過去に,S2000で良く起きるハブ周辺の異音に関してまとめました.
ハブ周辺の異音
また締結軸力に関して,組付け方にも結構注意が必要で,それさえケアすれば大丈夫かと思っていたのですが
組付け方
機械式LSDを入れている場合,特に左リヤのスピンドルナットがサーキットを1ヒート走行すると緩んでしまう事象が発生しました(よく聞く話).
デフ摩擦が大きいと,旋回時に片輪のドラシャトルクが一瞬?逆転するのでノーマルトルセンデフと比べて緩みやすいのであると思います.
こうなってしまうと異音の前に締結が成立しなくなり,締結軸力で保っているハブベアリングの保持力が低下してしまうので,かなり寿命が短くなるはずです.
(巷で言われる高頻度で壊れるのはおそらくコレ)
色々対策したところ「締め側,緩め側の両側をカシメる」で,緩みはおさまりました.
これでやっと解決,,,と思ったのですが,約4年経過した最近,また発進時に「コン」と聞こえるようになりました.そして同時に若干タイヤ回転周期に依存した異音が聞こえる,,,
あれからサーキットだけで2500km以上走っているし,スピンドルナットがまた緩んだか?と思いましたが見た目は全く緩みなし.
とりあえず新品ナット交換して,所定の儀式で再締結するか~と思い緩めたところ,異常に気付きました.
あまりに簡単に緩む.
おかしい,ナットは緩み方向に全く回転していなかったはず.となると「非回転ゆるみ」 が疑われます.被締結材が馴染んだり,塑性変形したり,摩耗したりすることで締結軸力が低下する現象です.
ここで気付く,発進時の「コン」という異音は,そもそも締結面のスティックスリップが要因で発生し,それを抑えるために極圧材が入ったグリスを締結面に塗布したわけです.
すなわち,グリスが有ろうと無かろうと締結面は常に擦られて,どんどん摩耗していくはず!!! 気付くのが遅い.
この仮説を検証するために,反対側で下記検証を実施しました.
① カシメ位置からスピンドルナットが緩んでいないことを確認し,緩める
② 取り外したナット含め締結に関わる部分を清掃,当時と同じ所定の儀式実施(エンジンオイル塗布)
③ 当時と同一の締結トルクで締結
この時
・締結面が摩耗していなければほぼ同じ回転角度になる
もしくは古いナットなのでトルク係数が上昇し,回転角度は減る
=> カシメ位置は同じか,少し緩み側に動く
・締結面が摩耗していれば,上記の不確定性はあるものの回転角度は増える
=> カシメ位置は締め方向に動く
となるはず.結果はこの通り.
すなわち,簡易検証のため仮説ですが,締結面の摩耗による非回転緩みが発生していたと考えます.
実際に,再締結すると各種の異音がおさまりました.が,緩んだ状態でかなり高負荷走行をしてしまったので,ベアリングは傷んでいるでしょう(涙)
そしてこの仮説が事実だっとして,特に機械式LSDを入れている場合は構造上締結面の高頻度な摺動は防げないので,恒久的な対策手法がありません.
①ノーマルトルセンに戻す(締結面摩耗の低減)
②機械式LSDのロック率を下げる(効果あるのか?)
③サーキット走行の度にスピンドルナットを外してエンジンオイル塗布して締結する
④経年後のトルク係数を検証し,増し締めトルクを設定,走行前に締める
④が一番楽そうですが,どう検証するのか,,,得意の手感でやるしかない!
というわけで明確な解決策を提示せずに今回のブログは終了します.
Posted at 2025/03/01 23:35:59 | |
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