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イイね!
2017年07月05日

スロットルフランジのロウ付け

スロットルフランジのロウ付け スロットルフランジ(取り付け台座)を、低温ロウ付けでくっつけます。

対象はサージタンク。割と大きめの鋳物です。


トラスト系のサージタンクには、非純正のフランジが付いていますね。

あれはビッグスロットルの装着が前提の商品なので、純正スロットルは使えません。

変換アダプタを使うと純正スロットルも使えるようですが、変換アダプタの厚み分だけスロットルが車体前方へ…たぶん20ミリぐらいズレます。

そうすると、純正スロットルワイヤーが届かなくなるようです。


あとはTCS搭載車へTCS非搭載のスロットルを移植したいときなんかにも使える…?

排気量の小さい車に、大きなスロットルを移植することもできるかもしれません。

別にスロットルに限らず、フランジの移設は有用でしょう。
ブローオフバルブなど、好きなものを好きな場所に取り付け可能になります。




さて、作業といきましょう。

これからくっつける部分のアルミを、ディスクサンダーでゴリゴリ削ります。
削れれば、方法は何でもいいです。

表面を削り取り、新鮮なアルミを出すため…と思っておいてください。


そこを熱します。

たまごより体積のあるものは、バーナー1本じゃ無理です。

バーナー(ガストーチ)を選ぶときは、熱量(カロリー表示)の高いものを選ぶと良いです。


400度ぐらいまで熱したところで、ロウ棒を当てていきます。
ゴリゴリと擦りつけます。

ゴリゴリしてアルミに染みるように溶け込めば、温度はクリアです。

ロウ棒は溶けるけども弾いてしまう…という時は温度不足です。

大抵はガストーチの出力不足です。

ガストーチの火力の旬は短いので、スロットルフランジを取り付けるには新品の缶1本ぐらい用意しておきましょう。

ロウ棒に直接火を当てても、ロウ棒だけが溶けるだけです。

溶けたロウが乗っかったとしても、それじゃくっついてません。

ロウ付けが成功している時、くっついたロウはハンマーで殴りまくっても取れません。

そうでなければ失敗です。


テクニックとしてロウ棒を溶かす方法もあります。

ロウをポタッとアルミ対象の上に乗せておいて、アルミを炙る。

すると適温の時点で良い感じに溶け込みます。炙る作業に集中できます。

ロウが良い感じに乗ったら、次は反対側の物にもロウを乗せます。



フランジの接着側。

こちらもゴリゴリと削っておきます。



ステンレスのワイヤーブラシでゴシゴシして、アルミの地を出します。



バイスプライヤーで持ちます。

手で持つなんてムリです。アツアツです。

私は革手袋着用もしています。

木材の上にでも置きたいところですが、ロウ付けレベルの炙りをやると燃えます。

結構濡れている木材でさえ、乾いて炭になり、ついには発火します。



今回は、これまで出たアルミハンダのクズ…短くなりすぎて持てなくなった棒とか、ポタッとこぼれたハンダなんかを集めておいたやつ…それをフランジの上に乗っけてから炙っています。

エコです。

計算すれば1本500円ぐらいの棒なので、節約は大切です。



写真だと全部銀色なので分かりにくいですけど…

厚めにハンダが乗っています。

染み込み良好な状態でさらにハンダを追加していき、厚みを出しています。

これなら面合わせが甘くても隙間なくくっつきます。


そしてお待ちかねの、貼り合わせ。


ハンダを盛った面同士を重ねます。

あとは自重でくっつこうとします。



重石を乗せて、炙ります。

合わせ目のハンダを溶かす作業。



できました。完璧です。



理想的な溶け込みです。

きっと十分な温度が出せたのだと思います。

しかも…



重たいバイスプライヤーで思い切り殴っても、ハンダにはヒビひとつ入りません。

むしろ打ち所のアルミが少しずつ凹んでいるような…

うっかりにでも壊れることは有り得ません。

ヒビひとつ入らないならば疲労も蓄積しないので、何度も段差を踏んだりしても壊れませんね。

とりあえず、今回は大成功です。
慣れてきた感もありますね。



あとの部分には、エポキシ系の超強力接着剤のオートウェルドを充填すれば、もう無敵でしょう。

なんと…

買ってます。

しかも通常版の5倍サイズのものです。

値段は2倍程度なので、お値打ちですが…

思ってたよりでかい…比較用のコンタクトケースとの比較で伝わりますかね?

下手な歯磨き粉ぐらいはありそうなチューブの2本分。

心置きなく使えそうです。
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Posted at 2017/07/05 20:36:31

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