スパークプラグ交換作業 (NRE185H - 8NR-FTS エンジン) その1
目的 |
修理・故障・メンテナンス |
作業 |
DIY |
難易度 |
 初級 |
作業時間 |
1時間以内 |
1
ここでは、マイ オーリス (NRE185H) を例に、8NR-FTS エンジンのプラグ交換手順の整備手帳を残しておきます。
2020/06/06 現在で、日本国内の 8NR-FTS 搭載車は、オーリス (NRE185H)、カローラスポーツ / カローラツーリングの MT 車 / 12代目カローラの MT 車 (NRE21#H)、C-HR (NGX10 / NGX50) が該当しますが、そちらの車に乗られている方もある程度は参考になるかと思います。
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気がつけば、2017年1月納車のマイ オーリスも約3年半で 5万km を超えました。
いろんなところに出かけているから、また職場が若干遠い (片道 13km) から…というのもあると思いますが、ペースが早い。
前車初代 WISH のときはデンソーのイリジウムスパークプラグ…イリジウムタフに初回 2万km で交換したのですが、あまりにも経済的に無駄がある気がして、以後 4万km ごとをめどに交換していました。(初代 WISH は新車装着プラグがイリジウムプラグではないので1回目を早くしたというのもありますけれども。)
一般的にイリジウムプラグは 10万km まで、しかもその期間は点検不要で使えるみたいですね。それでもマイ オーリスは、7~8万km で交換しようかな~と思っていたのですが、みんカラを見ていると結構早めの交換をされておられる方が多いようです。
また、私の場合、出勤の日の昼休みは車の中で寝ていたりするのですが、その時間…エアコン、暖房のためにほぼ毎日20分ほどアイドリングしっぱなし。実際の走行距離よりもエンジンは回っていることになるため、今回も含めて以後 5万km ごとに交換するのがちょうどいいのかも…ということで交換に踏み切りました。
2
今回は、珍しく必要な道具の説明から。
プラグ交換に必要な道具は4個のプラグの上に写っている右のプラグレンチが必ず必要です。
8NR-FTS の場合、2面幅が 14 のものが必要です。
プラグレンチはプラグをつかむ、保持するために中に磁石がついていて引き上げる、またはプラグを落とさないようになっています。そのため通常のディープソケットで、仮にプラグをはずすことはできても抜くことが難しいためプラグ専用を事前に準備されることをおすすめします。
あとは、2面幅が 10 のソケットレンチかメガネレンチ・スパナ類、全長 150mm のエクステンションバー、ラチェットハンドルが必要です。
一番左はオプション的な道具ですが、トルクレンチなど締め付けトルクを調べることができる工具があると確実な整備ができるかと思います。
あと写真には写っていませんが早回し用のスピンナーがあると作業が楽です。
ちなみに写真では全ての工具…ハンドル、ソケット、レンチの取り付け部分を 9.5sq 角でそろえていますので、それぞれに付け替えて使用することができます。
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(オーリス 120T (“RS パッケージ”を含む) および他車種でオーリスのエンジンカバーを流用取り付けされている方のみ)
まず最初にエンジンカバー (エンジン カバーSUB-ASSY NO.1) を取り外します。
まず最初に①で示したエンジンカバーの後方部分に両手をかけ上方に持ち上げて後側のクリップ2カ所をはずします。
その後、②で示した辺り…前方に両手をかけ上方に持ち上げて前側クリップ1カ所をはずしエンジンカバーを取り外します。
(整備書の情報では、前後同時、または前方から取り外した場合、破損するおそれがあるようです。)
【オマケ情報】※2020/06/06 現在のモノタロウ価格
・12601-47020 (旧品番 12601-0Y010) エンジン カバーSUB-ASSY NO.1 \11,660円
・90109-06385 ボルト (カバージョイント) \77円 ×3個
締め付けトルク 10 N・m (102 kgf・cm)
(補給部品)
90480-16049 グロメット 1個 121円
※カバー側にあるゴム部品。90109-06385 のボルトが差し込まれるところの部品です。 (最大3個)
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次は各コネクター (③~⑥)、ナット (⑦)、クランプ (⑧×2) を取り外してゆきます。 (③、④、⑦、⑧ のみこのあと詳しく説明します。)
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ちなみに紫の矢印は、エンジンカバーがない車種でエンジンカバーを取り付ける際のボルト (カバージョイント) の取り付け位置を示しています。
ボルト (カバージョイント) の締め付けトルク:10 N・m (102 kgf・cm)
※写真の B20、B112 などのコネクター名はオーリスでのコネクター名で車種が変わると名称が異なります。
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③センサーワイヤーのコネクター (Bn1 コネクター) はロックを押して、反対側の方を引けば抜くことができます。
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④フューエルポンプ ASSY (B113 バキュームスイッチイング バルブ ASSY (ハイポンプ)) のコネクターはこのようになっています。
ロックが上側と見えない反対側 (下側)の2カ所でかん合しています。
作業をして感じたのは、上側だけロックを緩めて引き抜いてもコネクターをはずすことができましたが、うまく外れないときは下にもあることを意識しておくとうまくいくと思います。
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⑦ナットを取り外します。サイズ (2面幅) は 10 です。
ナットは再利用しますので、エンジンルームに落としたり、紛失しないように注意してください。
94151-80600 ナット \55円 (税込)
また元に戻すときの締め付けトルクは 10 N・m (102 kgf・cm) で締め付けてください。
次はクランプ2カ所を取り外します。
ツメがエンジン側の穴に引っかけてある状態になっていますので、ツメを浮かして引き上げます。
あとはカバー類が取り付けられているエンジンワイヤー (ワイヤーハーネス) を持ち上げ、作業の邪魔にならない程度にどかします。エンジンワイヤー (ワイヤーハーネス)を動かす際、他のコネクターは接続されたままなので強く引いたりしないよう周囲に注意しながら動かしてください。
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コネクター、クランプ、ナット類をはずしたら、
次は、
⑨B109 イグニッション コイル NO.1
⑩B110 イグニッション コイル NO.2
⑪B111 イグニッション コイル NO.3
のコネクターを取り外してゆきます。(左から 1番、2番、3番、4番 になっていて、4番はすでに写真4ではずした⑤のコネクターです。)
コネクターが外れたら、⑨イグニッションコイルを取り外します。
まず、青丸 (1番)、黄色丸 (2番)、赤丸 (3番)、緑丸 (4番) のボルトをはずします。
サイズ (2面幅) は 10 です。
ボルトは再利用しますので、エンジンルームに落としたり、紛失しないように注意してください。
91551-80630 ボルト 1つ \55円 (税込)
元に戻すときの締め付けトルクは4つとも 10 N・m (102 kgf・cm) で締め付けてください。
次はイグニッションコイルを取り外します。
取り外すときは垂直に持ち上げます。
勢いよくはずすと上にあるカウルに当たってしまいますのでご注意を。
仮にイグニッションコイルを誤って落としたり、強い衝撃を与えたときは必ず新品に交換してください。
90919-02271 イグニッション コイル NO.1 1個 \7,590円
またイグニッションコイルは全部を一度にはずさず1つづつはずし、その後にはずすプラグ交換も1気筒ごと作業を終了させてゆきます。(⑨ が終わったら次は ⑩ へ。⑩が終わったら次は ⑪ へ。⑪ が終…)
また仮に今回は交換せず点検などではずしたイグニッションコイル、プラグを再利用する場合は1番のものは必ず1番に戻す、2番は2番に…というようにしてください。
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ちなみに、ここでも紫の矢印は、エンジンカバーがない車種でエンジンカバーを取り付ける際のボルト (カバージョイント) の取り付け位置を示しています。(ここが3本とも写っているのでわかりやすいかも。)
3本のボルト (カバージョイント) の締め付けトルク:10 N・m (102 kgf・cm)
(その2 につづく)
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