HUDは、ヘッドアップディスプレイの略。
運転席前方のダッシュボードから、フロントガラス方向へ車両情報を反射させるというシステム。

視線を崩すことなく運転ができるということで安全性が高いとされ、多くの車両に搭載される予定だったが、実際のところ、HUDが搭載された車両は全体の2%ほどにとどまっていると言われる。
なぜこの便利なシステムがあまり採用されないのか、その詳細は不明だが、使ってみるとなかなか便利なモノである。
購入したHUDはパーツレビューにも書いたので重複を避けるが、接続はOBDⅡへ直接接続、給電もそこからなので新設する必要もない。言ってみれば箱から取り出してケーブルさえ接続すれば、すぐに使えるという簡便さである。
起動時はピッと音がして何やら高級感もある。起動直後は電圧計が作動、しばらくして速度計になる。動作レスポンスもまったく問題なし。エンジンOFF後、約10秒でHUDもオフになる。これら時間は好みに変更が可能。
ただ、やはりケーブルの取回しは、見た目を重視するユーザーにはなかなか気になる部分。やはり後付感は残したくないので、設置においては唯一時間がかかる部分かもしれない。

実際の反射だが、反射位置が低いと確かに視線の移動は大きくなるのだが、かと言って位置が高くなると視界に現れるHUDの情報が目障りになった。しかしこれも慣れの問題かもしれない。この情報表示位置の高さや位置は、HUDを使用する上での肝となりそうな感じだ。
それと、最近のクルマは合わせガラスのため、そのまま反射させると二重になってとても見にくい。付属の専用反射フィルムを貼ると、驚くほどスッキリして、昼間の視認性もかなりアップした。
当然このフィルムは車検時にはNGとなる可能性が高い。が、フィルムは何度でも脱着可能なタイプなので、車検時には剥がして別の窓にペタリと貼っておくといい(ワタシは後部座席のウィンドウに貼っておいた)。カッターナイフなどをそっとフィルムに差し込むと、簡単にペロリと剥がれるので覚えておこう。

しかしながら、昼間はどうしても見えづらいが、HUDを見る時間は短時間なので、思ったほど視認性の悪さは感じなかった (付属の反射フィルムを貼った後は、日中の視認性が大幅にアップした)。もちろん夜間の視認性はまったく問題ない。ただ、機種によってはHUDの明るさが眩しく感じることもありそうで、明るさ調整ができるモデルを選ぶといいだろう。ちなみにワタシが入手したモデルは、明るさは自動調整である。

総評としてなかなか面白いツールだと思う。また最近の傾向的に、多くの情報を表示させるHUDが多いが、その時折に必要な警告情報のみが表示されるほうが、ディスプレイ全体がうるさくなくていいと思う。実際見るのはほとんど速度計だけだからだ。それを考えると、この3インチモデルはイイ線を行っていると思う。
それと、付属物に設置用シートが入っているが、やたら大きくてイマイチだったので、本体裏に両面テープを貼り、直接ダッシュボードに貼り付けるという方法にした。
なお、商品の詳細は
パーツレビューを。
ブログ一覧 | 日記
Posted at
2017/03/20 18:35:45