいっぱいになったので、林道への入口でクルマの侵入を止められたのではないでしょうか。

<竹田城の石垣>
午前8時から竹田城麓の山城の郷駐車場が開門されますので、クルマの中で昨日買った朝食を食べながら8時まで近くで待ちました。その後、駐車場にクルマを止めて、また30分強歩いて竹田城に登りました。立派な石垣ですね。
雲海は残念ながら発生しませんでしたが、晴れて景色も良かったし、満天の星空も見れたし、但馬牛の美味しいバーベキューも頂けて大変いい撮影ツアーになりました。今シーズン中に再トライ出来るかわかりませんが、いずれは雲海に浮かぶ竹田城跡を見てみたいと思います。
Posted at 2015/10/29 20:44:31 | |
トラックバック(0) | 日記