ギアボックス オイル漏れとの闘い
目的 |
修理・故障・メンテナンス |
作業 |
DIY |
難易度 |
 初級 |
作業時間 |
12時間以上 |
1
2024/09に約36,000kmで納車したAlfaくん。
その1ヵ月後よりオイル漏れが発生。
この段階で解っていたオイル漏れは大きく分けて3箇所。
① セレ高圧ホースカシメ部
② デフサイドシール部
③ ギアボックス
画像は2024/10/07段階のもの。
この後、さらにオイル溜まりは大きく拡大。
2
同じく2024/10/07の写真。
ギアボックスの逆三角トップにオイルの雫が見える。
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こちらは今年に入っていくつかの対処をした後の05/01時点の写真。
既に先の原因と思われる①と②を完了した段階である。
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この日、一旦簡易的に対処してみようということで、ワコーズのクイックFixを使用して③ギアボックスの貼り合わせ部分の対処を実施。
トランスミッションからギアボックスケースのボルト・ナット部分を全て増し締めした後、クイックFixを塗るためのマスキングをした状態。
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クイックFixを塗った後。
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こちらも塗った後の状態。
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さて、数日後の05/05の様子。
相変わらずオイルが漏れて来ていた。
一旦拭いた後は漏れて来ないのだが、走行後、約2時間程度を経過すると少しずつ滲んでくる。
そして一晩明けるとこの状態になってしまう。
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ギアオイルと共に漏れ止めとしてニューテックのNC-81plusを混ぜていたので、約1か月様子を見てみることに。
そしてこちらが06/07の写真。
やはり漏れて来ている。
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漏れてくる量に変化は無し・・・
ということは、クイックFixは失敗だったということだ。
さてどうしようか・・・。
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手が付けられるギアボックスのリアカバー部分に手を入れてみる。
ココを外してみれば、どの程度のシーリング処理がされているのか予想できるかもと考えた。
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リアカバーを外した際のボルト群。
全部で6本留まっている。
いくつかのボルトは途中サビが付いている状態だった。
サビがあるということは、パーツ同士ボルトで締結されているにも関わらず、空気に触れている部分があるということ。
・・・ということは・・・
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やはり・・・
リアカバーの接合部に付いてきたガスケットはマトモに塗られたものではない状態だった。
オレンジ色のガスケットを塗っているあたり、新車時から一度バラされて再組付けしている様子。
(メーカー指定のロックタイト573はグリーン)
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ギアボックス側。
ガスケットは殆ど残っていない。
これでは漏れるはず。
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上方から見た写真。
リアカバーをただ外しただけなのに、液体ガスケットは何も残っていやしない。
どーいう整備をしてるクルマ屋なんだか・・・
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クリーニング後のリアカバー。
勘合部もオイルストーンでしっかり均してある。
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ギアボックス側。
こちらもオイルストーンを2種類使用した後の状態。
カバーと隙間はほとんど無いように均す。
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接合時に使うのはウチでは恒例のハイロマーブルー。
「あるものは使え」ということで、コイツを使用する。
完全に固まるタイプのガスケットではないので、Alfa GTの仕様上、左右から上から吊っている様に設計されているエンジン及びトランスミッションは多少たわむ動きをしている可能性があるんで、硬化しないガスケットで行く。
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リアカバー取り付け後の状態。
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リアカバー接合部の上側。
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下側。
ここまでが06/07の対処作業。
これで大丈夫かと思われたが・・・。
やはりオイル漏れは止まらず。
ただ、漏れてくる量は少なくなっていた。
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06/21、ようやく本元(本丸!)の漏れ箇所を発見。
徹底的に各勘合部をクリーニングし、動かしてはオイルが漏れてくるまでひたすら待つ作業を繰り返した。
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上画像赤丸部分の拡大。
ギアボックス側の型の隙間から漏れてくる。
(写真はオイルをクリーニングした後)
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できればギアボックスを降ろして分離させ、再度液体ガスケットをしっかり塗り直したいところだが、ウチには作業環境が無い。
いろいろ考えたが、今回は外側からの対処で手を打つことにした。
使うのはJBウェルドのアルティメイトグレイ。
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すごく手を入れ難い箇所だが、なんとか上手く塗り込む。
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下側からも一応シッカリ塗り込んでおいた。
本日07/17現在、オイルは漏れていない。
どのくらい持つだろうか?
いずれシッカリとガスケット処理をし直さないとダメだな・・・。
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