こんにちは、C-HR FANです。今回はコーナーポールオプションカプラーの使い方について解説します。
このパーツは室内やエンジンルームで簡単にいくつかの電源を取り出す事ができるようになるとても便利なパーツですが、その使用方法については詳しく書かれているものはあまり見あたりません。C-HRに関しても、Yoppyさんが1年以上前から紹介されていました
「コーナーポールオプションカプラー取り付け&外装イルミの電源取り場所変更」かに書かれていました(さすがYoppyさん)。
純正パーツは4000円ぐらいするそうです。
パーツは自作もできますが、ネットオークション等でも出品されています。私はネットオークションで入手しました。
いくつかの種類があるようですが、これはフルバージョンです。
下は配線を絞った簡易バージョンです。
なお、エンジンルームでカプラーを使用する場合、防水を考えるとエンジンルーム側のカプラーは、使わないポートを防水キャップなどをつけて自作しても良いかもしれません。
パーツは写真のように二つのカプラー付きパーツで構成されています。左側の白いカプラーがついているものが、車内(室内)カプラーで、右側のグレーのカプラーがついているものがエンジンルーム内カプラーになります。
写真は車内カプラーですが、白いカプラーは10ピンカプラーとなっており、そこから計9本の配線がでています。
メスギボシがついた配線が6本、オスギボシがついた配線が3本でした。
そして、メスギボシの配線にはそれぞれ配線名が書かれていました。
・黄色...バッテリー
・燈色...イルミ/スモール
・赤色...イグニッション
・黒色...アース
・桃色...車速
・緑色...パーキング(-)
オスギボシの配線には配線名が書かれていませんでしたが、赤色・燈色・黒色の配線がありました。
そしてこちらがエンジンルーム内カプラーです。グレーのカプラーは4ピンカプラーとなっており、そこから4本の配線がでていました。配線色は黄色・赤色・橙色・黒色でした。それぞれメスギボシとなっていましたが、黄色配線には、さらにヒューズ付き配線で延長されており、先端にはクワガタ端子が付けられていました(これは良心的な出品者さんのサービスのようでした)。
車内カプラーの接続先は運転席側にあります。写真はすでに接続していますが、右上方の青い配線に接続先カプラーがついています。
このカプラー、初期設定では、太い配線にカプラー先端がビニールテープで巻き付けられていて、ぱっと見わからない仕様になっていたかもしれません(作業したのが随分前だったので忘れました)。探してみてなかったら、写真を参考にテープを剥がして探してみて下さい。
エンジンルーム内カプラーですが、バッテリーの外側奥にありますが、とてもせまい空間なので、まず手が入りません。
ここから電源を取る作業をする場合は、多くの場合フロントバンパーを外して作業する場合なので、バンパーを下ろした際に配線接続すると良いでしょう。バンパーを下ろせば、ヘッドライト下にあるのがすぐわかります。
カプラーには防水キャップが取り付けられています。
カバー(キャップ)を外したところです。
4ピンカプラーになっています。
さて、ここからは、使用の実際について解説していきます。
これは、車内カプラーですが、前述のように10ピンカプラーから計9本の配線がでています。これら9本の配線がすべて同様の機能というのではなく、いくつかの使用パターンがあります。
まずは、オスギボシとメスギボシがセットになっている3本の配線(赤色・橙色・黒色)について解説します。
前掲の写真ですが、赤色には「イグニッション」、橙色には「イルミ/スモール」、黒色には「アース」とそれぞれラベルが貼ってありました。
これら3本のうち、赤色「イグニッション」、橙色「イルミ/スモール」について説明します。
これらの配線には車内カプラーにメスギボシとオスギボシつきの配線があります。メスギボシには車内の電源が接続されています。図では赤線となっていますので、図左からイグニッション電源が来ています。カプラーのオスギボシは、運転席からエンジンルームまで配線が通っていて、エンジンルーム内カプラーに接続されています(イルミ線の場合も同様です)。
図左からイグニッション電源が来ていますので、車内カプラーのメスギボシに、電装品を取り付けて、さらにアースに接続すると、車内で電装品をイグニッション連動で作動させる事ができます(イルミ電源の場合も同様です)。
さらに、車内カプラーのところで、赤色配線のメスギボシとオスギボシを接続させる事によって、車内のイグニッション電源をエンジンルームに取り回す事ができます(イルミ電源でも同じです)。
下の図のように、車内カプラーのところにあるメスギボシとオスギボシを接続する事により、車内からエンジンルーム内カプラーに配線がつながり、通電させる事ができるようになります。
エンジンルームに通電した結果、エンジンルーム内カプラーに電装品を取り付け、さらにアースにつなぐと、エンジンルーム内や車外で電装品を作動させる事が可能になります(イルミ電源でも同様です)
次に黒色配線(アース線)について解説します。黒色配線の車内側はアースに接続されています。
したがって、車内の電源からプラス電流をとり、電装品を介して、黒色ぎぼしでアースに落とすと、車内で電装品を作動させる事が可能です。しかし、車内にはアースポイントがたくさんあるので、この目的で使用する頻度は少ないでしょう。
また、車内カプラーでメスギボシとオスギボシを接続する事によって、車内カプラーとエンジンルーム内カプラーとの間でアース線を通電させる事も可能ですが、これもエンジンルーム内にアースポイントはたくさんあるので、わざわざ室内まで取り回す必要は少ないです。上述のように、イグニッション電源やイルミ電源を車内からエンジンルームへ持ち出し、そのアース線として利用するのも簡単で便利といえば便利なので、そういう使い方(オプションカプラーでプラスとマイナスを完結させる)を想定しているのかもしれません。(追記)そういえば、これはコーナーポール(いたゆる下手棒ですね)用のカプラーですから、IGN電源で作動するコーナーポールをカプラーオンで動かすためにアース線も用意しているのでしょうね、納得しました。
この配線は丸印だけを使えば、車内からエンジンルームの渡り配線としても使えます。
次に黄色のバッテリー線です。メスギボシがついています。
この配線は車内からエンジンルームへ電源を供給するのではなく、逆にエンジンルームのバッテリーから常時電源を車内に供給する(いわゆるバッ直)目的で用いられるようです。私が購入したパーツには、エンジンルーム内配線の先に、バッテリーに接続できるようにヒューズボックス付きで先端がクワガタ端子で加工されていました。
したがって、エンジンルーム内で配線をバッテリーに直接接続した上で、車内カプラーの黄色線に電装品を接続し、さらにアースに接続すると、車内でバッテリー電源(常時電源)に対応する電装品を作動させる事ができます。
もちろん、この配線もバッテリー電源線としてではなく、下図のように、車内からエンジンルーム内への渡り配線としても使用する事ができます。
最後に、桃色(車速)、緑色(パーキング(-))線です。車内カプラーにメスギボシとして取り付けられています。
これらは、車内からそれぞれ車内カプラーに信号が出力されていると思われます。
ちなみに
Jifu placeのHPによるとC-HRではオプションカプラーに車速信号が出ていないという話です。これら2つの信号線は特殊な状況でないと使わない線ですので、参考程度にしておいて下さい。
(追記)くうねるさんに教えていただきましたが、配線図によるとC-HRではオプションコネクターに車速とパーキング(-)信号は出力されていないという事がわかりました。
私の購入したものでは、配線にラベルが付いていましたが、中華製のものでは配線にラベルがついていないものもあるようです。下図は10ピンカプラーの配線の配置を図にしてみました。丸印がオスカプラーで、台形がメスカプラーですので参考にして下さい。
室内カプラーの拡大図ですが、この方向です
こちらはエンジンルーム内のカプラーです。カプラーの外側の突起を目印にして下さい。
ちなみに簡易版のオプションカプラーでは配線の配置図が写真のようになっています。イグニッション、イルミ/スモール、バッテリー、アースの4系統だけに絞られていて、車速とパーキング(-)の配線は省略されていますね。10ピンカプラーの4ピンカプラーも配列が同じです(10ピンカプラーは180度回転した図になっています)。車速信号やパーキング信号は特殊な場合以外使わないので、これでも構わないと思います。
参考までに私の使い方ですが、私はもっぱら室内用の電源に使用しています。
まずイグニッションラインから1系統(もう1系統使用できるように2分岐にしていますが、未使用回路は絶縁しています)。
イルミ(橙色)配線から2系統(赤線を2本)の電源を取りだしています。
使用しない配線がたくさんありますので、それぞれ先端を絶縁処理し
さらに全体を絶縁しています。未使用の配線はショート対策のため、かならず絶縁処理するようにして下さい。
以上、コーナーポールオプションカプラーの解説でした。このカプラーを用いれば、車内(運転席下)からも、エンジンルーム内でも比較的簡単に電源を取り出す事ができます。電装品のDIYを行う際に電源取りだしの一つの選択肢にして下さい。
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C-HR FANの投稿リスト8 (2019-04-18~)