幌開閉用油圧シリンダー修理 【オイルシール編 その1/1】
目的 |
修理・故障・メンテナンス |
作業 |
DIY |
難易度 |
初級 |
作業時間 |
30分以内 |
1
購入するオイルシールを説明します。
画像で赤丸で囲った、ロッドカバー・ピストン・ヘッドカバーの3種類の部品に使われていますシール関係を特定します。
2
画像の通り、3種類の部品に使われているシール関係の購入部品表となります。
①ダストシールはBMW専用部品のようで、見つけることが出来ませんでしたので、流用品とし分解しないようにしてください。(画像では取り出すときにちぎれてしまった状態です。)
《追記》21.11.10
⑦ー2のOリングは、組付けオイル漏れが生じたときに、⑦ー1の代わりに使用します。
3
まず最初に、ピストンの⑤パッキンですが分解したピストンにまだ取り付いていると思いますが、パッキン交換する以外で取り外すのは絶対やらないでください。
材質がフッ素系樹脂を使用しており、伸縮性がほとんどなく、取り外す際に押し広げて取り外しますので、伸びきったままとなり径が大きくなり、油圧シリンダー内で内部リーク(内部で油漏れ)が発生し、力が出なく幌の開閉が最悪できなくなります。
目に見えるような傷がなければ流用をお勧めします。
また、購入部品表での⑤パッキン寸法は、外径:Φ29としていますが、本来ほしい寸法はΦ28.5なのです。
購入するときにΦ28.5がなく、仮にΦ29としています。
今後修理していく中で、型式(寸法)が変わる可能性がありますので、ご注意ください。
※流用するならば、決して分解しないでください。
《追記》21.10.16
ミスミで購入した⑤パッキン 外径:Φ29㎜は、外径が大きすぎ油圧シリンダーチューブ内に組み込むことが出来ませんでした。
やはりΦ28.5㎜が欲しいところです。
引き続き調査していきます。
購入部品表は、×印を記入しましたので購入は避けてください。
初めから組み込まれているピストンを使用することを推奨します。
4
とはいえ、本当に流用できるか判定しなければなりません。
⑤パッキンが組付いている状態で、そのパッキンの径を測定してください。(ノギス推奨)
直径がΦ28.3 ~ Φ28.8であれば流用可能となります。
逆にΦ28.3以下の場合には、④Oリングを交換してください。
前述したように、極力⑤パッキンを押し広げないようにして取外し、トライは1回で済ませるようにしたいものです。
5
さて次に、油圧シリンダー分解時にラックとピストンは、ラック軸の先端が丸くカシメられてピストンが取り付いていました。
分解する上で、このカシメを削り落としましたが、組付け時にはカシメが出来ないので、ボルトを使用して固定します。
6
《削除》21.11.10
以下のボルトは使用しません。
何が特殊かと言いますと、M5ボルトを使用しますが、頭の厚みがとても薄いのです。
画像の左2個は、ホームセンター(カインズ)で購入しましたが、頭の薄さは1.8㎜と1.5㎜でした。
図面で検討確認をすると、1㎜以下が必要でした。
それで画像右側のM5ボルトでは1㎜となり、超極低頭ボルトというものがミスミにあったのです。(画像では六角穴付きは売り切れのためトルクスを購入)
かといって、ミスミで購入出来なければ話にならないため、再度検討してみました。
結果、ロッドカバー部品を追加工することにより、ホームセンターで購入できる1.5㎜が使用可能となりました。
※リビルト編は、別途整備手帳作成します。
特殊部品はあるものの修理は可能となりました。
【オイルシール編おわり】
【修理編に続く】:未掲載(準備中)
7
《追記》21.11.10
作業工程6で説明しました、ピストンとロッドを固定する⑥M5 低頭ボルトを使用して組付けましたが、ボルトの頭が薄すぎ幌開閉時に破断してしまいましたので、ボルトを変更します。
変更後のボルトの種類は、六角穴付きボルトに変更しますが「幌開閉用油圧シリンダー【リビルト編】」の購入部品表に記しますので、ご参考願います。
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