
過去最高の長文を記録。
でもきっと、ドリフトをこれから始めたい人には最高の情報を満載しています!
初めてのオートポリス、初めての走行会の前に、是非読んでほしいです。そしたら不安とかなくなるかも?
朝7時頃から起きてきて、スカイラインの最終チェック。今日は大分のオートポリスでドリフトの練習会。
ミラの後輩2名に先導してもらい、途中の大津三菱でガソリン満タンにし、そこから約30分で大分に到着。
空荷の後輩ミラに完全に置いていかれた。ミルクロードでミラに逃げられると追えない。
オートポリスは初めて。入場ゲートで500円払えば、あとは自由。
場内が恐ろしく広くて、熊大の全敷地の10倍じゃ済まない感じ。
ジムカーナ場は一番奥にあって、車で3分ぐらいかな。
ジムカーナ場の広さは…九州の人ならハンズマンの駐車場一つ分ぐらいと言えばわかるかなぁ。あとはジャスコやゆめタウン本館の立体駐車場の面積よりは広い感じ?
各教習所の2〜3倍程度とか、それぐらいかな。
トイレまで車で1分とかなので、みんなトイレには車で出て行く。
雪が降ってて寒かった。車外でのんびり喋れる感じじゃない。山奥にあるので暑いほどの防寒をしたほうが良いみたい。
ジムカーナ場にいる受付の人にお金渡して、名簿に名前と車種書いて、ゼッケンもらって、あとはもう完全自由。
今日はミニコースとワンコーナーゾーンと定常円パイロンがあって、私は定常円からスタート。
路面は平均的な公道より悪め、酷道よりはマシ。ただし5m四方に1つぐらいの割合で金魚が飼えそうな大穴が開いている。避けようとして避けられるぐらいの数ではないので、マシなところを選んでドリフトをする感じ。
最初は225/40/18のpinsoをフロントに、リアには215/50/17のdunlop maxxを。
まだこの時点ではドリフトの挙動も全く分からない状態なので、苦労しながらひたすらグルグルと回ってた。
それで30分ぐらいやってから、今度はリアにスタッドレスをチョイス。dunlop DIGI TIRE 205/55/16だったかな。スタッドレスって本当に雪タイヤだと思う。ドライの路面でも雪の上みたいに滑る。これで普段乗りするのは普通に危険だと思う。
縦向きにも横向きにも同じように滑るので、ものすごく走りやすかった。あんまり減らないし、最後までタイヤ紐が出ないから車を傷つけない。
2時間ぐらい経って、定常円が左右自在に出来るようになった。スタッドレスのおかげ。
大きくも小さくも円を描けて、パイロンに触れるか触れないかまで寄せることも出来る。あとはドリフトを終わらせる時の処理が出来てない感じ。
水温はものすごく安定。ドリフトしてると下がっていくぐらい。とにかく車が動いてラジエターに風さえ当たってれば70度ぐらいになる。
逆にアイドリング中は80度ぐらいになる。エンジンを切ると90度ぐらいになるから不思議。あとで聞いたけれど、エンジン内の油温を吸ってそうなるらしい。
とにかく今日は、水温は全然気にしなくてよかった。
ちょっとだけミニコースに出てみた。勢いでめちゃくちゃ飛ばしてくるトヨタセダン組が恐怖。重量物な感じで、横に飛んでくる速さが速くみえる。シルビアとツアラー系の走り方は外見似てるようで根本的に異質だと思う。
円が描けるとコーナーも割と自由にドリフトできる。でもワンコーナーごとにしか出来ない。
一時休憩して、シルバーのER34 4ドアの人に話し掛けてみた。助手席に乗せてもらえて、ものすごく勉強させてもらった。イメージって大切。
上手いひとの車に乗ると荷重の位置が分かりやすい。掛け方と掛けた後の操作が分かった。あとサイドの使い方もすごく参考になった。
振り返しのイメージが出来ない時は、誰かできる人に頼んで乗せてもらうと良い。できれば近い系統の車が良い。
それで荷重が右に掛かってるか左に掛かってるか、その変わり目がいつか、変わり始めるときの感触がどんな感じか。
変わり始めをどんなアクセルワークで生み出してて、変わってからどういうアクセルワークをしているか。
カウンターの量はおそらく速すぎてイマイチ読み取れない。だからステアリングをパッと放してセルフステアが来るタイミングを荷重とセットで見る。
その次はセルフステアを手掴みして固定するタイミングを見る。それらが分かれば振り返しのイメージができると思う。
あとサイドブレーキと荷重の関係も、見せてもらわないと分からないと思う。
スカイラインのインナーシュー型のサイドブレーキがものすごく効くというのは意外に幻想で、使い方を理解してないと効かない。
まず荷重が右か左に掛かってるときに引くこと。一応それだけでも効くようになる。
それからサイドブレーキはリアなので、ロックさせたければリアの荷重を少なくするとよい。
フットブレーキを掛ければ前に荷重が寄り、リアが軽くなってリアタイヤのグリップが少なくなる。
そこで左右荷重を掛けて、クラッチ切ってサイドを引くと、かなり小さく回れるはず。ちょっと難しいけど。
社外サイドとかは意外となくても良さそう。
ここまで来ればやっと、スカイラインのサイドは効くんだなって初めて思えるはず。
シルビア乗ったことないから知らないけど…。
基本的にER34もECR33も同じような車なのだけど、私とはタイヤが全然違う。ER34のは普通に食うタイヤなので動きが速いのだけど、それを普通にコントロールしている。クイックに動くタイヤでの走らせ方もイメージ出来た。いい師匠になった。
再びコースインして、サイドを引いてみたりクラッチを蹴ってみたりする。落ち着いて走れるようになったし、明らかに上手くなった。
ワンコーナーごとにドリフトして戻してまたドリフトして…を出来るようになれば、あとは繋ぐだけになった。戻ろうとする荷重とセルフステアを生かして振り返す。振り返しすぎてフルカウンターになるとコントロールの余白がなくなってスピンしてしまう。それに気をつけて、セルフステアを良いところで掴んで、止める。
ステアリングの切れ角が足りないというのが分かった。本当に全然足りない。車自体はもっと角度に耐えようとするのに、舵角がそれを許さない。
後半になるとコースがものすごく荒れてきた。路面が剥がれたのか細かい砂利がコースに広がってて、穴も大きくなって。こぶしぐらいの尖った石がたくさん落ちてて危ないところもある。そういうところはドリフトしないようにした。
同乗させてもらったER34の時にも分かったけど、穴にフロントが乗ると瞬時に大アンダー、リアが乗ると大オーバーが出る。今日来てた上手い人達でも、スピンの原因の大半は穴と砂利だった。
最初から砂利を踏む予定でコントロールすれば、ある程度はスピンを避けられることが分かってきた。
でも穴はダメ。車を横向けた状態でタイヤが穴にハマると、ホイールも足回りも終わると思う。タイロッドが曲がるか折れるかするはず。
気持ちよくドリフトしてたら、砂利を踏んでスピンした。それでバンパーでパイロンを食った。美味でございます。
イリュージョンのごとく、入るはずのない寸法のパイロンがバンパーの中に入ってしまい、取れない。パイロンごとコースから出て、フロントをジャッキアップして摘出した。
マークIIたちは終盤にパイロンを粉砕していったりしてた。当たり方によってはパイロンも無残な姿に…。
食ったパイロンを戻すのが大変なので、パクって定常円のところに持ってった。それで8の字ゾーンを新設して、初めての8の字。
いきなり出来た。自由自在。超楽しい。円描きは飽きるけど8の字は意外と飽きない。
頭悪くて気づかなかったけど、8の字って別にどっち周りから始めても動きは変わらないんだね。
実は今日は隅っこにZ34と現行ロードスターが来てた。意外にもドリフト参加者で、ずっとワンコーナーをやってた。
何時間経っても同じようにスピンしてたけど、最近の車ってなんか制御とか多くて大変なのかな。
個人的には高い車と重い車はこっちに近づいてこないでほしい…。
Zは8の字してる車にも結構遠慮なく近づいて来るから怖い。というか軌道に遠慮なく入ってくるから困る。
それが原因で、8の字と定常円を自由に切り替えれるようになった。まあいいか。
これから走行会デビューしたい人は、とにかく何かしてる車に近づかないことがマナーかな。
あとは場所を独占せずに定期的に離れること、待ってる人が居ないかちゃんと見ること。自分がされて初めて嫌な事に気付けたりもするので、これは経験の問題。
8の字ゾーンで初心者講習を始めたわんえーちーが居た。今日は何かとわんえーちーが場所を占拠しがち。
コースも車が多くて入れなかったし、暇だからバーンナウトやってみた。やり方は知ってたけど、やってみたら一発で出来た。超簡単。
ベースはホイルスピン発進。5,000回転ぐらいまで煽ってからクラッチを一気に繋ぎ、同時にアクセルを多く踏み続ける。
それにブレーキを加えれば、前輪のブレーキが効いてその場に留まる。踏み具合によって進み具合が変わる。普段からヒールアンドトゥやってる人なら割とやりやすい。アクセルとブレーキを右足だけで同時に踏みこなす技術があるとよい。
クラッチには特に負荷はあまりないと思う。リアのブレーキに負荷があるはずだけど、特に負荷感は感じなかった。
コースではクラッチ蹴りもステアリングのこじりもサイドも出来るようになった。サイドブレーキって割と効かないし続かないのだけど、その後踏めればパワードリフトに持ち込みやすい。蹴りよりも安全。
ドリフト中でもクラッチに意識が向けられるようになれば使える。
アクセルの踏み込みだけでドリフトがある程度無意識にできるようになるといい。
忙しいカウンターとかアクセルコントロールが無意識にできれば、次はクラッチが使えるようになる。クラッチ蹴りが無意識に出来たら次はサイドを引く余裕ができる。
上手くなってきたので、リアを17インチのダンロップに交換。ものすごく走りにくくなった。
グリップバランスが悪い。リアが食うようになったことでフロントに舵を入れても押し出されてしまう。プッシュアンダーが出る症状。リアのグリップが上がるとフロントは2段階ぐらいランクを上げないといけない気がする。
横向けてしまえば一応ドリフトは出来るのだけど、縦にばかりリアが食い、横向けるとダラダラ流れる。少しでも戻りかけるととにかく真っ直ぐになりたがる。
デフはバッチリ効いてる。横向ければドリフトは出来るけど、フロントが逃げるからリアが出ない。横向かないし、フロントが荷重を逃してしまってサイドも効きが悪い。
これからはフロントには太いのを履こうと思う。7.5Jのホイールじゃ限界だから、ホイールも変更かな。
あと夏タイヤが傷んでくると、ゴム紐みたいなのが剥がれてくる。それがタイヤの回転に合わせて暴れまわって、タイヤハウス内でものすごくうるさい。しかもタイヤハウスは傷つけるわ、ボディにも傷入るわで最悪…
路面悪いところで石踏んで砂利巻き上げてで車体裏が傷むのも含めて、ドリフトは車傷むのが分かった。ボディのヨレとかそんなんじゃなくて、もっとわかりやすく車が傷む。それがよくわかった。
正直、あんまりこのスカイラインでは悪路面ドリフトはしたくない…割り切った練習機が欲しくなる。
タイヤ紐は剥がしても剥がしてもすぐ出てきて、ドリフトし続けても剥がれずにひどくなる一方だった。スタッドレスの時はドリフトしてりゃ剥がれたのにな…
バーストするまで使う気でいたけど、サマータイヤはそういう面で使いにくかった。片側だけ剥がれやすかったのでアライメントの影響もあると思うけど。
その点スタッドレスは優秀だった。減らないし、タイヤ紐が一切出ないのが本当に素晴らしい。バーストするまで綺麗に使い切れる。円描きだけしてた時は荒れるだけでそんなに減らなかったし、下手すると1日持ったかも。コースインしたら減りだしたけどね。
しかもフロントタイヤもそんなにハイグリップじゃなくていいし、コントロール性抜群。遅いドリフトを練習するにはいいし、カウンターもゆっくりでいいから掴みやすい。今後はスタッドレスドリフトにハマりそう…。
バケットシート無しの純正シートは疲れた。左脚の膝で体を支えたりしてて、クラッチも踏みにくいし変な姿勢になるし。出来るのは出来るけど…終わった時、体全体に肉体疲労がすごい。バケットシートでドリフトをしたことがないから分からないけどね。
タイヤは結局スタッドレス2組あれば十分に遊べた。サマータイヤは綺麗に減らなかったので、溝の割に20分ぐらいで終わっちゃった。
トーが全然合ってない側のタイヤの減りが激しい。だからトーだけでもアライメントはある程度とっておいたほうがエコ。自家アライメントで十分。
アライメントによる車の動きは、正直あまり分からなかった。慣れてしまえばそんなに左右の動きも変わらない気がする。そもそもドリフトの左右は感覚が結構違うものなので、同じようには比較できない。
ただホイルスピン時に緩やかに斜めに動く。リアのトーセンターがズレているからだと思う。
結局減衰も最弱のまま、車高もフロント上がりのまま。とにかくリアタイヤさえ食わなければ良いっぽい。
フロントタイヤは定常円では減らなかった。コースで横向けたまま侵入するようになるとタイヤ紐が出だした。結構タイヤ紐は鬱陶しかった。どう対策したものかなぁ。
R33スカイラインは私だけだった。R34は2台ぐらい。100ツアラー系が5台ぐらい。わんえーちーが3台ぐらいとS14〜15シルビアが7台ぐらい。FDと現行ロードスターとZ34が一台ずつ。
部室にあったインパクトレンチのおかげで、かなりタイヤ交換が楽になった。周りの人たちは充電式インパクトを使ってた。
けど後輩がナット締める時にサイズの違うソケットを噛ませてインパクトしたようで、ナットがソケットに嵌って取れなくなった。困った。インパクトで噛んだナットは壊さないと取れないと思う。
見物人を助手席に乗せてみたりして、スカイライン大好評。乗るといい車。意外に軽いし、動きが分かりやすいし、結構なんでも出来る。
ラクティスで4人組で来てた。ただ見に来た人達らしい。オートポリスの入り口で入場料を払えば一日中いくらでも見てられるのね。知らなかった。
ドリフトが好きな人は、是非見に行くと良いと思う。態度と運、話し掛ける度胸とか参加者とかそういうものが上手く噛み合えば、たぶん誰か横に乗せてくれると思う。
そうするときっと楽しいと思う。ドリフトって外から見てるとそんなに速くないのだけど、中から見てるとすごく速い。
これは実際に乗らないと分からない事だし、たぶんドリフト始めた人達は誰かしらに横乗りさせてもらってると思う。
初中級のダラッとした練習会なら、特にそんな嫌そうにする人も居ないと思う。今日は変な人も悪い人も全然いなかったし、帰る時はみんな見ず知らずでも挨拶して帰る。
比較実験がてら、1年半ぶりにマフラーのサイレンサーを外した。
うるさいけど、周りの車がえげつなくうるさいので地味な方。ごく低回転のトルクは減ったけど、なんかブーストの掛かり始めが早い。アクセル開度に対してブーストが多く掛かるし、ブースト立ち上がりのレスポンスも早い。やりやすいようなやりにくいような。
コンピュータの再学習をしてないからか、アクセル戻すと少しマフラーからパンパン言うようになった。未燃焼ガスが出るぐらい濃いのかな。薄くなると思ったけどな。
クラッチの異音がするようになった。レリーズの鳴りが悪くなったみたい。車は結構あちこち傷んだと思うから、ちゃんとケアしておかないと。
タイヤ交換の頻度が高くならないようにした方が練習に没頭できる。タイヤ交換は地味に時間を食うから勿体無い。
剥がれたタイヤ紐は後輩たちが便利に使ってた。タイヤを車に積む時、縛り付けるのに使えるらしい。
ガソリンは7時間のんびりドリフトやってて、ECR33ターボで5000円分ぐらい減った。現在ハイオクでリッター135円ぐらい。満タンスタートで、燃料計が残り1目盛ぐらい。コースに出ると減りやすいし、定常円は減りにくい。それはタイヤも同じ。
オートポリス近くの田舎に行くほどガソリンの値段は笑えないほど高くなる(リッター20円近く違うことも)ので、地元で入れてったほうがいい。
走行料4000円とフロントタイヤ2本、リアタイヤが4本犠牲になり、ガソリン代が5000円ほど。7時間でそれだけなら安く済んだと思う。
一台の車で何人か共有して練習している人達もいた。
入場料は一人500円だけど、走行料は車用ゼッケン一枚につき4000円だった。たぶん車一台ごとに課されるのだと思う。そういう意味では賢い参加だと思う。