中古ウェッジの黒染め加工
目的 |
修理・故障・メンテナンス |
作業 |
DIY |
難易度 |
中級 |
作業時間 |
6時間以内 |
1
今回は車の整備ではありません。
興味の無い方はスルーして下さい。
会社の後輩君がゴルフを初め、クラブ購入のアドバイスなどしていたら、『ウェッジってどんなのが良いですか?』と聞いてくるので、安いの探しとこうか?と言う事で、近所の中古ショップで1本¥3000以下の使えそうなモノを購入。
ただ、安いのには理由が有り、赤錆び(画像参照)だらけ。
使うには支障は無いけど、せっかくなので《黒染め加工》します。
2
まずは表面に現れている《錆び》を除去するため、サンポール溶液に浸します(通称:サンポールアタック!)。
ご存知かと思いますが、サンポールは酸性が強い薬剤です。濃いめの水溶液を作り、30分ほどウェッジを浸すと面白い位に錆びが落ちます。
落とし切れない錆びは、ワイヤーブラシで擦り完全に無垢の状態にします。
3
ウェッジが無垢の状態になったら、《黒染め》をして行きます。
使う薬剤が画像のモノになります。
ホビー用品として販売されている『ガンブルー液』です。
元々は拳銃やモデルガンを黒染めするモノ。
鉄は錆びると赤い『酸化第二鉄(赤錆)』が出来ますが、その発生を抑制するために鉄の表面を予め《四三酸化鉄(青錆び)》で覆ってやる訳です。
ただこの薬剤、米国製なので注意書きも当然英語になってますが、分かり易く《POISON》 と表記されています。使う時には必ず手袋が必要なのと、取り扱いには細心の注意が必要です。
4
1回塗布した状態が画像になります。
作業前と後では明かに色が違いますね。
施工は冷間で出来ますが、私はウェッジをヒートガンで少し温めから塗布します。(理由は、量産品の黒染め加工では必ず熱処理されているから。)
塗布した途端に金属の色が変わります。理科の実験をやっている見たいで楽しいですよ。
塗布作業は、薬剤をペーパーウエスなどに染み込ませ、ウェッジに塗り拡げます。その後、スチールウールで軽く研磨。この工程を4~5回行います。
5
塗布工程が完了したら、流水で余計な薬剤を洗い流し、素早く水分を拭き取ります。
このままの状態で放置すると、青錆びが進行し過ぎて赤錆になってしまいます。
ですので、酸化反応を止めてやるためにCRC(浸透潤滑剤)をタップリ吹き付けて一晩放置します。
一晩経って赤錆が出て無ければ成功。赤錆が出てたら失敗となり、もう一度やり直しになります。
6
CRCを塗布して一晩置いたモノが画像になります。
酸化反応も止まり、十分に色が発色してますな~♪
黒染め処理はここまでですが、メーカーロゴや度数表示などの刻印を塗装してやります。
7
ホルツのタッチアップ用の塗料を使って刻印を塗って行きます。
塗料に付属しているブラシでは綺麗に塗れませんので、刻印部分を少しはみ出す位に塗って一旦乾燥させます。
乾燥後、シンナーを使って刻印の周りの塗料を溶かしながら除去して行きます。
8
そうして完成したのが画像になります。
黒と白のコントラストが綺麗ですね♪
これで後輩君も喜んでくれるかな♪
[PR]Yahoo!ショッピング
入札多数の人気商品!
[PR]Yahoo!オークション
関連コンテンツ
関連整備ピックアップ
関連リンク