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突然86の試乗を思い立ち、ネットで検索し、近くのトヨタに行ってきました。

試乗車は、ＧグレードのＡＴです。既に、ＢＲＺのＭＴの試乗をしているので、まぁＡＴも悪くはないとの気持ちで試乗をしてみました。

まず、シートポジションですが、足をペダルに合わせると、ハンドルが窮屈な感じです。シート自体はＢＲＺよりもサポート感があり、特に肩の部分のサポート感は今フィットに付けているレカロに近い感じがしました。ただし、腰の部分はやはり隙間があって、レカロにはかないません。それにしても、カタログ写真では全く同じに見えるシートの座り心地が違うのは、不思議です。

試乗コースは決められたコースではなく、同行した営業の方の好みのコースだそうで、閑散とした工業団地内のコースでした。こんな勝手なコースでの試乗は始めてで、いろいろとエンジン特性を体験することができました。

エンジン特性を一言で言ってしまえば、非常に滑らかで、6000ｒｐｍまで回しましたが、タコメーターを見てなければ、回転が上がったことに気づかないくらいスムーズに上がっていきました。途中トルク変化も感じられず、エンジン音もそんなに大きくならず、ちょっと物足りない感じでした。マニュアルシフトで、シフトダウンしてみると、エンジンが一瞬吠えますが、ＭＴのような強いエンジンブレーキは感じられず、うまく制御している感じでした。

全体的には、非常にスムーズで安心して運転でき、スピードメーターをみると、それなりにスピードも出ているのですが、サスペンションが柔らかいこともあり、スポーツカーに乗っている興奮は殆どありませんでした。


店に戻って、感想を言い、ＭＴでなかったのが残念と言ったら、近くの系列店を調べて、車で30分位の店にあるので、そちらに行きましょうと、言ってくれました。ここまで、面倒を見てくれる営業さんは初めてです。お言葉に甘え、営業車で、ＭＴのあるディーラーに向かいました。

ＭＴ車は黒のＧＴでした。不思議なことに、ＭＴの方がシートポジションに違和感がありませんでした（普通はＭＴの方がハンドルが窮屈に感じる）。

ＢＲＺはお決まりの市街地走行で、2500ｒｐｍまでしか試してなかったので、今回は期待しました。案の定、人通りの少ないコースに案内され、6000ｒｐｍまで体験することが出来ました。トルク変化が感じられないＡＴと違い、ＭＴでは3000－4000ｒｐｍ位からトルクの盛り上がりが感じられました。また、エンジン音もＡＴとは違った味付けで、吹き上がりを感じました。でも、家のＡＥ８６と比べると、やはりボクサーエンジンの特性からか、トルクの強烈な盛り上がりと瞬時にタコメーターが振り切れるような感覚はありませんでした。それでも、ＡＴと比べれば、ＭＴの方がはるかに面白みがあります。

８６を買うなら、やっぱりＭＴですね。

今回は、お客の要望を汲み取って、希望を叶えてくれる奇特な営業マンのお陰で、楽しく試乗することができました。こんな営業マンに出会ったのは、初めてです。