今年ももう8月も下旬。
時間ってあっという間ですね(^^)
最近、コンサートから足が遠のいているので今年は何か演奏会、一度は行っておきたいと思いまして。
これからのコンサートの日程を調べてみました。
まずは「ケルン放送交響楽団」
指揮は佐渡裕氏。
ドイツのオーケストラって素人の私が見ても玉石混交なのですが「ケルン」は一流どころと行ってもいい存在です。
ただドイツのオケって名称変更が最近結構あってワケワカメなんですよ(笑)
例えば「フランクフルト放送交響楽団」として私が記憶していたオーケストラが「hr放送交響楽団」と名前が変わっていたり・・・
(これはフランクフルト放送響がヘッセン放送所属のオケで、もともとの名前が「ヘッセン放送交響楽団」という名前だったのを国際都市である「フランクフルト」の名を冠したオケにしたものを今度は「Hessen Rundfunk-Symphonie-Orchester=ヘッセン放送交響楽団」の頭文字をとって「hr放送響」にしたものと思われます)
ややこしい(笑)
他にもドイツのオケはややこしい名称が多くて、「ベルリン放送交響楽団」もかつては旧西・東に存在しており「ベルリン放送響(西)」とか「ベルリン放送響(東)」と区別していました。
それが今は「ベルリン放送響」と「ベルリン・ドイツ交響楽団」と名前をどっちかが変えてやっとこ、分かり易く(^^;)と言ってもどっちが「西」で「東」だったのかもう分かりません(笑)
また東西両方に「ベルリン交響楽団」があったりしてもう何がなんだか・・・
(現在は旧・西の「ベルリン交響楽団」がその名を名乗り、旧・東の「ベルリン交響楽団」は「ベルリン・コンツェルトハウス管弦楽団」となっています。)
その他ベルリンでは、かの有名な「ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団」「ベルリン国立歌劇場管弦楽団=ベルリン・シュターツカペレ」等など(笑)
まぁ、ベルリン・フィルとシュターツカペレははあまりにも有名なので間違えることは無いと思いますが(^^)
他にもハンブルグの「北ドイツ放送交響楽団」が「北ドイツ放送エルプフィルハーモニー管弦楽団」に名称変更していたり、そのハンブルグには「ハンブルグ・フィルハーモニー管弦楽団」があったかと思えば「北ドイツ放送」所属のオケに「ハノーファー北ドイツ放送フィルハーモニー管弦楽団」があったり(笑)
書いていて、もうこんがらかってきた(笑)
そんな「ケルン放送交響楽団」ですがかつて我が国の名指揮者の1人、若杉弘さんが音楽監督を務めておられました。
氏はこのオケと録音を数種類残し、私はマーラーの第九交響曲を持っていますがバーンスタインやカラヤンのような「濃厚」「慟哭」「ねっとり感」の無いスッキリとした演奏で、バーンスタインやカラヤンの物を聴くのがシンドい時は若杉さんの録音を愛聴しています。
そんなケルン放送響と佐渡さんのコンビでの演奏会。
プログラムが。
10月29日(日)東京オペラシティ・コンサートホール「タケミツ・メモリアル」
ワーグナー:ジークフリート牧歌
シューベルト:交響曲第7番ロ短調 D.759「未完成」
ベートーヴェン:交響曲第5番ハ短調 作品67「運命」
ベタすぎる(笑)
そりゃ、お客さんを呼ぶにはいいプロだとは思いますけどせっかくだからマーラーとかショスタコ、またはこの際、佐渡さんが手を付けていないレパートリーをやって欲しかった・・・
しかもやっぱり交響曲第五番「運命」と付いているし(笑)
と思ったら売り切れていた・・・
ま、しょうがないですね。
東京オペラシティ・コンサートホール「タケミツ・メモリアル」

新宿の初台にある東京オペラシティの中に「タケミツ・メモリアル」はあります。
このホール名は我が国が産んだ世界的作曲家「武満徹」氏からとっています。
武満氏はこのホールを完成を見ること無く、66歳の若さでこの世を去りましたが、このホールの構想段階から助言を多く与え、その助言がこのホールの完成に少なからず影響を与えたそうです。
ビジュアル的に見て三角形の天井が特徴あるホールで、音響についても残響は長めですが音の分離とのバランスが良く、私は結構好きなんです。
初台の駅から徒歩3分位で付くのもいいですね。
次の注目公演。
「ロシア国立交響楽団」。
スヴェトラーノフとのコンビで名録音を沢山残したオケ、こりゃ楽しみだなぁ(^^)
指揮者は?ヴァレリ・ポリャンスキ?ポリャンスキって合唱指揮者じゃなかったか?
まぁいいや(笑)
ロシア国立響って今、ポリャンスキが常任か監督なのかと思って見てみたら。
ん?「ロシア国立シンフォニーカペラ音楽監督」とあります。
そんなオケあったかなぁと思いモスクワのオケを今度は見てみると・・・
「なんじゃこりゃあ!」(松田優作風笑)
「ロシア国立交響楽団」が三つあるやんけ(汗)
「ロシア国立交響楽団」
「”ノーヴァヤ“(ロシア語で新の意)ロシア国立交響楽団」
「ロシア国立シンフォニー・カペラ(ロシア国立交響楽団)」
これだけ見ると一番上の「ロシア国立響」が来日すると思う方が殆どでしょうけど、指揮者のポリャンスキが監督を務めるのは3番目の「ロシア国立シンフォニー・カペラ」。
で、その「カペラ」を調べると「我が国においてはロシア国立交響楽団」と紹介されることもある」って・・・
おい(笑)
恐らく今回来日するのは「ロシア国立シンフォニー・カペラ」だと思われます(笑)
そんなオケ知らねーよと思ったら前身は「ソヴィエト国立文科省交響楽団」。
国立文科省交響楽団と言えばロシアの巨匠、ゲンナジ・ロジェストヴェンスキーのために当時のソ連政府が国内の腕利きを集めた精鋭集団。
でもソ連崩壊の時に殆どの楽団員がギャラのいい西側に行ったりしちゃって崩壊したと聞いていたのですが、ちゃんと残っていたのねん・・・
(カペラって聞いたら「マツダ・カペラ」を思い出しますね笑)
いやー、ロシアのオケもややこしいのですよ。
その存在を一応理解できるのがエフゲニー・ムラヴィンスキーが長年に渡って監督を務めた「レニングラード・フィル(現サンクトペテルブルグ・フィル」位で、あとは昔から似たような名称が多くて・・・・
上で挙げた「ロシア国立響」でさえややこしいのに例を挙げると。
モスクワ・フィルハーモニー管弦楽団
モスクワ放送交響楽団
ロシア・ナショナルフィルハーモニー管弦楽団
ロシア・ナショナル管弦楽団
うーん、ややこしい(笑)
モスクワ・フィルとモスクワ放送交響楽団がまだしも、「ロシア・ナショナル・フィル」と「ロシア・ナショナル管弦楽団」なんて何が違うのよって感じですよね(笑)
それに「ロシア・ナショナル」じゃあ「ロシア国立」やんけ(笑)
この際なので勉強ついでに「ナショナル・フィル」と「ナショナル管」の違いを知っておきましょう(^^;)
私の中で
「ロシア・ナショナル・フィル」というと名ピアニストのミハイル・プレトニョフが創設したオーケストラで名盤が多くて有名な老舗レーベル「ドイツ・グラモフォン」にロシアのオケでは同レーベル初のベートーヴェンの交響曲全集を録音したオケという認識でした。
が。
「ロシア・ナショナル・フィル」はプーチン大統領の肝いりで創設されたオーケストラでこちらも名ヴァイオリニストのウラジーミル・スピヴァコフを監督に戴くオケで、辻井伸行さんが「ヴァン・クライヴァーンコンクール」で優勝後、初めての演奏会で共演したのがこのオケ。
私が覚えていた方は「ロシア・ナショナル管弦楽団」の方でした。
似たようなややこしい名前付けやがって(笑)
でも、こうしてモスクワのオケの事を書いていて思ったのですよ。
もっと厄介な街があることに・・・
それは「東京」です(^^;)
かつて東京には代表的なオーケストラが9つありました。
それらを挙げると。
NHK交響楽団「NHK Symphony Orchestra, Tokyo」(通称N響)
東京都交響楽団「Tokyo Metropolitan Symphony Orchestra」(都響)
東京交響楽団「Tokyo Symphony Orchestra」(東響)
東京フィルハーモニー交響楽団「Tokyo Philharmonic Orchestra」(東フィル)
東京・シティ・フィルハーモニック管弦楽団「Tokyo City Philharmonic Orchestra」(シティ・フィル)
新日本フィルハーモニー交響楽団「New Japan Philharmonic」(新日フィル)
日本フィルハーモニー交響楽団「The Japan Philharmonic Orchestra」(日フィル)
読売日本交響楽団「Yomiuri Nippon Symphony Orchestra, Tokyo」(読響)
新星日本交響楽団「Japan Shinsei Symphony Orchestra」(新星日響→東フィルと合併、消滅)
どーです(笑)
モスクワ以上に似たような名前が並んでいてわけがわからないでしょう(笑)
「N響」はまぁいいとして、「東京」の冠が付くオケだけで4つもあって
「東京都交響楽団」と「東京交響楽団」の違いなんてたったの一文字ですよ(笑)
恐らく、これらのオーケストラが海外公演をする時は、その国の人達、公演を楽しみにしてネットなんかで調べても似たような名前が並んでいて今回の「ロシア国立響」みたいにややこしい思いをするんだろうなぁ(^^;)
もう分かり易くするために「ほぼ国立オーケストラ」と行ってもいい「N響」は「Japan State Orchestra Tokyo」、都立と言ってもいい「都響」は「Tokyo Capital Orchestra」に変えてしまってはどうでしょう(笑)
それでも「Tokyo」とあるだけで全部同じに見えることでしょう(^^;)
結局、何処の国も面倒ですねぇ・・・
話がいつものように脱線しました。
その「ロシア国立響=ロシア国立シンフォニー・カペラ」の演奏会ですが、このプログラムが強烈でして・・・
11月5日(日)赤坂サントリーホール 13時開演
チャイコフスキー:交響曲第4番
チャイコフスキー:交響曲第5番
チャイコフスキー:交響曲第6番「悲愴」
えぇ・・・これ一挙に三つ演奏すんの(笑)
これは相当気合を入れて行かないと疲労困憊必至なプログラムです(笑)
マチネー(昼公演)なので終わった後も時間が出来そうですが、こりゃ家に帰るのも一苦労しそうな「超大盛り」プロです(^^)
B席とP席はSOLD OUTでしたがS席とA席はまだ余裕があるようです。
S席15,000円、A席12,000円。お得だなぁ(^^;)
うーん、怖いもの見たさでちょっと行きたいぞ(笑)
東京・サントリーホール 大ホール

サントリーホールは我が国「音楽の殿堂」と言ってもいいホールでしょう。ヴィン・ヤード(ワイン畑)形式という舞台を客席が取り囲む形状のホールで、あの「ヘルベルト・フォン・カラヤン」の助言によりこの形式のホールとなりました。(同じく彼の「城」であった「ベルリン・フィルハーモニー」も同じ「ヴィン・ヤード形式です)
最寄り駅(溜池山王か六本木一丁目)から少し遠いのが難点ですが音響は芳醇かつ艷やかで国内のコンサートホールでは最上位クラスであることは間違いないと思います。
そして「ヴィン・ヤード形式」ならではの席であるP席(舞台の後ろの席)は指揮者の表情を見ることが出来、値段も安いのでおすすめです。
また「サントリー」のホールですから休憩時間にワインやウィスキーを楽しめるバーがあったり、演奏会終了後は隣にある「ANAインターコンチネンタルホテル(旧全日空ホテル)」で食事を楽しんだり、もしデートだったら、そのままムフフな事に(以下自己規制笑)
でも正直、この三曲を休憩を入れるとしても一挙に聴くのはシンドいです(汗)
てか、ポリャンスキとオケマンの体の方が心配です(^^;)
(この「超大盛り演奏会」を超える「超メガ盛り演奏会」と言える演奏会があります。「ベートーヴェンは凄い! 全交響曲連続演奏会」という演奏会で大晦日にベートーヴェンの交響曲全九曲を演奏するという凄まじいコンサートです。最初の年こそ3人の指揮者で振り分け、2つのオーケストラが交代で演奏していたものの、2004年の岩城宏之さんの時からは1人の指揮者、1つのオーケストラでこなすようになり、岩城さんが亡くなられた2006年は9人の指揮者が登場、そして翌年からはまた「1人」で全曲指揮するというまるで「地獄マラソン」のような演奏会です(笑)最近は小林研一郎さんが指揮しているようですが小林さん、正月も何もあったもんじゃないだろうなぁ笑)
この「三大交響曲」のプロから一日空けて11月7日(火)のプロも魅力的なんです。
11月7日(火)東京・オペラシティ・コンサートホール「タケミツ・メモリアル」(19時開演)
チャイコフスキー:大序曲「1812年」
ドヴォルザーク:チェロ協奏曲(Vc 宮田大)
ショスタコーヴィチ:交響曲第5番「革命」
さすがにチャイコ後期交響曲一斉演奏から一日空けてら(笑)
恐らくポリャンスキもオケマンも日曜日は「バタンキュー」でしょうからね(^^)
こっちは相当期待できるコンサートだと思います。
小澤征爾さんがその実力を認めるチェロの宮田さんがソリストのドヴォコン、ロシアのオケがどんな感じに演奏するか楽しみですし、ショスタコの5番は昔「国立文科省」時代にロジェストヴェンスキーの指揮で聴いたのであの頃と較べてどういう演奏をするのか・・・
あ、こっちも「革命」って相も変わらず書いてら(笑)
ぴあさん、もう「運命」とか「革命」は止めましょうよ(笑)
こっちもP席は既にSOLD OUTですがS席~B席はまだ余裕があるみたいです。
チャイコより少し安くてS席で12,000円、A席9,500円、B席で7,000円かぁ~
これも行きたいゾ(^^)
11月。
ベルリン・フィル来日。(以下Bph)
サー・サイモン・ラトルがBph芸術監督として、最後の来日ですね。
11月24日(金)東京 サントリーホール 19時開演
R.シュトラウス:交響詩「ドン・ファン」 Op.20
バルトーク:ピアノ協奏曲第2番 ト長調 Sz.95 (ピアノ:ラン・ラン)
ブラームス:交響曲第4番 ホ短調 Op.98
あー中々いい選曲じゃないの(笑)
でも・・・・・・
当然のように全席SOLD OUT(笑)
ですよね~。
S席45,000円~E席20,000円。
やっぱ高いなぁ(^^;)
ミューザ川崎シンフォニーホールでもBphの公演があるのですが、こちらのプロは
ストラヴィンスキー:バレエ音楽「ペトルーシュカ」(1947年版)
陳銀淑(チン・ウンスク):新作
(タイトル未定/ベルリン・フィル委嘱 2017年秋ベルリンにて世界初演予定)
ラフマニノフ:交響曲第3番 イ短調 Op.44
重すぎる(笑)
ミューザ川崎シンフォニーホール
こちらも「サントリーホール」同様「ヴィン・ヤード形式」のホールですが、客席後方や左右席に一部が非対称型の特徴ある造りです。首都圏を代表するホールでしたが、東日本大震災で天井が崩落するという大事故に見舞われ、幸いにも怪我人は出ませんでしたがコンサートが出来る状態では無くなり2年の歳月をかけて修復、再びその座を取り戻しています。勿論、修復時に徹底した耐震補強がなされたようですので安心してコンサートを楽しむことが出来ます。
某オークションで見ましたがサントリーのチケットは出ていませんでした。
まぁラトルとBphの組み合わせ、どうもCDとか聴いても感動が薄かったのでいいんんですけど(負け惜しみ)
オーケストラ公演のチケット代金って今回のBphやウィーン・フィル(Wph)のような「超・有名オケ」だとS席で4万円以上とかザラなんです。
でも「一流オーケストラ」だから高いお金を払って公演を聴きにいっても「駄演」だったり「自分の好みとは違う」事があったりという事もあります。
車で例えると「高級車」として認知されている「ドイツ御三家」、メルセデスやBMW、アウディは国産車から見たら「絶対的価格」は高いですが、それを支払えばそれに見合った以上の「性能」や「安全性」「装備」を確実に手に入れる事ができます。
しかしこのオーケストラ(というよりクラシックの公演)公演は、どんなに「有名」で「一流」とされる音楽家のコンサートに行っても、最後の音が鳴り終わるまでは分からないという一種のギャンブルです(笑)
昔、ホロヴィッツという「超・一流」なピアニストがいて、その人が来日公演をしたことがありました。チケット価格は「NHKホール」というクラシックのコンサートでは大きいキャパのホールながら「5万円」。
しかしその演奏は酷かったようで著名な音楽評論家であった吉田秀和さんは「ヒビの入った骨董品」とこき下ろしたそうです。
演奏の良し悪しの感じ方は千差万別ですが、5万円も払って楽しみにコンサートに行ったら「ヒビの入った骨董品」な演奏を聴かされたら、そりゃ怒りたくもなりますよね(^^;)
まぁ、その「一種のギャンブル的要素」が「実演の楽しみ」という考え方を私はしています。
超・有名では無いオーケストラの演奏会で物凄い感動を憶えることもあれば、「巨匠」と言われる指揮者の演奏会にいったら拍子抜けする程淡白な演奏でガッカリしたこともありますし・・・・
なので、いきなり「Bph」や「Wph」のような「スーパー・オーケストラ」の演奏会に行くのもいいかもしれませんが、まずは手始めにチケットが比較的安い「日本のオーケストラ」の演奏会に行ってその曲の演奏知識を深めるのもいいと思いますし、CDで「超名演」を聴いてから行くのもいいかもしれません。
同じく11月。
日にちが前後しますがご容赦を。
ボストン交響楽団の公演。
ボストン響は前回の来日が1999年の小澤征爾さんとの来日以来で、18年ぶりの来日とのこと。
そんなにボストンって来ていなかったんだ(汗)
11月9日(木) サントリーホール 19時開演
ハイドン:交響曲第103番 変ホ長調 Hob.I:103「太鼓連打」
マーラー:交響曲第1番 ニ長調「巨人」
指揮はBphのラトル後の後任候補の1人とも言われた「アンドリス・ネルソンス」。
現在はボストン響の音楽監督の地位にあり、次世代を担う指揮者であることは間違いありません。
彼のマーラー、これは聴いてみたい。
こちらはS席32,000円~C席17,000円までまだ大分残っているようです。
「ギャンブル」ではありますが、これは行きたいところ。
今季ではこれが今のところ、最も行きたいコンサートでしょうか。
と思ったら20日(月)にロイヤル・コンセルトヘボウの公演もあるじゃないですかぁ(涙)
プログラムがこれまた魅力的で・・・
ベートーヴェン:ヴァイオリン協奏曲 ニ長調 op.61 (ヴァイオリン:フランク・ペーター・ツィンマーマン)
ブラームス:交響曲 第1番 ハ短調 op.68
指揮は現音楽監督のダニエレ・ガッティ。
ガッティもボストン響のネルソンス同様、Bphの次期音楽監督有力候補といわれた俊英で、現在はロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団の音楽監督を務めている逸材です。
私、古い人間のせいか「ロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団」というのは分かっていても「アムステルダム・コンセルトゲボー管弦楽団」って言っちゃうんです(笑)
ツィマーマンの超絶技巧が聴けるであろうベートヴェンとコンセルトゲボーのメロウな響きのブラームス・・・・・
迷う(笑)
ってよく見たらSOLD OUTだった・・・・・(涙)
もっと早く見ておくべきでした(悲)
いや、11月には名オーケストラが大挙して来日しますね。
ボストンとコンセルトゲボー、どちらか行きたいなと思っていたら、「ライプツィヒ・ゲヴァントハウス管弦楽団」もやって来ます。
指揮は・・・
ヘルベルト・ブロムシュテット!
ブロ爺、相変わらず若いなぁ・・・・・
ヘルベルト・ブロムシュテット
これで90歳ですよ(汗)
超ベジタリアンらしいので、そのお陰なのかしらん(笑)
彼のベジタリアンぶりは徹底していてN響に客演した時、N響は彼が「徹底したベジタリアン」な事を知っていたので「ざる蕎麦」を出したそうです。
「つゆ」につけて食べるんだよということを教えたらブロムシュテット、「Oh!Japanese Soba!」と言ったかどうかは知りませんが(笑)箸をとって食べようとした刹那、「このつゆは何から出来ている?」と聞いたそうです。
N響の職員は「カツオの出汁」と説明したところ「じゃあダメだ。お前は私がベジタリアンな事を知っているだろう」と言って「蕎麦だけ」を黙々とすすって食べたとか(笑)
不謹慎ですが、もしかするとブロ爺の姿を拝めるのもこれが最後なのかもしれません。
N響との名演の数々、よく学生時代に聴きました。
これは行っておきたいな・・・
2017年11月11日(土) サントリーホール 15時開演
ブラームス:ヴァイオリン協奏曲 ニ長調 op.77 (ヴァイオリン:レオニダス・カヴァコス)
シューベルト:交響曲 第8番 ハ長調 D944「ザ・グレイト」
2017年11月12日(日) サントリーホール 15時開演
メンデルスゾーン:ヴァイオリン協奏曲 ホ短調 op.64 (ヴァイオリン:レオニダス・カヴァコス)
ブルックナー:交響曲 第7番 ホ長調
どっちも魅力的じゃん・・・
どっちの公演もS席だけ残っていました。
32,000円。
N響学生席の10倍以上(笑)
でもしょーがねーよなぁ・・・・・・
益々悩む(笑)
でもブロ爺はもっと長生きしそうなので(笑)ちょっと保留・・・
12月になると今度はロシアの「マリインスキー歌劇場管弦楽団」がやって来ます。
指揮は当然この方・・・
ヴァレリー・ゲルギエフ

やっぱりおっかねぇ(笑)
でも彼の指揮する演奏ってロシアの土臭さを感じさせつつ、顔に違わず(笑)野性味溢れる演奏で一度聴くと耳から離れない魅力があるんですよね(^^)
プログラムは
12月6日(水)東京 サントリーホール 19時開演
リムスキー=コルサコフ:組曲「金鶏」
ショスタコーヴィチ:ヴァイオリン協奏曲 第1番 イ短調 Op.77 (ヴァイオリン:庄司紗矢香)
ベルリオーズ:幻想交響曲 Op. 14
いいですねぇ~
だってこれ以外にも公演あるんですけど「ラフマニノフの祭典」と銘打って「オール・ラフマニノフ」プロでラフマニノフ好きには堪らないプロですが、私には荷が重すぎるんですもん(笑)
こっちもS席とA席が残ってる~(^^;)
SOLD OUTなら踏ん切りもつくのですが、残っていると(笑)
いやはや、困った。
上で挙げたどれかには行きたいなぁ・・・
と悩んでいたらフェドセーエフも来るんかーい(笑)
ウラジーミル・フェドセーエフ指揮 チャイコフスキー・シンフォニー・オーケストラ
は?
「チャイコフスキー・シンフォニー・オーケストラ」って何???
適当なメンツ集めてオーケストラをでっち上げたか(笑)
と思ったら「旧・モスクワ放送交響楽団」
っておい!(笑)
フェドセーエフももう85歳か・・・
あと何回聴けるか分からないしな・・・
ウラジーミル・フェドセーエフ
プログラム。
11月14日(火) 東京文化会館 大ホール 19時開演
ボロディン:歌劇「イーゴリ公」より「だったん人の踊り」
チャイコフスキー:ヴァイオリン協奏曲 ニ長調 Op.35 (ヴァイオリン:三浦文彰)
ショスタコーヴィチ:交響曲第5番 ニ短調 Op.47
(お、こっちの演奏会案内には「革命」が付いていない笑)
フェドセーエフのショスタコというと1991年の「クーデター未遂」の日に録音された5番が物置か何処かにあるはず。
昔の記憶なのでちょっと曖昧ですが、CDの「帯」のキャッチが「恐怖のクーデター未遂の日に録音された「革命」が遂に登場!フェドセーエフとモスクワ放送響の緊張感溢れる超・名演が今ここに!」みたいなキャッチでした(^^;)
ソ連のオケの演奏にしては「重戦車」では無くて確かに「緊張感ある」演奏でした。
(確かにあのCD帯には「革命」って書いていた筈笑)
あぁ・・・フェドセーエフのショスタコってだけでこれも行きたくなる・・・
しかも文化会館はご無沙汰だしな・・・・・
東京文化会館 大ホール

改装して相当変わっている(汗)
東京文化会館は「サントリーホール」が出来るまで我が国の「音楽の殿堂」でした。音響は少しデッド(残響が少ない)ですが、逆にそれにより音の歯切れがよく楽器の音が明瞭に聴こえるという美点がありました。(改装後は知りません笑)
「サントリーホール」完成後は演奏会の回数こそ減りましたが、今でもオーケストラ公演は多く開催され、日本を代表するコンサートホールと言ってもいいでしょう。
設計は「前川國男」(丹下健三の師)で開館した1961年当時、このような前衛的ながら合理性をも併せ持ったホールは我が国には無かったでしょう。
サントリーホールのような豪奢さはありませんが、いぶし銀のような存在感のある建物です。
また上野駅から近いので交通アクセスは最高にいいと言えます。
文化会館は学生時代に行ってから20年近くご無沙汰しています。
あの当時は改装前で、サントリーホールから見ると設備が古臭く見え、売店で売っている食べ物や飲み物なんかもサントリーホールから見ると著しく劣って見えたものでした。
それでも、文化会館(とサントリーホール)は当時付き合っていた娘とよく行った場所で、文化会館のコンサートの前に時間があると近くにあった食堂「聚楽」で飯を食って、私はビールを一杯引っ掛けるのが慣習でした(笑)
(まだ「聚楽」あるのかな・・・雑多な雰囲気が堪らなく「昭和チック」でメニューの数が多く、しかも安かったです。今だったらデートであんなところ連れて行かないな(^^;)
んー・・・
甘いような・・・苦いような・・・酸っぱいような・・・
思い出が蘇ってきたら、俄然文化会館に行きたくなってきたゾ(^^)
まだチケットもあるみたいだし、これは確定かな?(^^)
今回は「ぼっち」の東京文化会館ですが(小声)
最後に東京にあるコンサートホールで上で紹介できなかった所の写真を紹介します。
渋谷 Bunkamura オーチャードホール

渋谷の「東急Bunkamura」の中にあるホール。渋谷という立地条件の良さから私が在京の頃はよくここでもオーケストラのコンサートが開かれていました。
でも最近は余りここではやっていないような・・・
最近はクラシックよりポップス等での使用が増えてきているとか。
ただ大晦日の「東急ジルベスターコンサート」の会場はここです。(あの新年へのカウントダウンをしながら曲が進んで行くのをテレビ等でご覧になられた事がある方も多いかと思います)
正直、音響は素人の私でも・・・・です(笑)
音が響かないというか、弦の艶やかさや金管のつんざくような咆哮が減衰されて聴こえてしまいます。
東京芸術劇場 大ホール

こちらも東京のコンサートホールでは稼働率が高いところです。
池袋駅からすぐという立地条件もあり、今でも頻繁に演奏会が開催されているようです。
そしてこのホールの最大の特徴はステージ後ろにそびえ立つ「パイプオルガン」。
上で紹介した写真の姿から下の写真のように変形(といっても回転するだけですが)します。

非常に凝った造りのホールです。
ただ、この芸術劇場、音響はオーチャードホール同様?でした。
こちらは逆に音の広がりが良すぎて各楽器の音がバラけて聴こえてしまう印象がありました。
それとこのホール、建物の上層階部分に位置しており、ホールに辿り着くまでとんでもなく長いエスカレーターに乗る必要がありました。
これは「名物」的な物と私は捉えていましたが「高所恐怖症」の方にはとても怖いエスカレーターだったと思います。
東京芸術劇場「エスカレーター」

その芸術劇場も最近改装工事が行われ、ホールには音響反射板が追加、「名物エスカレーター」も二段分割式になったそうです。

音響や利便性、安全性が向上するのは勿論いい事なのですが、なんか思い出の残るところが変わるのは寂しいものがありますね・・・
日比谷公会堂

目的は「多目的ホール」で建設された「日比谷公会堂」ですが、我が国最初の「コンサートホール」と言ってもいい存在でしょう。
オーケストラの演奏会を開催できる会場が昔はここのみで、よく「20世紀の名演奏」とかモノクロの画像を見ると「日比谷公会堂」という文字が必ずと言っていいほど登場します。
現在、ここでは殆どオーケストラの演奏会は開かれていません。
(かくいう私も日比谷公会堂でのコンサートは体験したことがありません)
寧ろ、集会とかで使われているイメージが強いですね。
(社会党の浅沼委員長が刺殺されたのもここです)
昭和女子大学 人見記念講堂

ここは昭和女子大学が講堂として1980年に建設した多目的ホールでしたが、音響が良かったためオーケストラ公演のメッカになった時期があったそうです。
しかし1986年に「サントリーホール」が完成すると音響に優れるそちらでの公演が多くなると同時に、Bunkamuraオーチャードホールや東京芸術劇場のオープンもあり、今ではここでの演奏会の開催はあまり聞かなくなりました。
しかし、サントリーホール等の「コンサートホール」が出来るまで東京文化会館しか無かった時代にここで多くの演奏会が行われた事は特筆すべきことでしょう。
すみだトリフォニーホール

錦糸町に出来た新しいホールです。新日本フィルのフランチャイズとして活用されており、歴史は浅いですが評判はいいですね(^^)
私はこのホールで聴いたことはありません。
Myファンの「バルジ隊長」さんが先日、ここでの演奏会の様子をブログに書かれているのを拝見しましたが、音が柔らかく、かつ艷やかなサウンドのホールとのことで、是非足を運んでみたいホールです。
NHKホール

ここは最早説明不要でしょう。NHK交響楽団のコンサートは勿論、紅白歌合戦から民謡大会、オペラまでこなす「多目的ホールの権化」と呼んでもいい存在です。
ですがパイプオルガンもあります。
キャパは約3,600と大きく、ポップスや海外の大物アーティストのコンサート等にも使用されています。
クラシックのコンサートホールのキャパが大体2,000、大きいところでも2,600程度ですのでここに入ると「デカー!」と思わされます(笑)
音響は正直、良いとは言えません。
あくまでも「多目的ホール」であり、キャパ数が多いため会場内が広く音が散らかる印象があります。
また、席の場所にもよりますが楽器の音が遅れて聴こえたり(反射音でしか聴こえない)、楽器の音そのものが他の楽器にかき消され聴こえないということがあります。
ただ、ここも多くの巨匠が演奏会を行い、名演奏の数々が生まれた場所であることにはかわりありません。
今日は今年後半の「来日オーケストラ」に絞って、ホールの特徴(と言っても素人の私見ですが笑)を交えて紹介してみました。
これが「オーケストラ」公演への誘いと万が一にもなってくれれば最高の栄誉です(^^)v
「敷居が高い」と見られがちなクラシックのコンサートですが、ドレスコードがあるような演奏会は年に一回、あるかないかですし、意外とカジュアルな雰囲気ですよ(^^)
本日も最後までお付き合い頂きありがとうございました。
またいつも沢山の「イイね!」を頂き、感謝しきりです。
本当にありがとうございます。
なんだか曇天続きですが、この週末位はスカッと晴れて欲しいですね。
皆様の楽しい週末を願っております。