最近、「車が暴走して歩道に乗り上げました」という類のニュースをよく耳にします。先日の東京のニュースはまだ記憶に新しいですね。
昨日も、高齢の方の運転する車が、もの凄い速度で交差点に突っ込んでいく動画を見て、これまでにないくらい驚きました。
プリウスだから、高齢者だから、と声高に批判するつもりは微塵もありません。
こんなに長い距離を、アクセルを踏み込んだまま走行してしまうなんて、車に異常がないとすれば、「高齢の方」は運転に向いていないのではないかと思ってしまいます。確かに、車がなければ生活が成り立たないのはわかります、でも事故を起こしてしまっては生活も何もありません。
早急に、車に変わる移動手段の整備(電車やバス、タクシーなど)が必要だと思います。現状では、電車やバスは本数が少なかったり、乗ることのできる場所が限られていたりして、足腰の弱い高齢の方には利用しにくいと思います。かといって、タクシーはお金がかかりすぎて、年金だけではまかないきれないでしょう。
「高齢の方」だけがこうした事故を起こすわけではなく、若い人でも起こすことがあります。
私の持論として、1:車の構造上の問題、2:身体能力的な問題があるように思います。
1:車の構造上の問題
・アクセルとブレーキの配置がおかしい

マツダはここのところ、ペダル配置にこだわっていて、
体の中心より右寄りにブレーキが来るようにしています。
日本車や右ハンドル仕様の輸入車の中には、ブレーキペダルがかなり左寄りにあるものがあり、ブレーキを踏むために体をねじる必要があります。これでは何も考えずに足を伸ばしてペダルを踏んだら、それはアクセルだったなんてことにもなりかねません。
走りにこだわる車のほとんどはブレーキが右寄りにあることが多いです(クラウンやマツダ、BMW、メルセデスベンツなど)。
・ATの加速が良すぎる
ATは誰でも運転できてしまいます。アクセルを踏めば踏んだだけ加速しますし、ブレーキを踏めば止まります。こちらの意図に関係なく、on-offな操作に終始するわけです。このつまらなさ(もちろん例外はありますが)が、車を面白くないものにし、運転を雑にさせてしまっていると思います。僕は、走りにこだわった車が暴走事故を起こしたニュースを見たことがありません(高速で爆走して自爆したものは除いて)。
自分がMTに乗っているからかもしれませんが、初めの頃はMTに乗っておくべきなのではないかなと思います。車がどうして動くのか、どう操作したら、どのような挙動になるのかを学ぶことができるのはMTだけです。自分の操作が全て車の挙動に反映されますし、同時に複数のことを行わなければならないので、周囲への注意力も向上すると思います。
MTならば、アクセルの踏み間違えも起きないですし、スマホながら運転もしにくいです。また、高齢になって足腰が弱ると運転できなくなり、自然と運転を止める理由になると思います。
2:身体能力的な問題
免許を取ってそれほど経っていない自分が言うのも変な話ですが、MT免許しかなかった世代の人たちで運転が絶望的に下手な人はいないように思います。昔は、運転の適性がない人は実技試験で落ちていたのに、今はAT限定と言う逃げ道があり、誰でも免許が取れてしまいます。教習所に通っていた頃、AT免許の人が仮免試験で「ギヤがDに入らないです」と言って、ブレーキすら踏んでいなかったのを見て、「えっここまで練習してきてそこ!?」と思いました。その人は落ちましたが。
AT限定で取っている人のほとんどが、車には興味がなく、とりあえず移動手段という人ではないでしょうか。カーブの手前ではブレーキを踏んで、カーブを抜けるまではアクセル一定で・・・ブレーキ踏んで前荷重で・・・なんてことを考える人がどれくらいいるでしょうか?
あとは年を取って、足腰や認知機能が衰えてきたときに、これまで通りの運転はできなくなります。頭ではわかっていても、パニック状態の時はとっさの行動が取れません。アクセルの踏み間違えも、本人はブレーキのつもりで勘違いしてアクセルを目一杯踏み込んでいます。踏めば加速してしまうATによって、重大事故になってしまいmす。
ATに乗るなら、・MTに乗れることが前提(むしろATを限定解除する)
・予防安全装備の付いている車に乗る
が最低限必要だと思います。
自分も日々安全運転を心がけながら、運転を楽しんでいきたいと思います。
皆さんも、安全運転で!
Posted at 2019/06/07 01:02:12 | |
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