2017年10月27日
こんにちは。
遂に始まりましたね!「東京モーターショー」!!
僕も、土曜日に友人と遠征して行くので楽しみです。
マツダブースでは、新デザインコンセプトカー2台とSKYACTIV-Xが目玉のようなので、ワクワクしております(笑)
SKYACTIV-Xが発表されてから、2ヶ月以上が経過しましたが
その間に、海外での一般道・高速道路の試乗会や、国内での試験コースでの試乗会兼説明会があったようで、
10月に入ってからも追加情報がありました。
9月初旬のドイツでの試乗会でのレポートでもあった情報に加えて
・純粋なHCCIは運転範囲が非常に狭いので、諦めた(マツダ幹部の発言)
・高応答エアサプライはストイキSI燃焼時は、電磁クラッチを切って休止する。
・SKYACTIV-Xの排気管はSKYACTIV-Gの4-2-1排気では無く、4-1排気を採用する。
・SKYACTIV-Xの燃焼モードは、
①リーンSPCCI
②ストイキSPCCI
③ストイキSI
の3つあり、これらを切り替えて運転している。
・マイルドハイブリッドシステムは48Vではなく、12V仕様。
・試乗会の段階ではマイルドハイブリッドのモーターは起動させていない。
上記のことが、判明しました。
何と言っても衝撃的だったのが
SKYACTIV-Xが「3つの燃焼モードを使っている」という点でした。
SPCCIはリーンバーンを成立させるためだけに使っていると思いこんでいたのですが、ストイキでもSPCCIで燃焼しているということらしいです。
パーシャルではリーンSPCCIで走り、加速するときはストイキSPCCIで走るとのこと。
そして、ストイキSPCCIで軽負荷になるほどEGRを大量に入れて、パーシャルレベルの負荷域でリーンSPCCIに移行する制御です。
以前、ドイツ試乗会の時に
SPCCI(圧縮着火)とSI(火花点火)の割合をジャーナリストの方が公表していましたが、ほとんどの方が90%以上SPCCIなのに、燃費がとびきりいいわけではなかったので
『空燃比倍以上のリーンの圧縮着火のはずなのに何故それほど燃費が良くないのか?』と、勘違いして腑に落ちていなかったのですが
これがSPCCIの時にも、ストイキで燃焼させていると知って納得しました。
そしてちょっと残念だったのは
マイルドハイブリッドシステムが12Vだったということ。
欧州勢が48Vのマイルドハイブリッド化に勤しんでいるので、そこに追従するのかと思っていたのですが、とりあえずは12Vだそうな。
48Vが普及してコストが安くなったら、採用を検討するつもりのようです。
12Vハイブリッドといえば
スズキが採用しているマイルドハイブリッドを思い出しますが、スズキのは『発進から30秒ほど加速をアシストする』という極めて限定的なもののため、効果が見えにくいという理由から
個人的には同じような仕様なら少し残念だったなという印象です。
ただマツダはこのマイルドハイブリッドを、燃費のためだけではなく燃焼切り替えの際に発生する、トルク変動を乗り手にスムーズに感じさせるために使うような事を示唆している節があるようなので、12Vで用が足りるなら別にいいのかもしれませんが。。。(笑)
最後にまだ謎のままだなぁと思うことが
高回転ストイキSI燃焼時の運転状況です。
圧縮比16でSI燃焼となるとオットーサイクルではノッキングしまくりなはず。。。
ミラーサイクルにすれば、ノッキングは回避出来ても実排気量を減らすため最高出力190PSを達成するのは難しいでしょう。
なので、『ミラーサイクル+スーパーチャージャー過給+EGR』という、VWも最近採用しているミラーサイクル過給にさらにEGRを入れて、何とかするのかと予想していたのですが。。。
MFIで、『高回転SI運転時は、高応答エアサプライは電磁クラッチは切って運転させない』と記載されていたので、僕の予想とは違うらしい。。。
しかも、排気管も4-1排気ということで、もう予想もつきませんw
まさか、リタードとリッチをお祭り状態じゃなければいいのですが。。。
もう東京モーターショーも始まりましたし、試乗会兼説明会もされたということで
これ以上の情報は、しばらく発信されないかもしれないですね。。。
おわり。
Posted at 2017/10/27 01:04:00 | |
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