
…とは言え、一応 車のブログです。
浜松基地の敷地に広報館「エアパーク」があります。この天井から 零式艦上戦闘機五二型が吊られています。
もう10年ほど前。広報館完成前に、基地内の テントの中に鎮座していました。「小さい…」
許可を頂いて、見て触らせてもらった。
①プロペラ、エンジンカウルは外れて(たぶん塗装中) 丸見えの栄発動機は空冷7気筒×2列の約1100馬力。排気量は約28㍑。有名な新山式カーブレータは裏で見えない。太いプラグコードは半ば脱落。ディストリビュータも良く見えない。とてもピカピカではない。7つの排気管はまだ塗装されてなかった。
②主翼は 主脚のタイヤ格納部分(穴)に頭を突っ込んで見渡すと、綺麗に薄い水色で塗装されていた。桁にはたくさんの穴が空いて、徹底的な軽量化が図られていた。20mm機関砲はなかった。
③主翼のエルロン 水平尾翼のエベレータ 垂直尾翼のラダ いずれも カンバス(羽布)だった。エレベータを動かすワイヤが尾翼に伸びていた。 フラップは金属製だったと思う。フラップは格納されていた。
④左側フィレットの辺りの胴体に、引き出し式のステップがあり、引っ張ると出てくる。連動して、操縦席左側に同じようなものが出てくる。搭乗員は脚立に立って右足でフィレット近くのステップにおいて、次に左足で操縦席左側のステップに移動。最後に右足で操縦席に入る。フラップの上は赤枠に囲われていた。フムナと書いてあった記憶はない。(残念ながら、脚立がない。更に同時デブでコックピットが狭すぎて、入りたいとはとても言えなかった。)
案内してくれた若い二尉(航空徽章付き)にはレシプロの骨董品には余り興味がないようだった。
幹部(士官)食堂で昼食。パイロットは+α付き、ジェットも+α、 私は民間人だからオプションなし。+αは資格者のみ。だけど、有料。
食事のあと、ドルフィン塗装のT-4のダイヤモンド編隊を、屋上で見学した。二尉は、低空で水平旋回の時は、左右のウィングは高さを揃えるから「結構 難しい」と教えてくれた。右旋回で左翼(2番機)は短い操縦桿を2時に、右翼(3番機)は4時に倒さないと、綺麗に揃わない、と。二尉の説明は的確だった。
本番前日のリハーサルだったからスモークはない。無くても、涙が出るほど美しかった。浜松は 過去 事故があったから、縦方向の飛行は自粛していたから、やや大人しかった。
秋晴れの 特別な一日だった。
小さい頃、 戦闘機パイロットに憧れた。親父からは「軍人になるために育てたつもりはない!」と叱られた。家には航空情報はたくさんあったから、好きだった思う。でも、満州抑留経験者だったから、戦争嫌いだった。
高校時代に、すでに P適不合格。
Posted at 2016/11/16 11:16:55 | |
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