ターゲンテックス PECS Mark Ⅳ  

ターゲンテックス
pecs MARKIV P-2002
ネジ径　M20P1.5

知る人ぞ知る？磁力式のオイルフィルターです。もともとバイクなどで知られるようになった製品のようです。

強力な永久磁石の磁力でオイル中のゴミを濾紙よりずっと細かいものも含め吸着し、二次三次摩耗を防ぎ、フィルターの交換や廃棄が不要、という触れ込みのシロモノです。まあはっきり言えばオカルトくさいと言われても仕方ないかも。

有名なK&Pのステンメッシュ式フィルターを付けてる方が86乗りでもちらほら出始め、私も興味が湧いたものの、二番煎じではやはり面白くない。そこでいろいろ調べたところ、同じ濾紙無しのフィルターであるこいつを発見。

目に見えるフィルターなしということで、購入はかなり躊躇いました。半永久的に使用可能、5年か20万キロまではメンテ不要を謳っていますが、本当かどうかわかりませんし。ただみんカラでもs2000やWRX STI、R35GT-R、ジムニーなどへの装着事例があるし、ネタにもなるし、結局付けてみようと思いました。

[良い点]
・とりあえず変化が感じられる。
エンジンが軽くて力強く回るようになった気がします。エンジンノイズが少し減ったような気もします。エンジンブレーキが効きにくくなりました。これらの変化は濾紙がないので当然といえば当然ですね。

2年7000kmほど使ってみましたが今のところエンジンに異常は無し。往復2000kmの遠出後も問題は今のところ出ていませんが、もちろんこれからも出ないとは限りません。そういう意味ではどうしても不安が残りますね。

・オイル交換時にフィルターを交換しなくていい
取り外した後でベトベトのフィルターを、周りにつかないよう慎重にゴミ袋に包んでディーラーに引き取ってもらうのは地味にウンザリするルーチンだったので、交換不要なのはありがたいです。フィルターが車体下部にある車種なら恩恵がより大きいでしょうね。


[気になる点]
・高価すぎ。
昔はもう少し安かったようですが、約42000円はとにかく高すぎです。一応交換不要というメリットはありますが、元を取るには数十万キロは走らないと無理。なので星一つ減。
TRDのスポーツフィルターが3000円ですが、1万キロで交換としても14万キロ乗り続けてようやく元が取れる計算。一つ数百円の普通のフィルターだともっとかかるので現実的ではない気がします。

・見た目がダサい。
人気のK&Pと比べれば一目瞭然。
なんだか冴えない色のペンキを塗っただけな見た目で、パッと見の印象が悪すぎます。どんなに性能がよくても、これだけで絶対つけない人もいるはず。
アルミ無垢のポリッシュ仕上げバージョンも出たようですが、それでも形状のせいでしょう、野暮ったい感じが否めないです。

・説明書が微妙に不親切。
私が見落としただけかも知れませんが、取り付け時に必要なレンチのサイズが書いてなかったり(65mmでした)、取り付け時は3/4回転させろと書いてあるが実際は硬くて半回転がせいぜい、などなど。何だかなあ
(´･ω･`)


[感想]
値段を別にすれば面白い製品だと思います。エンジンの変化は感じ取れると思いますし、フィルター交換が減るのもかなりありがたいです。
ただやはり、濾紙もメッシュも無しというのは万人向けではないと思うので星をもう一つマイナスで星三つです。色々覚悟が決まった人ならどうぞという感じでしょうか。
通常の濾紙ありフィルターに挿入して使用するタイプもあるようなので、もし試すのならばそちらがいいかも。