リヤブレーキパッド交換(2回目)
目的 |
修理・故障・メンテナンス |
作業 |
DIY |
難易度 |
 初級 |
作業時間 |
3時間以内 |
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今年の5月にリヤブレーキキャリパーを外して清掃・部品交換をしましたが、左後のブレーキの利きはあまり改善されませんでした。
あと考えられる原因は、ブレーキパッドのライニングはがれ。(詳しくは後程。)
摩耗限度も近いので、ブレーキパッドを交換します。
<パーキングブレーキワイヤー開放>
まずは、ブレーキピストンが奥まで戻るよう、パーキングブレーキのワイヤーをたるませます。
ワイヤーを調整していない場合は、この作業は不要です。
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以下、断りがなければ、左側の写真となります。
<ブレーキパッド外し1>
ラジオペンチでつまんで、ブレーキパッドを押さえているテンションスプリング(2ヶ所)をバックプレートの縁から外します。
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<ブレーキパッド外し2>
ラジオペンチで、ブレーキキャリパーの下側にあるプレートの抜け止めのピンを引き抜きます。
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<ブレーキパッド外し3>
マイナスドライバーをブレーキパッドを支えているプレートの端に内側から当て、プラスチックハンマーで叩いて外します。
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<ブレーキパッド外し4>
ブレーキパッドをブレーキキャリパーから引き抜きます。
今回はプライヤーを使わなくても、手でこじりながら外せました。
その後、ブレーキキャリパーを中性洗剤で洗い、ブレーキピストンを右に回して戻しました。
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<外したリヤブレーキパッド>
順番に、左外・左内、右内・右外となります。
相変わらずディスクローターからブレーキパッドがはみ出しているため、パッド上に削れない部分があります。
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<左内側のブレーキパッド1>
1項で触れたブレーキパットのライニングのはがれです。
最大で約1mm、すき間が出ています。
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<左内側のブレーキパッド2>
はがれた原因は、写真のバックプレートとライニングの合わせ目より水が入って錆びたからかもしれません。
本来この部分は塗装されていて水が入らないはずですが、塗装の乗っていなかった部分があったのかしら?
因みに右側は合わせ目の部分に錆が出始めていますが、塗装ははがれていませんでした。
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次に、ブレーキパッドの厚さを確かめました。
<リヤブレーキパッドの厚さ>
前回点検した時(2020年10月24日)から、パッドの磨耗量は
一番早いところで、11,442kmで1mm (前回10,626kmで1mm)
一番遅いところで、38,902kmで1mm (前回21,251kmで1mm)
となりました。
やっぱり、左内側の値はおかしいですね。
すき間が開いている分だけ作動が遅れている?
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<ブレーキパッド表側 新旧比較>
左: 外したもの
右: 付けるもの
今回も、前回と同じディクセルを使います。
ただし、前回は「プレミアムプラス」でしたが、今回は「プレミアム」になっています。
厚さが全然違いますね。
因みに新品の厚さは6.6mmでした。
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<ブレーキパッド裏側 新旧比較>
左: 外したもの
右: 付けるもの
裏側は大きな変更があり、何と鳴き止め効果が高そうなシムが付いてきました。
また、バックプレート上の「DIXCEL」の文字がなくなり、シムの上に印刷されています。
名前にプラスがなくなりましたが、機能はプラスされていました。
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<シムの取付方法>
シムは3ヶ所の爪でブレーキパッドのバックプレートに固定されます。
ガタもなく良い感じです。
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それでは、取付けの準備に入ります。
<ブレーキパッドの面取り>
やすりでブレーキパッドの端を1mm程削ります。
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<ブレーキパッドグリス塗布1>
バックプレートのブレーキピストンが触れる部分に、ブレーキパッドグリスを塗ります。
グリスはディクセルのブレーキパッドに付いてるものを使っています。
一度に少量しか使わないので、少なくとも2, 3回は使えると思います。
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<ブレーキパッドグリス塗布2>
今回はブレーキキャリパーやプレートと触れる部分にも、ブレーキパッドグリスを塗りました。
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<プレートグリス塗布>
プレートのブレーキキャリパーと触れる部分に汎用のグリスを塗ります。
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それでは、ブレーキパッドを取り付けます。
<ブレーキパッド取付1>
外側・内側の順に一枚ずつ取り付けていきます。
1. ブレーキパッドの上の溝にテンションスプリングを掛ける
2. 赤○部分にすき間ができないよう、ブレーキパッドをブレーキキャリパーに押し付ける
(お勧めは赤矢印方向にマイナスドライバー等で押し付ける)
3. 向きに注意してプレートを差し込む
同じように内側も取り付けます。
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<ブレーキパッド取付2>
プレートを押し込んだら、抜け止めのピンを差し込み、テンションスプリングをバックプレートに掛けます。
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そして、バックプレート上の突起とブレーキピストンの切欠きの位置が合っていることを確かめます。
合っていない場合は、マイナスドライバー等でブレーキピストンを回して調整します。
右側も同じように取り付けます。
あとは、ブレーキペダルを数回踏んで、ピストンをブレーキパッドにしっかり押し付けて完了です。
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<ブレーキパッド取付状態>
こんな感じに、仕上がりました。
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以下、交換前後の写真です。
<リヤ左のブレーキ1>
交換前
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<リヤ左のブレーキ2>
交換後
お気付きになりましたでしょうか。
今回、ブレーキローターも一緒に交換しています。
詳細は次回に。
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今回の費用:
ブレーキパッド ディクセル プレミアム / 215 0699 6,160円
(他の材料・工具は持っているものを使用)
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