ドラレコの電源を切り替える配線作成
目的 |
チューニング・カスタム |
作業 |
DIY |
難易度 |
中級 |
作業時間 |
12時間以上 |
1
VANTRUEのE1という機種を買いました。
今回はモバイルバッテリーを使用して駐車監視機能を実装してみました。
先に結論を書いておくと、回りくどい事はせずにVANTRUEから発売されているバッ直ケーブルを使った方が安心安全簡単です。
この記事を見て作業をした事で何かトラブルがあっても責任は取れませんのでご了承下さい。
E1で駐車監視機能を使うには外部電源が必要です。
メーカーからはヒューズボックスから電源を取る為の配線が2千円から3千円くらいで購入できます。
バッテリー上がり防止機能が付いているのでおすすめです。
ではなぜ、わざわざモバイルバッテリーを使用するのかというと、車のバッテリーの負荷を減らしたかったからです。
オプションの配線にバッテリー上がり防止機能がついているとはいえ、常に電気を消費する状況は好ましくありません。
なのでモバイルバッテリーをサブバッテリーのように使えないかなと考えた訳です。
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今回使用するモバイルバッテリーはELECOMから発売されているDE-C39-12000WHというモデルです。
リン酸鉄使用で高温環境でも使えるだろうという事でこれにしました。
このモバイルバッテリーは充電と給電が同時にできる「まとめて充電」機能があります。
私はこれをパススルー機能だと認識していたのですが厳密には違いました。
という事で最初は
シガーソケット充電器→モバイルバッテリー→ドラレコ
というシンプルな配線にしていました。
しかし、電池残量が無くなるとドラレコへの給電を停止し、充電しかできないという欠点が発覚しました。
この時点でとんでもなく面倒くさい事に手をつけてしまったなと思いました。
今回は下記のように動作するような配線を作りました
①ACCオン
・ドラレコ付属のシガーソケット電源から給電。
・モバイルバッテリーはシガーソケット充電器からの充電のみ
②ACCオフ
・モバイルバッテリーからドラレコに給電
・任意でオンオフできるスイッチを設置
つまり、電源を切り替える動作をさせる必要があったのでエーモンの5極リレーを使用しました。
ドラレコのシガーソケット電源を分岐させながら配線を作るのが理想的だったのですが、試行錯誤を繰り返した結果、USBの延長ケーブルを使用しリレー用とオンオフスイッチ用に2本作成する事になりました。
この配線のメリットとしては、パススルーで接続するよりもモバイルバッテリーの充電が早い事が挙げられます。
パススルーは一見便利ですが、本来であれば充電に使う電力をドラレコ稼働にも回している状態なので効率が良くありません。
エンジン稼働中はドラレコの電源をACC側に切り替える事で、モバイルバッテリーは充電に専念できる訳ですね。
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◯配線その1
オンオフスイッチ機能のみのUSB延長ケーブルです。
作成した配線類を助手席側に設置し、運転席側にスイッチを設置する為にかなり長いケーブルになりました。
LED付きにしたので、運転席側でモバイルバッテリーが動作しているか確認が可能です。
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スイッチはこのように設置しました。
USB-Aは3A近い電流が流れます。
エーモンのスイッチは使用可能電流が3Aを下回る物が多いので要注意です。
かくいう私も最初に何も考えずにクリックスイッチを買ってしまい、使う事ができずにお蔵入りさせてしまいました。
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電源切替用の配線です。
エーモンのコンパクトリレーを使用しています。
リレーオフ時の逆起電流が心配だったので、ダイオードをかませました。
5極リレーは下記のように動作します。
ACCオフ→モバイルバッテリーに接続
ACCオン→ドラレコ付属のシガーソケット電源に接続
付属のシガーソケット電源用と、モバイルバッテリーを充電するカーチャージャーでシガーソケットが2口必要です。
そこでシガーソケットの分配機を使用し、車への接続は既存のソケットに差すだけで済ませられる様にしました。
こうする事で、車側で配線を弄る必要が無くなるので作業性が良くなります。
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実は、ここまでやっておいて、ドラレコとモバイルバッテリーの仕様によって2つの問題が残ります。
問題その1
ドラレコの駐車監視モードの消費電力が小さすぎてモバイルバッテリーが給電を停止してしまう(オートパワーオフ機能)。
これは大多数のモバイルバッテリーで発生する問題です。
解決策としては、電力を消費するUSB機器を追加で接続すればオッケーです。
例えば、百均のLEDライトなどです。
ただし、電池の減りが早くなります。
私はオートパワーオフキャンセラーという物を使いました。
設定した間隔で負荷をかける事によりモバイルバッテリーがオフにならないようにするツールです。
なぜかAmazonや楽天などには売ってなくて、メルカリなどで入手できました。
問題その2
エンジンを切った時、モバイルバッテリーからの給電に切り替わらない事がある。
ACCオンではモバイルバッテリーはどこにも給電していないのでオフになってしまいます。
これもオートパワーオフキャンセラーで対応できるのですが、充電中はそれでも給電を停止してしまうのです。
ただ、毎回発生する訳でもなくて、ちゃんと意図した動作をする時もあり、条件がよくわかりません。
一応、充電ケーブルを抜いているとこの問題は発生しないのですが、それだと充電されない訳で...
モバイルバッテリーの仕様上どうしようも無い部分でした。
色々試した結果、問題があった時だけ手動で対応する事にしました。
対応方法はシンプルで、配線その1のオンオフスイッチをオフ→オンと操作するだけです。
この操作でモバイルバッテリーが起動するので、駐車監視したい時に操作を行なう事にしました。
エンジンオフの直前に操作すると、ドラレコの電源が落ちる事なくモバイルバッテリーからの給電に切り替える事ができます。
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完成した配線がこちらです。
結構ボリュームがあるので百均のケースにまとめました。
これから夏に差し掛かるので、排熱に問題がありそうなら、USBの小型ファンを追加しようと考えています。
ちなみに、駐車監視モードから通常録画へ切り替える方法ですが、このE1という機種の場合は操作が必要ありません。
ドアの開閉の衝撃検知で起動し、車が動くと通常録画をスタートするからです。
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一旦ここに設置しましたが、もうちょっとケーブルを伸ばして助手席下に設置した方が良さそうですね。
ここまで読んで貰っておいてなんですが、予算がかけられる方は大人しくドラレコ専用補助バッテリーで有名なiCELLを使えばこんな事をする必要はありません。
さらに言えば、私がやった作業は様々なリスクがあるので、他人にはオススメしません。
私は電子工作的な事がしたかったので手間暇かけてやりました。
ドラレコを購入してからチマチマやっていたら2ヶ月くらいかかってしまいました。
とにかく知識が足りず、色々な情報を漁るのが楽しかったです。
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参考までに配線図を作ってみました。
初めて作ったのでレイアウトが変です。
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