
昔々のバブルが弾ける前のお話です・・
夜間のバイトで通管テスト、こんな呼び名で呼んでたよ~な(汗)
ちなみに何とかテストとテストの文字が含まれた業種は、仕事が楽でそれなりまぁまぁの収入の場合が多かった気がします・・聞いた話ね。
で、新聞で見かけた求人募集に電話すると、電話口で即決採用、来社時に履歴書と免許のコピーを持参してくれとの事。
能天気な自分でも一発目の電話口で即決採用は怪しいと思い、いろいろ質問しましたがどの回答も聞けば納得の明瞭回答で、これと言って怪しくは無さそう。
ただ汚れ仕事の言葉がチョット気になりましたが、求人広告に書いてる金額は最低保証で、休日出勤と残業は仕事の性格上絶対に無いと言う、夜間バイトとして最適な条件でした。
ちなみに○○電電公社の孫受け会社って言うのも強調してましたが・・当時は世間知らずのおバカさんだったんで○○電電公社の孫受けと言われてもピンときていませんが・・(汗)
と言う事で○○通信でバイトする事に、約束した一週間後の出社初日は仕事の詳しい説明をしたいので、定時の一時間前に来社して欲しいとも言われ、詳しい説明が一時間って・・チョロイ仕事の予感です(笑)
とんとん拍子に話が進んで若干の不安はありますが、電話の説明どおりなら最高のバイトだし、見てヤバイ雰囲気だったら逃げれば良いやと、初出社当日、実際に訪ねてみるとまともな建物にまともな課長さん、電話即決のふざけた採用からは想像できない会社でした。
これなら履歴書と免許のコピーを渡しても大丈夫そうと判断、事務手続きが20分ぐらいと仕事に使う作業服×3とカッパ×1と長靴×2各新品を受け取り、いよいよ仕事の詳しい説明のはずが・・
電話で聞いた内容と大差無く説明はスラスラ進み、終った後は寮の形態や駐車場は無料とか、本当なのかと耳を疑う話ばかり。
で仕事ですが、通信系のマンホールの清掃と通管テスト、バイト君は主に清掃を担当でカッパと長靴が活躍します。
手順としては、マンホール内に溜まった水の排水、これはエンジンポンプなんで見てるだけ、水位が長靴で歩けるぐらいになったら、デッキブラシを手にマンホール内に潜入、ちなみに潜入前に酸素チェック?の後に送風機をセットしてますよ。
中の広さはさまざまですが、住宅街だと大きくて三畳ぐらい、オフィス街や環状道路なんかだと二階建ての巨大な空間の物もありますが、通常は三畳以下の可愛いマンホールが主な仕事場です。
ちなみに繁華街のマンホールは半端無く汚れてて地獄でした、この時に「美味しい話には裏がある」って事を痛感しました(汗)
清掃が終るとマンホールとマンホールの間に何本も走ってるパイプのテストですが、マンホールの向き合う壁の下側1/3程に大小さまざまなパイプが口を開けてます、沢山のパイフ全部をテストではなく、親会社から指定された数本のパイプを正常に使えるかテストします。
画像でケーブルとありますが、拾った画像がケーブル工事の物なんで、ケーブルはこちらの文面のチューブにあたります(汗)
物自体は15パイぐらいの硬質フラスチックチューブで、場所や用途によっては細く長い物や太く短い物などを使い分けてました。
仕事を覚える順番はマンホール清掃、清掃を覚えて下に人が入ってくると、地上で掃除の指示とテスト班のお手伝い、そしてまた下に人が入れば右のトラックのロープ操作、最後は左のトラックでチューブ操作って感じでした。
仕事の細かな流れはまず隣のマンホールまでチューブを通します、隣のマンホールに届いたチューブを戻しながらロープをパイプに引き込みます、そのロープにテストピースを取り付けテストピースの後ろ側にチューブを取り付け、双方のマンホールで引き合える状態にしてテスト開始です。
パイプに合ったテストピースが、途中で引っ掛かるようなら一段下のテストピースで再テスト、こんな感じで1日3~5箇所ほどテストして回ります。
ちなみに実際テスト作業をやってみるとロープ操作が重要で、闇雲に引っ張ってるとパイプに問題があるとテストピースを詰まらせたり、かと言ってのんびり引いてたのでは仕事が終らないしで、テストピースの動き状態を指先で分かる必要があります。
このほかにも共同溝やさまざまな通信系の場所にも入りましたが、セキュリティーの関係で詳しく書くとマズイ施設もありますから、その辺に転がってるマンホールの事だけ書いてみました。
ちなみに拘束時間は8時間でしたが、実働時間は3~4時間で移動時間や排水待ちなど、トラックで寝てられる時間が沢山あって、繁華街のマンホール以外はチョロイ仕事だったな~・・汚れ仕事を気にしなければ(笑)
Posted at 2009/04/13 22:17:21 | |
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