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週末のオフの時、KaffyさんやGonちゃんと「ジャッキアップってたいへんだよね」、という話題が出ました。その通りで、私も昔からずいぶん恐い目にあったり、実際、失敗して痛い目にあったりしています(冷汗)。
少しでもお役に立てればと思い、今回はフロントを揚げる際のポイントを紹介します。アルファロメオ(GT、147、156など{例外有り})は最低地上高が低い上にアンダーカバーがあったりでサンメカを拒んでおります。よしんばそれを取り除いてもサスペンションが大きなオイルパンを抱き込むダブルウィッシュボーン構造であるため、便利なガレージジャッキを安全にかけることは至難の技だと思います。
結果として二つのジャッキで上げるしかないような気がします。片方ずつ上げてウマをかけてゆくのは、使用するジャッキやウマの種類によっては非常に危険な作業になりますので避けられたほうが良いと思います。
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使い易さから油圧を推奨します。
オリジナルの状態では、ワークポイントが貧弱で対応力がないので、私はラバークッションを少し加工して広い面積を多少の柔軟性をもって揚げれる様にしています。
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ところがGTや147は指定のジャッキポイントのメンバーの中心長手方向に高さが30mmほどのシームフランジがあり、これが邪魔でこのままの状態では掛けれません。
それでこのフランジをかわすために、写真のような鉄片を適当な長さに切ったものをスペーサとして噛ませてます。これは木材でもいいと思います。
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こんな感じでメンバーの広い面積に加重を掛けて揚げてます。取説書を見れば純正のジャッキはこのフランジをかわす工夫がしてありますが、荷重はフランジより奥のメンバーが重点的に支えるような構造となっています。よって、もしこのような工夫が出来ない場合はワークポイントとしてはフランジの向こう側のほうが適切だと思います。実に難儀です...
ラバークッションですが、本来はウマ用のものでしたので、下部を6mmのフラットプレート2枚で補強しています。
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同じものをもう一組使って左右均等に揚げていけば比較的短いストロークでフロントは浮きます。安全のためにウマを掛けることは必須ですが、ウマだけに加重を載せてしまうのは充分に位置や強度を確認したうえでないと恐いので、基本はジャッキで支えるようにしています。
ちなみにGTの場合は加重を受けれるメンバーの長さが、指定のジャッキポイントからそれぞれ外側に40cmと規定されておりますので、この指定内のところに置きます。
写真はフランジの手前に置いてますが、前述の理由により後ろ側に置くのがより安全だと思います(^^;
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リヤはパラレルリンク方式でサスペンションメンバーが左右を横断する形で一本通っていますので、ガレージジャッキを使用することが出来ます。しかし、これもポイントの形状がすっきりしていないため、角材やらジャッキラバーパッドなどを使用することとなります。写真がないのでまた機会をみて紹介したいと思います。
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