我が家のベランダにある日突然移り住んできたコガタスズメバチの一家。
こんな感じで。けなげに、かいがいしく子育てをして、無事に大自然に帰っていったようです。今日は我が家の年末の大掃除の一日目なのですが、毎年オープニングはベランダからと決めています。そのベランダにひっそりと残された空き家の撤去作業を敢行しました。この一部始終を報告したいと思います。
まずは準備作業からですが、もしもの時に備えて防備を整えます。バイク用のウィンタースーツを着込み、フルフェイスヘルメットを被り、ウィンターグロープに皮ブーツのフル装備です、家の中で(笑)。ベランダで場違いなスタイルをしている私の写真をご覧下さい。後述しますが、ここに来るまでにかなりの奮闘があり、写真をよく見ると汗だくで眼鏡は曇ってずり落ちたりしています^^;。手にしている大きな脳ミソのようなものが、やっとの思いでゲットできた最終目的物です。
作業としては、まず周辺においていた収納箱類を静かに撤去してゆきます。全貌が露わになったところで、営巣拠点となった、ベランダストッカーを静かに引き出します。ここで、予想はしていたのですが、最悪の事態が発生しました。巣の中から、一匹のスズメバチが飛び出して来て、一直線に私の方に突進してきました(滝汗)。ブーン!という低めのドスの効いた羽音が特徴的です。
いくら完全防備しているとはいえ、こういう場合に人間は反射的に逃げるということがよく分かりました。思わずベランダの一番端まで逃げましたが、相手もしっかり追尾してきます。狭いベランダを右に左に逃げ惑う私、それを安全地帯の家の中からパジャマ姿のまま楽しく見学する家内と娘。まさにガラス扉一枚を隔てて、天国と地獄ですわな。逃げ回っているときに、先ほどベランダ通路に下ろしていた箱類に蹴躓いたりして、もうこっちは必死なのです(激汗)。
そうこうしているうちに私も落ち着いてきました。そうだ、防御は完璧なのだ、と。どうやら相手は一匹だけで援軍もいないようです。また、体格も小さめで想像するに巣立ちをしきれなかった虚弱児のようでもあります。あるいは空き家を守る老爺だったのかもしれません。相手が怯んだスキをみて、家の中に一旦退避しました。思いっきりゼイゼイいってました(笑)。
5分ほど警戒哨戒飛行を続けていた番人ハチも姿を消したので、気を取り直し、家族の声援を後ろに再び出撃です。次の作戦は、巣にひとつだけあるハチの出入り口を塞ぐ事としました。ここさえ塞げば、万一まだ敗残兵が潜んでいても閉じ込められるからです。恐る恐る近寄り、ハチの出入り口にガムテープをペタッと貼る事に成功しました。ここからは強気の攻撃です。一気に堡塁(ベランダストッカー)を引き摺り下ろし、内部が静かなことを確かめてからベリベリと巣を引き剥がしました。
ここまで来れば後は戦後処理です。ベランダに出るのを嫌がる家内に記念写真を撮らせたり、巣の様子を観察したりしました。結局残っていたスズメバチは一匹だけでした。気持ちに余裕が出てくると、持ち前の好奇心がムラムラと沸き出てきて、色々な角度から写真を撮ったり、重さを測ったりして、楽しく遊びます^^。早く解体して内部構造を見たいのですが、お正月に集まる兄弟や親戚に巣の全容を見せたいので、解体はその後のお楽しみに置いておきます。
いや、それにしても初めは「新しい家族♪」などと能天気だった私も、ほんの少し脅かされただけですっかり自制心を失い、闘争心剥き出しの戦闘モードに入ってしまいました。まったく恥ずかしい限りです。まだまだ、人間が練れておりませんね(猛省)。来年もたゆまぬ修練を積みたいと思います。いずれにしてもこれでようやく心安泰に年が越せる準備が出来ました。でも今日はエネルギーを使い果たしのでもう残りのベランダの掃除はしません(^^;.....
業務連絡
巣の詳しい様子は、
ホッ!とギャラのほうでご覧下さい。
Posted at 2008/12/23 16:40:31 | |
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