オイルキャッチタンクの修正

このオイルキャッチタンクは上下2層式、中間にフィルターがありますが
ブローバイを下層に送り込むためにホースが入っています

今回"ヘッドカバー"to"サージタンク"のPCV経路に配置しているので、
クランクケース内のブローバイガスを、サージタンクの負圧を使って吸い出しています。（主にアイドリング時）

おそらく100℃前後のガスで、ホースが耐え切れずに溶けました。
ホースは外しましたが、ガスの出入り口がすぐ隣りにあるので、
"オイルキャッチタンク"の意味がありません。
この製品、そのままでは使い物になりません。
自分で改修することにしました。

まずは分解
中間のフィルターは、パンチングされた薄板2枚の間に、 "緑色のﾓｼﾞｬﾓｼﾞｬ" が入っています。
本体を逆さまにすると、緑色の粉末が降って来ました。
熱でボロボロになったようです。

薄板一枚を残して、フィルターは除去、細かいゴミ落としのため洗浄しました。

改修に用いたもの
　・アルミ板　（厚み2mm）
　・シールテープ
　・パッキン用ゴム板　（厚み2mm）

◆排気漏れ対策
ニップルをはめ込むアダプターと、本体間の隙間を埋めます

型を取ってゴム板でパッキンを自作
ネジおよびパイプにシールテープを巻く

いい具合に密着できました
余分なシールテープは切り捨て
ニップル側もシールテープを巻いておきます

◆出入り口の分離
元の構造を活かし、上層のみに出入り口を遮へいする板を入れました

型を取ってアルミ板で遮へい板を自作

ブローバイガスは、中央のパンチングメタルを通って、サージタンクへ吸い出される仕組みです。
このパンチングメタルを通って下層へ移る際に、放熱されて液化することを狙っています。

◆レベルゲージのホース
本体の外側で、ガスもほとんど通らない箇所ですが、耐熱60℃/耐圧17kgf/cm＾2 のようです。
このサイズで耐熱・耐圧性のよいホースが見つからないので、ひとまず様子見します。（恐らく劣化する）

組み上げて完成

ブローバイホースを耐熱・耐圧性のよいブリジストン製のものに交換