ウインタードライブには欠かせないスタッドレスタイヤ。各社様々なタイヤが出ていますが、日本国内では実質、ブリジストンと横浜の2大シェアと言っても過言ではないかと思います。
現在のトレンドは各社、「氷上性能」「ロングライフ(耐摩耗性+硬化しない)」のようで各社のホームページを見ても謳われています。

氷上において滑るのは、氷の上に水が乗るからと言われ、この「水膜」を除去するためにコンパウンドを工夫し、ブリジストンの「発泡ゴム」、横浜の「吸水ゴム」、ミシュランの「EverWinterGrip(エバー・ウインター・グリップ)コンパウンド」と名前が付けられています。

「氷上性能」と「ロングライフ」を両立するためには、やわらかさが重要とされ、高度計なるもので皆さん測られています。柔らかさでいうと、ブリザックは明らかに柔らかく、横浜は比較的硬めでした。ミシュランも硬めですね。
そうそう安い買い物でもないので、数年は使いたいし、プラットフォームまでは使いたいというのが消費者の心情です。
その点において、発泡ゴムや吸水ゴムは数年経っても柔らかさが持続します。実際に、VRXは7年落ちでも余程の凍結路面でなければ問題なく走れました。降ったばかりの新雪ならば現在販売されているスタッドレスならばどれも問題なく走れます。しかしながら気温が下がって圧雪に雪が乗った状態や凍結路面はコンパウンドが物をいいます。
ブリジストンと比較して横浜はトレッドが硬めと感じましたが、スタッドレスは上記のコンパウンドに加えて剛性バランスでグリップさせるそうです。なので一概に柔らかいから効く、硬いから効かないというわけではなさそうです。
いくつかスタッドレスを試す機会があり、下記のような感想を持ちました。
・ミシュランは流石のいなしによる快適な乗り心地、街乗りではロードノイズは全くしないが高周波のノイズが目立つ。高速になれば気にならないので良くも悪くも高速走行する国のスタッドレスですね。パターンもv字でむしろオールシーズン寄りな気がします。気温がマイナス20度を超えるとノーマルタイヤでもグリップすると言われますのでそこまで氷上性能は重視していない印象です。また日本向けはMade in Chinaですね。販売価格が若干高めな気がします・・・。
夏タイヤもタイ生産のようですので、ブランドにこだわる日本人としては少しだけマイナスイメージでしょうか・・・。
・横浜はブリジストンよりもトレッド硬め、ロードノイズとパターンノイズがそれほど大きくないが同程度にミックスして聞こえる。ハンドリングは夏タイヤと遜色なし、乗り心地もいなしの効いた快適な乗り心地でした。7年落ちのIG60からIG70に買い換えましたが、トレッドの硬化はそれほど、ヒビも目立たずでした(横浜はヒビが入るのが遅いです。)乗り心地はよくなっていますね。ノイズは変わらずです。
・ブリジストンVRX3は、めちゃくちゃ静か!という印象です。ただ、トレッドがものすごく柔らかくハンドルを切って車の動きが一瞬遅れます。トレッドだけがねじれている印象です。タイヤをみるとセンター部の摩耗が早いので、真っ直ぐ走行している時はセンターだけ接地させて路面とのコンタクト面積を減らしてロードノイズを抑えているのでしょうか?
そのほか、ダンロップウィンターマックス、グッドイヤーアイスナビ、トーヨーガリット等スタッドレスを出していますが、「積雪」路面しか走らないならばこれらのタイヤで十分ですね。ただ少しでも凍結する山間部を走るなら保険と思って横浜かブリジストンを選択するのが良さそうです。
まとめると、
・見栄え、高速性能(新東名とか)、積雪路面+凍結路面もそこそこ→ミシュラン
・絶対的な凍結路面での性能、街乗りメイン、静粛性にこだわる→ブリジストン
・雪上性能、凍結路面どちらも、高速で遠出もする、ハンドリングにこだわる→横浜
・とにかく安いの→グッドイヤー、トーヨー
・関東圏で雪降らない、ミシュランは高い、でも安すぎるスタッドレスはいや→ダンロップ
でしょうか。
引用:ブリジストン公式サイト、横浜タイヤ公式サイト
Posted at 2025/02/03 19:49:48 | |
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