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イイね!
2017年08月04日

時代は「新・合従連衡」になるのか。

今日も涼しい一日です。
東日本と西日本でこんなに天気が違うのもこれまでなかった傾向のような・・・

まぁ酷暑はまだこれからだと思いますし、ちょうど「甲子園大会」が始まるあたりから夏本番が来るのかな?と思ったりしています。

さて本日のブルームバーグより「トヨタ、マツダと資本提携で最終調整」とのニュースが載っていました。

報道では「EV」への移行を見越した資本提携とみていますが、果たしてそれだけでしょうか。

トヨタと言えば今年、ダイハツを完全子会社化したのは記憶に新しいところですし、スズキとの業務提携もつい最近の出来事です。

またルノー・日産アライアンスの三菱自工子会社化もつい最近の業界の出来事として記憶に新しいところです。

トヨタとマツダの業務提携は2年位前に発表されてましたが、アクセラへのHVユニット搭載位しか、その成果を見ることができた位で両社とも何か進んでいるのかな?というのが正直な感想でした。

しかし「業務提携」よりさらに進んだ「資本提携」となることで今度はシナジーが期待できると思います。

まずは米国における共同生産体制の構築が一番大きな効果となることでしょうが、どうしても車好きとしてはこれから出るであろう「量産車」にそのような効果が現れるのか興味が湧きます。

というのもトヨタとスバルが資本提携し86とBRZが両社の共同プロジェクト第一弾として登場したようなものを期待してしまうからです。
(と言ってもトヨタとスバルの共同開発車がこれだけという現状も寂しい限りですが)

トヨタはマツダの「SKYACTIV技術」が欲しいでしょうし、マツダはトヨタの「ハイブリッド技術」が欲しいことは明白でしょう。

言い換えればトヨタのHV技術とマツダのSKYACTIVを融合出来ればこれまた内燃機関エンジンとしては相当高効率のものが出来るということになります。

トヨタも熱効率を数年前では考えられなかった程高いエンジンを最近になって造り出してきていますが、マツダのSKYACTIVエンジンにはそのエンジン自体の楽しさや官能性という意味ではまだまだ及んでいないと思います。

また、これは予想でしかありませんがこの提携によりマツダの経営資源投入がロータリーや開発中と噂の直6エンジンへより一層、集中することになるではないかと。

新型ロータリー「16X」


こうなると両社協業プロジェクトに様々な妄想が膨らみます(笑)

SKYACTIVエンジンを搭載したトヨタ車やアクアクラスの低排気量HVを搭載したマツダ車等。
特にもSKYACTIVディーゼルは高い評価を受けていますし、欧州メーカーのディーゼルがNox排出量疑惑の渦中にある中、謂わば「シロ」な「クリーン・ディーゼル」と言ってもいい存在となっていますから、それらを搭載したトヨタ車の登場を期待しないわけにはいきません。

アクセラハイブリッド


またマツダにとっても小排気量HVのライセンス供与を受けることが出来ればデミオ等の小型車両への搭載が可能となりますし(と言っても既にHV技術自体のライセンス供与は受けているので簡単なことでしょう)、またトヨタと資本提携を結ぶということは「ダイハツ」との関係も生まれるわけですから軽自動車のOEM供給についてもメリットがあると言えるでしょう。

しかし、軽のOEMについてはマツダは「スズキ」からOEM供給を受けています。
スズキもトヨタとの業務提携中。
ここは難しいですね。

現在、「自社ブランド」で軽自動車を開発・製造しているのは「ダイハツ」「スズキ」「ホンダ」「NMKV」の4社です。(NMKVは厳密にはJV的存在ですが)

以下は私の謂わば「暴論」に近い勝手な想像です(笑)。
近い将来「トヨタ」と「スズキ」も「資本提携」を行い、「ダイハツ」は「トヨタ」の車両製造メーカーになるのでは無いかと思っています。
(トヨタと日野の関係のように)
そして、トヨタ・ダイハツ・マツダ・スバル・スズキ連合で発売される「軽自動車」は全て「スズキ製」になるのでは無いかと・・・

まぁ、これには毛細血管のように発達しているダイハツとスズキのディーラー網をどのように調整するかという難題がありますが、ダイハツ・スズキとも個人経営の多い、所謂「サブ・ディーラー」も高齢化の波が押し寄せ、跡継ぎに恵まれず廃業する「サブ・ディーラー」が多いと聞いています。
となれば、サブ・ディーラーでは無い地域の販社調整でなんとかなりますし、サブ・ディーラーの調整もそんなに困難であるとは思えないのです。

そうなると軽自動車の部門においても「スズキ」+「ダイハツ」というある意味「最強連合」ともいえる存在が出来、開発に与えるシナジーは絶大なものとなるでしょう。

また普通車の面での妄想。
上で挙げた4社連合が相当進んだ状態を仮定すればHV技術やEV、高級車はトヨタ(レクサス)、内燃機関はマツダ、AWD・予防安全機構はスバル、小型車はダイハツ、軽自動車はスズキという図式が成り立つのではないかと。

また、この4社の図式はVWグループのそれに似てきます。
(アウディ=レクサス、VW=トヨタ・マツダ、ポルシェ=スバル、ダイハツ・スズキ=シュコダ・セアト)という感じに。

トヨタが車種整理に入ったのはこのあたりの動きも関係しているのかもしれません。

そのうちトヨタのバッジが付いたアテンザやWRX、はたまたマツダのバッジが付いたクラウンが「ルーチェ」若しくは「センティア」として発売されたり、スバルのバッジが付いた「新型RX-7?」が「アルシオーネ」なんてなったりして(^^;)

次期型RX-7のデザイン・スタディと言われる「RX-VISION」


新型クラウン予想CG


また86やBRZなどのようにトヨタ・スバルに加えてマツダが開発に加わるような局面を想像しただけで楽しいです。

OEMと言えば、話が少し脱線しますが日産が三菱へOEMしているフーガ&シーマ(プラウディアとディグニティ)、一度だけ実車を見ましたが縦グリルの方がかっこよかったです(笑)

日産フーガHV(前期)


三菱プラウディア



このブログを書いていたらツイッターにてトランプ大統領がトヨタ・マツダが米国に共同工場建設に1,700億投資と4,000人雇用を絶賛する呟きが来ました(笑)

国内のメーカーはトヨタ連合、ルノー・日産アライアンス、ホンダの三極化が現実味を帯びてきました。
ただ、ホンダ単体での生き残りは厳しいと見る向きもあります。
ちょっと前の週刊誌に「トヨタとホンダの提携も有り得る」との見方がありましたが、さすがにそこまでは無いと思います。(ただ、昨今の自動車業界を見るに、何があっても不思議ではないですね)

EV普及を見据えた合従連衡なのでしょうが、内燃機関を愛する者としてはこの提携により、これからどういった内燃機関車が出てくるのかが楽しみです。

世界のメーカー勢力図を見回して生き残るのが「確定」と思われるグループはトヨタG、ルノーG、VW、ダイムラーG、GM、プジョー・シトロエン、それにFCA位でしょうか。

フォードやBMW、ホンダ、ヒュンダイ等のこれからの動向が気になりますし、新興のテスラや中国企業も同様です。
(特にBMWのトヨタとの関係がどうなっていくのか注目しています。ボルボやジャガーは外資とは言え生き残るでしょう)

こうして見ると十数年前では考えられない合従連衡が行われています。
国内第三位の座をホンダ・マツダ・三菱で争い、ホンダと三菱の合併なんて噂があったのも今や昔(笑)

かつて自民党副総裁で、実力者として君臨した「おとぼけ正次郎」こと川島正次郎の言葉「政界、一寸先は闇」ではありませんが、自動車メーカーの動向も「一寸先は~」な事を実感させられる報道でした。

本日も最後までお読み頂きありがとうございました。
また、変な動きの台風が接近してきております。
皆様がお住いの地域に災害等ありませぬよう。
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Posted at 2017/08/04 20:02:19

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この記事へのコメント

2017年8月5日 10:55
トヨタを中核とする一大グループにマツダが組み込まれた後の協業や分業についての考察、たいへん興味深く拝見させていただきました。今回の資本提携で、商業車の日野といすゞ、二輪のヤマハを含めた7社で、オールジャパンの総力を結集して欧州勢との競争に臨む態勢が整ったんだな、と思いました。

あとは、車の種類だけでなく、地理的条件も考慮するとどうなるか、というのも面白いでしょうね。個人的には、2030〜40年に向けてはインドを筆頭とする新興国を制した者が覇権を握るという説に説得力を感じています。確かにインドは数量では韓国を抜いて世界第5位の自動車生産国ですし、国内需要も、中国と同じくらいなポテンシャルがあると言われています。そのインドで、もうすぐ年間200万台になる生産能力と、半分近い国内シェアを持つスズキの将来に、マツダ同様に期待したいものです。
コメントへの返答
2017年8月5日 14:58
明石さん、こんにちは(^^)
コメント頂きありがとうございます。

今回の資本提携はおっしゃる通り「オールジャパン」連合と言ってもいい布陣になったと思います。

中国市場が日本車の食い込む余地が少なくなってきた今、インドで大きなシェアを持つスズキを取り込みはたまたベトナムやインドネシアと言った謂わば勃興期にある国家の市場に食い込むにはこの位の大連合が必要となってくるでしょう。

グローバル経営の観点から見ても今回の資本提携は楽しみですが、やはりどのような「協業」による車が出てくるのか楽しみですね(^^)v

よく考えてみれば所謂「民族資本」がトヨタグループとホンダのみとなってしまったのは寂しい限りですが「対国際競争力」を考えると仕方ないのかもしれません。

でも各メーカーに無い特色を取り込むことでいい車が出ることに期待しましょう(^^)
2017年8月5日 14:44
今回の提携でトヨタからマツダへ商用バンのOEM供給が決まったそうです。
先日のレニーのブログでご紹介があった、マツダ最古の車名ボンゴが無くなってしまいます。
ライトエースやハイエースにマツダのマークを付けてボンゴの名前だけは残るのでしょうが、ユーザーとしてはいい車だっただけに残念です。
一方でロータリー復活や直6HCCIエンジンは、資金面や共同開発などが上手く行けば夢が広がります。
今回のトヨタとマツダは、ルノー・日産と三菱の場合と違い、どうにもならなくなって資本提携したわけではなく、お互いの良さを認め合っての提携という事なので大いに期待しています。
コメントへの返答
2017年8月5日 15:10
山爺さん、こんにちは(^^)
コメント頂きありがとうございます。

もうOEMが決定したのですね(驚)
ボンゴがハイエースやライトエースになる時代が来るとは・・・

マツダはフォード治世下で正直、余りその提携の良さを感じなかったので今回のトヨタとの提携、いい形になってくれればと思っています。

ロータリーと直6は本当に期待しています。
直6が見直される風潮の今、仮にマツダがそれを出せばトヨタへの供給は確実となるでしょう。

日産の場合はにっちもさっちも行かなくなっての合併であの頃出た車はまさに「迷走」した車が多かったと思います。
(私の乗ったM35ステージアやトロイダルCVVT等、その一例かと思います)
日産車オーナーとして悲しいのは日産というメーカーは提携を結んでもその効果を上手く発揮出来ないところです。

かつての富士重工との提携時代もそうですし、プリンスとの合併時にもプリンスの優秀な技術者を冷遇したり・・・(片山豊氏等はその犠牲者ですね)
今のルノーとの協業も正直、経済的効果はあるとしても「車」への波及効果が全く見えません。
(欧州ではフーガにルノー製のディーゼルを搭載したりしているようですが)

日産の組織は昔から「官僚的」「植民地支配的」と言われていますからエンジニアは勿論、事務屋も腐ってしまっているのではないかと思うことがあります。

今回、三菱を支配下に治めた訳ですが、今回もどうなることやらと正直、心配です。

そのあたり、トヨタはさすがだと思います。
お互いに無いものを補完しつつ、共同で更にいいものを造ってくれると期待しています(^^)v

プロフィール

「DIY考~長年のブランクが通用するか~ http://cvw.jp/b/2783642/41040549/
何シテル?   01/30 03:26
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