独自動車大手ダイムラーは3日、商用車部門の「ダイムラー・トラック」を分離して上場させた上で、乗用車部門の「メルセデス・ベンツ」を後継会社とすると発表した。ダイムラーの社名はメルセデス・ベンツになる。強みを持つ高級車市場で意思決定を速め、シェア(占有率)拡大を目指す。
ダイムラーは現在、乗用車のメルセデス・ベンツ、商用車のダイムラー・トラック、金融・サービスのダイムラー・モビリティーの3社を傘下に収める。このうちダイムラー・トラックを分離して2021年末までに上場させ、株式の大部分は既存のダイムラー株主に割り当てる。
モビリティーの人員などは2分割し、「メルセデス・ベンツ」と「トラック」にそれぞれ配置する。
ダイムラーのオラ・ケレニウス社長は声明で、「ベンツとトラックはそれぞれ、技術の変革に直面する業界で競っている。(分離によって)両社はより早い経営執行が可能になるだろう」と述べた。
ダイムラーの源流であるダイムラー・ベンツ社は、ダイムラー・モトーレンとベンツ・アンド・カンパニーが1926年に合併して誕生した。98年に米クライスラーと経営統合したが、2007年にクライスラー株の80%超を売却し、現在の社名となった。

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自動車全メーカー | 日記
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2021/02/05 23:29:46