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私のGTも走行距離が3万キロを越えましたので、そろそろ一巡目の消耗部品の交換サイクルに入ってきました。スパークプラグは性能の劣化が分かりにくいパーツですが、交換して始めてそれに気付かされます。飛火磨耗の少ないイリジウムなどを電極に用いたプラグは、その気になれば10万キロくらいは使用可能ですが、私の経験では3万キロくらいから劣化が感じられ、5万キロを越えると相当あやしくなってきます。快調なコンディションの維持を考えるならば、交換サイクルは3万キロが良いと思います。今回はプラグとしてデンソーのイリジウムタフの直噴専用タイプをつけてみました。こちらの詳細はパーツレビューに載せておきます(このページ下の関連情報ホームページから行けます)。
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私がプラグの交換作業で注意している点は電極の位置だけです。その位置とは中心電極が吸気バルブの方向(インテーク側)に対して開放されている方向に取り付けるということです。今、インテークマニホールドからプラグを覗いてみたとすると、写真の左から2番目が理想で、その隣(右から2番目)が最悪の方向です。両左右は及第点といったところでしょうか。
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これは外した純正のプラグです。焼色は気筒間のムラもなくほぼ理想の色ですが、中心電極の飛火部分が磨耗しており、電極が微妙に楕円形になってきています。それと直噴エンジンの宿命でもあるカーボンの堆積が随所に見られます。
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プラグレンチにはプラグの開放部をセットするところに赤い印をつけています。ガスケットがシリンダヘッドに触れてから本締めするまでの約1/2回転の回しシロを見込んで、この赤い印が最終的にインテーク側に向くように何度もプラグを入れ替えます。4気筒の場合は最大でも24通りの組み合わせですからしれてます。何度かプラグとシリンダを入れ替えてみると、大体開放部をインテーク側に向けることが出来ます。
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これは位置調整がまずくてまた抜いたプラグですが、なんと、入れて抜いただけで新品のプラグの先っぽがカーボンまみれになってます(驚)。いったいどれだけプラグのスレッド部がススまみれになってるねん!
エンジンオイルがすぐに真っ黒になる道理ですわな^^;.....
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プラグの位置が決まればネジのリーチ部分に焼きつき防止の為にモリブデングリスを塗布します。シリンダヘッドは最も高温に晒されているところですから、いかなる耐熱グリスも効果はなく、固体潤滑が基本となります。油脂分が飛んだあとに残る有機モリブデンが焼きつきによる固着を防止してくれます。
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プラグ交換は、以上であっさりと完了しました。JTSはアルファのエンジンの中では最もプラグ交換の楽なレイアウトなので、この点だけは評価しております。
これはプラグ交換とは関係ありませんが、またまたパリパリに劣化したハーネステープ部分を発見しました。よくぞここまでボロくなるもんだと関心してしまいます。
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