前回に続き、「i-DMと雪道運転」の報告になります。
目次
1.冬タイヤの状況
2.今年度の降雪状況
3.目標値の設定
4.取りまとめのルール
5.データおよびグラフ化
6.雪道での青ランプ
7.総評
上の順番で行います。
1.冬タイヤの状況
写真.1 現在の冬タイヤ
先日まで装着していた冬タイヤは「ダンロップ WINTER MAXX」です。
製造年周は、2016年17週目になります(写真.1)。
2.今年度の降雪状況
自宅付近の観測所のデータを参考に、過去5年間の降雪量をグラフ化します。
図.1 累加降雪量
縦が降雪量(cm)、横は月を表します。
赤の2019年度は59cm。
青で表示している2018年度の214cmと比較すると、約28%(59/214)の降雪量です。
気象庁からの資料より、2019年度の降雪量は「かなり少ない〜少ない」に区分されています。
※参考資料(天候の概況)
・
2019年12月
・
2020年1月
・
2020年2月
・
2020年3月
3.目標値の設定
この期間におけるi-DMの目標値は「4.8」としました。
写真.2 現在のi-DMステージ
現在のi-DMは「3rd STAGE」です(写真.2)。
出発地のA地点~目的地のB地点までの運転で、青ランプが点灯する「しなやかな運転」を行えば「5.0」で測定されます。
緑ランプの減点を除く「やさしい運転」では「4.5」で測定。これらを参考に平均値を計算し、目標値としました。
(5.0+4.5)÷2=4.75となり、測定できる点数は「4.7」または「4.8」になります。
厳しい判定を行うため、「4.8」を採用しました。
4.取りまとめのルール
運転終了後、各操作におけるランプの点灯状況、i-DMスコアを記録するため、i-DM画面を撮影します。
記録の方法を、一日の運転を2回行った場合で、説明します。
ここでの運転とは、出発地のA地点~目的地のB地点に到着するまでのことです。
2つの記録を比較し、白ランプの点灯結果、i-DMスコアの、低い方を記録します。
・例1
写真.3 比較1
・1回目「白ランプ点灯なし、スコアは5.0」、2回目「ブレーキで白ランプ点灯、スコアは5.0」。
→2回目のi-DMの点灯状況、スコアをカウント。
・例2
写真.4 比較2
・1回目「アクセルで白ランプ点灯、スコアは5.0」、2回目「ブレーキで白ランプ点灯、スコアは5.0」。
→2つの記録を比較し、各操作での白ランプ点灯の結果を、合わせます。
これにより、この日の記録は「アクセル・ブレーキで白ランプ点灯、スコアは5.0」と、しました。
5.データおよびグラフ化
クルマを使うシーンは、平日の通勤、土日のドライブや買い物に出かけるときに、使います。
「
4.取りまとめのルール」より、記録したデータを、次のようにまとめました。
グラフについては、前回のブログで報告した通りですが、ここでは、白ランプの点灯状況を、追加します。
また、グラフの縦軸の日付ですが、
青文字の所は、雪道を走行した日付になります。
図.2 2019年11月
図.3 2019年12月
図.4 2020年1月
図.5 2020年2月
図.6 2020年3月
図.2~6のグラフより、「今回」「アベレージ」のスコアは「5.0」を示し、目標値を超える結果で、この期間を終えました。
しかし、個々の記録に着目すると、
スコアが「5.0」を示しているはずなのに、ブレーキおよびアクセルの白ランプ点灯が、目立ちます。
特に、平日に多いことから、通勤で走り慣れている道なのに、頭が揺れる「不快な運転」、「乱暴な運転」をしています。
6.雪道での青ランプ
図.7
氷雪路面の種類*1
冬の道路は、一日を通して、天気や気温により様々な状況に変化。
図.8
摩擦係数の変化と制動距離*1
「雪」・「氷」・「水」などで、摩擦係数が変化し「低μ(ミュー)路」になります。
摩擦係数が小さくなったことで、滑りやすくなり、春~秋のとき以上に、一段と、しなやかな操作(丁寧な操作)が必要です。
*1 図.7~8は、ブリジストンのホームページを参照。
写真.5 i-DMログ(1月21日)
写真.5は、1月21日の帰宅時の記録であり、ブレーキ白ランプが、2回点灯。
写真.6 1月21日の降雪状況
地元の新聞記事より参照(写真.6)。
大雪で、霞んでいます。
この日は、夜まで雪が降り続き、日中の路面は積雪・シャーベット。
表.1 帰宅時の外気温
近くの気象観測所より参照(表.1)。
帰宅するときの気温は、「-0.2~-0.3℃」まで下がり、路面は凍結しアイスバーン状態でした。
図.9 ブレーキ白ランプ点灯時の減速G(左:1回目、右:2回目)
ブレーキ白1回目は、青ランプ点灯後に滑り、ABSが作動し白ランプ点灯。
2回目では、ABSは作動しませんが、滑り、白ランプが点灯(図.9)。
翌日は、前日の反省を踏まえての運転。
表.2 出勤時の外気温
このときの気温は-4.2~-5.8℃。しかし、夜中に-8.4℃まで下がっており、前日よりも一段と、滑りやすい路面と予想されます(表.2)。
図.10 翌日の減速G
前日の運転では、0.1Gでも滑ったことから、さらに低い減速Gでの運転を、心がけました(図.10)。
減速Gの形が、台形ではありませんが、G一定の青ランプが点灯。
写真.7 i-DMログ(1月22日)
アイスバーンの路面を、白点灯「無」で運転することができました(写真.7)。
図.11 0.1G以下の減速G
後日、図.11のような減速Gで、G一定の青ランプを確認。
写真8 路面状況
このときの天候は雪、1時間当たり1~2cmの降雪量。
路面は、圧雪凍結の上に積雪し、除雪がされていないため、常にハンドルが取られそうになる状況でした(写真.8)。
7.総評
冬期のi-DMを記録する中で、「しなやかな運転」、「同乗者に優しく安全に走る」ために、青ランプに拘ること、白ランプや緑ランプの減点を少なくすることを、春~秋のとき以上に、重視しました。
そして、
大きな躍度が生じないように、心がけました(タッチさんのブログより)。
以上のことから、雪道(圧雪・アイスバーン)を安全に運転をするために、「i-DM」は非常に重要であると、再確認することができました。
来年は、目標値を「4.9」に設定。さらに、雪道で大きな躍度が生じないように、操作の精度を高め、引き続き「i-DMと雪道」について、記録したいと思います。
重要:
車間距離と予測運転
最後まで読んでいただいて、ありがとうございました。
上の画像も、青ランプが点灯した、G一定のブレーキです。
i-DMについて、ご興味のある人は是非、
コチラへ!
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Posted at
2020/04/18 21:44:57