手動式オイルチェンジャーの電動化

何年か前に購入した2台目のオイルチェンジャー。
最近になってオイルの吸い込みが悪くなってきました。
一番上のワンウェイバルブの役割をしているゴムバルブのところが緩くなってくると空気を吸い込んでしまい、真空を維持できなくなってきます。
実は1台目もここがダメになって買い替えたのですが、また同じところが壊れてしまったので、壊れたものをベースに電動化してみることにしました。

使用する電動ポンプはエアコンなどを真空引きにする真空ポンプ。
価格も手が出しやすいものでした。

オイルチェンジャー上部の穴が大体10㎜ぐらいだったので、1/4の継手類を購入。

実際は「管用」の１/4タップで加工しないといけないのですが、買ってきたのは通常の「インチ用」のものでサイズが異なります。

セットの中から近そうなタップを探し、無理矢理固定しました。

電動ポンプには1/4と謎の口径のポートがあるのですが、使用するのは1/4のみにしました。
元々揃えていたのが1/4ということもありますが、写真のように試運転時にタンクに蓋をしたままポンプを作動させたため、分解して真空を開放しないと蓋がとれない状態になってしまいました。

謎のポートは分解しなくても真空を開放できるようにするポートとして使用していきます。

と言いつつ、実際は1/4ポートが2個あるものだと思っていたので一つのポートは真空計でも取り付けようかな？と思っていたのですが、分岐を買ってこなかったのでホームセンターでチーズ継手を買い足して真空計を取り付けました。

タンクからポンプまでをつなぐチューブは汚れが付かず真空にも耐えるフッ素樹脂チューブです。

サンバー君がそろそろオイル交換時期だったので実際の作業で使ってみました。
負圧は前の写真のように最大-0.085Ｍｐａの力で吸い込んでくれます。

エンジンオイルは温まった状態ですが、スイッチ一つで2.5Ｌのオイルを3分で吸引してくれました。
電気を引いてこないといけないので手軽さでは下がるのですが、手動式であった頻繁なポンピング作業と20分ぐらいかかる吸い込み時間が短くなったので楽にオイル交換ができるようになりました。

また、業務用のものでは大きく、重く、価格も高くて、エアーで行う（コンプレッサーとエアー配管という更に大掛かりなものが…）ため、個人の作業では不向きだと思われます。
今回の改造ではポンプを含めて1万円程度で出来たのでオイラは大満足です♪