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なすなすびのブログ一覧

2016年12月18日 イイね!

まふらーつくるなら(超長文)

スカイラインのマフラーのお話。ちょっとしたマフラーのお勉強にもなるかな?ものすごく脱線しながら進む随筆です。



車を持ち上げた時に、写真を撮っておきました。
マフラーについて見ていきますが…



どの層に向けた記事なのか、いつもブレブレな私ですが。今回はマフラーについて色分けをしています。

排気系はエンジンにある6つの排気ガス出口からスタートします。このスカイラインのエンジンがRB25DET…6気筒エンジンだからですね。

6つの排気ポートから出た排気管。それをまとめて束ねるのがエキゾーストマニーホールド。
RB26DETTは最初に6本を3本×2グループにまとめています。そしてすぐに2グループをまとめて1本にまとめられています。よく6-2-1のように表記しますね。RB25DETは6本をごちゃっと混ぜて6-1です。雑。

1本にまとめたところで、そこからはガスをタービンに放り込みます。ぐるぐる回る風車です。そこで排気が動力として取り出されます。副産物的な効果として、少し静かな音になります。構造物の中を通過しますからね。

タービンを回し終わったガスは、次にタービンアウトレットに向かいます。基本的にはただのパイプです。フロントパイプという次のパイプに繋がります。パーツが別れているのは整備上の理由でしょうね。

フロントパイプもただのパイプです。特に構造物は無し。だから自作品や社外品が多く出回るのですね。やっとこの辺りから、下回りの写真に写り始めます。奥にちょっとだけ見える赤い部分です。

フロントパイプを通って出てきたガスは触媒に入っていきます。写真の奥の方のピンクっぽいところ。
これは排気ガスの有毒性を結構がっつりと下げるものです。とても重たい。構造的にも見た目的にもフィルターみたいな感じです。植木鉢の底網みたいなのが中に入っています。中を覗くと距離感が変になるような独特の風景が見えて面白いです。
環境的な意味で車検必須部分ですし、消音効果もあります。反面重量増と排気抵抗の最たる部分で、嫌う人も多い部分。ここをただのパイプに作り変えちゃう人も多いです。いわゆる触媒ストレートというのがそれ。

そして触媒を通ったガスは中間パイプに入ります。写真緑。基本的にはただのパイプなのですが、途中に写真黄色の構造物が付いていますね。これがタイコといって、消音用の構造物です。
マフラーは排気抵抗を減らしたい。重量も軽くしたい。でも音はうるさくない方がいい。両立の難しいニーズをどうするか考える上で重要になるのがタイコです。世の中にはいろんなタイコがあって、純正のは一般的にはかなり消音重視型のようです。

中間パイプを出たガスは、最後にテールエンドに入ります。写真紫。砲弾型の大きなタイコが付いてます。タイコに至るまでは直径70ミリ程度だった管が、タイコ後では110ミリになっています。こういうのを110φ(ぱい、ふぁい)とかいいます。
私はこのマフラーの最後にサイレンサーを入れています。かなり強力なサイレンサーです。110φの穴に突っ込む筒状のもので、110φを40φぐらいまで狭めます。さらにグラスウール代わりのFRPを中に詰め込んであり、砲弾型110φとは思えない純正並みの静かさです。車検の時なんか、ろくにチェックもされなかったぐらいの優良マフラーです。


さてこのマフラーを見て思うことをいくつかですね。
買った時からこのマフラーで、基本的にはワンオーナー車だった。という事は改造の類は全て1人のオーナーがやってきたというわけで、それなりに一貫性のある造りではあります。しかしマフラーは少し不思議。
中間パイプまでは全くノーマルマフラーです。ところがテールだけ手作りされています。おそらく自分で作れそうな部分だけ作ってみた感じなのでしょう。テールだけなら大げさなジャッキを用意しなくても、割と容易に外せますしね。
それで最後の部分だけ、どっかで仕入れた社外の砲弾を入れたと。最後だけ砲弾とはいえ、まあまあ大きな音でした。車検にはギリギリ微妙な音量。おそらくハッタリ仕様にしたかったのでしょう。純正のボテッとしたマフラーがコンプレックスだったんでしょうね。

あと、レイアウト的な部分。黄色のタイコの少しあとにリアメンバーがあります。駆動系とリアの足回りは超重要なところなので、マフラーは少し遠慮した立場になります。スカイラインは縦並びの大きなミッション、プロペラシャフト、デフなどとマフラーが狭い場所を争うように佇んでいます。
そしてリアメンバーを過ぎると、途端に自由になります。特に避けないといけないものもなく。出っ張ってるのはトランクの下のタイヤスペースぐらいのもので、こんなものは切り飛ばしても別に構わない部分です。切り飛ばさなくともスペースは十分。

上記はターボ車のレイアウトです。排気系にタービンがついてる都合上のレイアウト。タービンのないNA車ではエキマニから直接フロントパイプに入ります。ターボとNAの重量が結構違うのは、半分ぐらいはその辺の部品の重さでしょう。

マフラーを作り変えるなら、基本的に中間パイプの途中まではレイアウトの変えようがあまりなさそうですね。あとはパイプの太さとか素材、タイコの種類や位置、触媒関係でしょう。
テールは好きにして良さそうです。なんなら最後に分岐して2本左右出しなんてのも可能でしょう。

エキマニも作りたいですけどね。エキマニに求める事は人それぞれで、音だとか排気干渉だとかスペースだとか見た目だとか。

等長エキマニってありますよね。集合部に至るまでのそれぞれの排気管の長さを揃える…というものです。
6本縦並びの出口から一点を目指して同じ距離で至る…というのが分かりますですかね。もともとゴールに近いやつは変に回り道して、遠いやつは極力近道になります。
エンジンルームの中であらゆるものとぶつからないようにウネウネと巻くので、真面目に作るとタコの足のようになります。いわゆるタコ足は部品の名前じゃなくて、タコ足に見えるものをそう呼ぶだけですね。
純正のエキマニは場所をとらない作りになっています。等長とは程遠い作り。RB25DETの純正エキマニで検索すると分かります。

ターボ車はエキマニがタービンに繋がっている…というのは先述した通りですが。そのタービンがエンジンルームのどこに付くのか…はエキマニ次第になりますね。

同じターボ車のエンジンルームでも、タービンが見えるものと見えないものがありますよね。見えるのは主に上置きタービン、見えないのを下置きなんて言います。


まるでお手本のような上置きタービン。どうですこの分かりやすさ。RB26シングルタービン仕様。残念ながら私のではないです。


エンジンからエキマニが3本見えますね。そしてタービンを持ち上げるようについています。そこそこ長さを揃えてあると思われるエキマニですが、比較的コンパクトで大人しいタコ足。大きめのキャベツぐらいあるタービン。

…とここまでは夢の中のお話で。現実は。


…。……。
なんでそうなる。排気の話をしたいのに排気系が一切見えません。見えるのは吸気のパイプだけです。そこはお前の居場所ではないです。日産…。
NAでも大体似たような見た目です。うーんありがたくない。
大きめの握りこぶしとかトマトとか、そのぐらいのサイズのタービンが中に埋まってます。

タービンが大きくなると狭くて下に置けなくなる…というのもありますけれど、その有り様の格好良さからルックス面で上置き化を望む人も多いです。せっかくタービン変えたのに見えない…なんて、なんとも弄り甲斐がない気もしますもんね。みんなに見せたくても見えないですもん。これ買ったの!って、見える方がいいですよね。RB25はタービンだけ変えても気づいてもらえない仕様です。

タービンの位置が大きく変わると、タービンからの出口の位置も大きく変わります。つまりタービン出口からフロントパイプまで、間を取り持たないといけないです。だからタービンアウトレットも手直しが必要ですね。幸いただのパイプなので、制作を頼んでも値段はまだ可愛い方です。他の排気系に比べれば。

私は音と見た目です。エキマニの素材はステンレスで音を綺麗にして、等長性はあまり欲張らずに綺麗さ重視。タービンは一旦純正のまま上置きしてアウトレットも制作…というところでしょうか。ノーマルエンジンにノーマルブーストで300馬力以下という、割り切った無欲な仕様です。
あとは中間パイプを純正カスタムでステンレスに変更ですね。タイコとフランジ(接続部)だけ純正を残して、パイプ部分だけステンレスに素材置き換えです。無欲です。


…けどやっぱり、RB25DETはそれでも不満な音のままだろうなーって思います。
いい音のエンジンは高回転まで回るのです。RB26系は8000ぐらい、RB20もそれぐらいかな?
福岡にオレンジ色のS15シルビアが有名なショップがありますが…そのシルビアはRB25DET改・2.7リッター搭載とのことで。それにしても音の良いことよ…レブが高いのかなーと思います。一般人のRB25ではまず出ない音です。エンジンの仕様は知りませんが、RB25のヘビーチューンだろうなーと思います。多分コンピュータも純正でなくフルコンだと思うので、観客アピールで少し高いレブのような気がする…?


RB25DETは純正コンピュータにより、6850回転でリミッターが掛かります。他のより1000回転低い。あらゆる意味で保険かけた仕様だと思います。
RB25が良い音色を奏で出すのは3500回転ぐらいからですから、2速6850回転だとすぐに吹け切って聞き損ねてしまいます。かといって公道で3速高回転は…時速160キロとかになるギア比ですし。

純正コンピュータを書き換えて、ただ単に1000回転余分に回るようにしたいなぁと思っています。速くするチューンじゃなくてフィーリング用のチューンですね。
ただしR33のコンピュータは本当にめんどくさいです。簡単に書き換えできない。日産らしい悪質な試行錯誤の割を食う作り。だったらもうR34系のRB25に総取り替えするか…そんなお金と手間があるならRB26にするか…もうめんどくさくなってきた…ってなってるR33乗りが世間に1000人は絶対いると思います。

トヨタ1JZなどを積む100系チェイサーのレッドゾーンも同じぐらいだったと思うのですが…あっちは良い音のような気がする…のは何故なんでしょうね。

1JZを作ってるのはヤマハだそうですが、ヤマハが手がけるエンジンは度々名機になりますね。レクサスLFAのV10エンジンとか。トヨタ2000GTなんて車体も含めてヤマハの作品なのだそうですね。
トヨタ2000GTを手掛ける少し前、ヤマハは日産と組んで開発してたそうですが…まあ色々とあって仲違いしたようで。90年代に6気筒競争で日産の出来がやや見劣りするのは…なんか積年の…人間のウエットな部分を邪推してしまいますね。
Posted at 2016/12/18 19:20:42 | コメント(3) | トラックバック(0)

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「@34RtypeM@邪王真眼 R33前期系、フィルター無いのですぐ埃臭くなるのです…」
何シテル?   12/25 23:39
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