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アルファGTの後輪のジャッキポイントですが、ガレージジャッキを用いると楽です。というのは、このクルマのリヤサスはストラットと言えどもトランスバースのパラレルリンク式で、スタビライザーもリンク結合式となっています。それらを固定するための頑丈なサスペンションメンバーが通っていますのでここを利用します。このあたりの妥協なきサス設計は大いに評価できますよね。ここを上げれば一発で且つ安定感も高いです。
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とはいえ、ジャッキをかける適当なポイントがありませんので、写真のような板を使用することが工夫となります。これによりメンバーの底面を広く支えることができます。木材というのは、適度に柔らかくてそれでいて強いので、クルマの整備にもなにかと活躍してくれます。この板は家の押し入れに棚を作った時の残りの化粧合板ですが、厚みといい硬さと言い理想的です。
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ガレージジャッキの使用に当たっては絶対に守らなくてはならないルールがあります。それはクルマを平坦な場所に停めて、ギヤをニュートラルにして、サイドブレーキも解放してから作業を始めることです。ガレージジャッキの場合、ジャッキポイントを垂直に上げるのではなく、アームが弧を描きながらクルマを手前に引きずり出しながらの揚上となります。よって接地している車輪がロックされていては車体やジャッキに無理な力がかかります。先に反対側をあげてウマをかけたりしていると非常に危険です。最悪の場合ウマが倒れます。私は過去にこれで危ない目にあってます(滝汗)。ちなみにクルマが移動する距離は、移動量をA、アームの長さをL、アームの持ち上がった角度をθとすると、次式で示されます。
A=L(1-cosθ) (始点の角度θ=0とした場合)
もし、アームが垂直にまで上がるとすれば、cosθ=0となり、アームの長さと同じだけジャッキポイントが手前に動いたことになります。
わけのわからん話になってすいません。一応理系なもので(^^;...。
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横から見るとこんな感じです。驚くほど軽く簡単に上がってしまいます^^。ポイントさえ定めれば、上げ始めてから10~15秒もあれば両輪が浮きます。
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愛用のオウマさん達です(笑)。整備の内容に応じてケースバイケースでかける場所を工夫すればよいと思います。鉄のフラットバーや、配管部品の適当なものを組み合わせれば非常に便利になります。クルマのボディの状態により対応は変わると思いますが、単独で使うのではなくちょっとしたアダプターを組み合わせてやることにより、安全に使用することが出来るようになります。
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パンタジャッキの場合、以前はサイドシル下部を持ち上げていたのですが、最近は4本アームの2柱リフトが使うジャッキポイントに写真の配管部品を咬ませてここを使って上げてます。このほうがウマが掛けやすいことが分かりました。それにしてもこの配管部品、会社に転がっていたものですが、実に大きさがぴったりなんです^^。
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ジャッキポイントとウマの位置が離れるので作業もしやすいし、安定してクルマを保持することができます。
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余談ですが、ハブシャフトやローターのホイル当たり面は錆びて固着しやすい場所です。センターキャップの隙間からどうしても水が侵入するんですよね。私の場合、チャレンジャー精神でここをノックスドールでアンチラスト塗装してみました。吉と出るか、あるいは凶なのか?知らんっ...
結果が出ればまたレポートします。
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