VINコードについて
目的
修理・故障・メンテナンス
作業
DIY
難易度
初級
作業時間
30分以内
1
クーちゃんに貼り付けられているVINコードTAGです。
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EN2
N41 N42 N85 R35 26
J54 M21 M25 M31 M88 N23
TX9 U C56 G15 J25 J52
TX9 A6X9 000 C09 16XXXX
E55 D21 BS23 H2B 25XXXX
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2
左上から追っていきましょう。
一段目
EN2: End of Sales Codes
二段目
N41: Dual Exhaust (2本だしマフラー・CUDAなら標準装備)
N42: Chrome Exhaust Tips (クロームマフラー出口)
N85: Tachometer (タコメータ・ラリーダッシュの事でクーダなら標準装備)
R35: AM/FM Stereo Radio (AM/FM ステレオラジオ)
26: 26in Radiator (26インチラジエター・大型)
三段目
J54: Sport Hood (スポーツフード ダクト風ボンネット・クーダなら標準装備)
M21: Roof drip rail moldings (ルーフ周囲のクロムモール)
M25: Wide sill moldings (ドア下のボディサイドに横一直線のモールがあったらしい)
M31: Belt Moldings (リアウインドウ下のモール)
M88: Decklid Moldings Treatment (リアのモール)
N23: Electronic Ignition System (電動スターター?)
四段目
TX9: Black Diamond Top Color (ルーフ黒塗装)
U: USA Specifications (USAスペック)
C56: Bucket Seats (バケットシート・セパレートシート)
G15: Tinted Windshield (上部着色フロントウインドウ?)
J25: 3 Speed Wipers (3速ワイパー)
J52: Inside Hood Release (車内ボンネットリリース?)
五段目
TX9: Black Diamond Exterior Color (外装黒塗装)
A6X9: Trim - Basic, Vinyl Bucket Seats, Black (黒内装)
000: Full Door Panels (ドアの内側パネル。そもそも、一枚もののはず)
C09: Build Date: December 09 (12月09日製造)
16XXXX: Order number (注文番号)
六段目
E55: 340 cid 4 barrel V8 275hp
(340キュービックインチ 4バレル 275馬力 V8エンジン)
D21: 4 Speed Manual Transmission (4速マニュアルトランスミッション)
このあとは、車体番号になります。
『BS23H2B25XXXX』
BS: Plymouth Barracuda Special, 'Cuda
(プリムス バラクーダ スペシャル:クーダ)
23: 2 Door Hardtop
(2ドアハードトップ)
H: 340 240HP(net) 1-4BBL 8 CYL
(340キュービックインチ 4バレル 240ネット馬力 V8エンジン)
2:1972年製造
B:Dodge Main, Hamtramck, MI, USA 製造工場
25XXXX: シリアルナンバー
以上になります。
3
さて、以前にもこのVINコードについてはブログのほうでも書いていましたが、
もう少し分かったことがあるので追記致します。
まず、この個体。
スリーブラックと言われる。
ボディ・ルーフ・内装の全てが黒。これが珍しいそうです。
この時代のアメ車はヴィヴィットカラーのイメージが強いですからね。
白だけや黒だけというのは珍しいみたいです。
ちなみに、1992年に外装は黒で全塗装した模様です。
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次に、エンジン。
エンジンには、打刻が2か所?あるみたいです。
写真で撮れたのは一か所だけ。
こちらは車両へ搭載したときの打刻のようで、
TB171208 (1B171208?)
でしょうか?
このナンバーの意味を覚えていないのですが、とりあえず 1971年に何かしらの車体に乗せられた。ことを意味するそうです。
この上に写真に撮れなかったもう一つのナンバーがあります。
そちらはエンジンブロック製造時のナンバーです。
それから読み取れるのは、
1970年6月XX日の夜に製造されたということ。
日にちは忘れましたが、時間まで分かるそうです(汗)
エンジンは製造からもう50年越えていたのですね。
そして、この70年製というのが少しだけ肝で。
同じ340エンジンではありますが、くーちゃんのもともとのエンジン(72年製)に比べてハイパワーエンジンになります。
70年製 275馬力 トルク461Nm
72年製 240馬力 トルク393Nm
マスキー法のせいで、圧縮比を下げたとかなんとかで、このような違いがあります。
元々のままのほうが骨董価値的には高いですが。どちらのほうが良いのでしょうか?
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もう一つ。
こちらは、トランスミッションの打刻です。
こちらは1972年製造だったかな?
こちらもほかの車体に元々は搭載されていたようです。
エンジン・ミッション共に、1991年に今搭載されているものに載せ替えがされました。
ちなみに、元々はマニュアル車です。
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さて、ほかにも色々打刻があります。
それは車体。
ボディのいたるところにシリアルナンバーが打刻されています。
しかし、その打刻が
VINタグのナンバーと60番ずれています。
ズレているのは、エンジンのファイヤーウォールから前の部分。
どういう経緯でズレたのかが不明で、
製造時からなのか。
はたまた、ファイアウォールから前と後ろでニコイチの車体なのか。
ちなみに、ボンネットは1970年のボンネットが付いています。(2ダクトのスポーツフードでも1970年と1972年では微妙な違いがあります。)
こう考えると、ファイヤーウォールより前が大幅に変わっている可能性は高いですね。(しかし、VINタグは左フェンダーに付いています。)
しかしニコイチにするとして、60番違いで同じスペックの黒の個体を見つけ出すことができるのでしょうか?
エンジン・ミッション載せ替えや全塗装が1991-2年で行われているので、この時に大事故でも起こした可能性はありますが、販売から20年という 一番中古車として価値の低い時期(前オーナーが1991年にこの車体を購入したときの領収書がありますが、格安です)にわざわざ大修理をするとも思えません。
製造時からだとすると、ナンバーが60番もズレるのか。(1番ずれはあるみたいです。)
謎がいっぱいです。
シャシーに大幅な修理がされたような形跡はありません。
7
こんな感じで、すこしだけ
くーちゃんの過去が紐解けたので、記録の為に書いてみました。
クライスラー系の車体は情報が全て残っているので、
ナンバーズマッチと言われる、全てがオリジナルの車体ともなると超高額の値段が付くのが納得できますね。
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