デロルトキャブレターフロートボウルガソリン漏れ対策

デロルトキャブレター（PHM40）AS/ADのフロートボウル（ガソリンを溜める所）を締め付けて止めているフロートボウルナット及びパッキン（赤丸部）よりガソリンの漏れがあり、滲む程度なら許せる範囲ですが、滴が出来る位の漏れ様でした。勿論パッキンは新品を使用して組付けてます。

以前、フロートボウルナットの増し締めをしてフロートボウル内側の補強リブより亀裂が入りボウル側面からガソリン漏れが発生、ボウルが使い物にならない様になった記憶が有るので、あまり増し締めをしたくない部分です。

手痛い経験上キャブレターのオーバーホールは極力避けたいのですが、アイドリング不良の為、仕方なくオーバーホールを行いました。

今回、組付けに当たりガソリン漏れが疑われるフロートボウル側のパッキンが当たる部分が梨地処理のままなので、梨地が無くなる程度まで旋盤で面出しを行いました。
作業終了後、パッキンも新品（手持ちに新品のパッキンが無く注文しようも欠品だったので汎用ガスケット・ノンアスベストビーターシートで自作対応）に交換して組付け。
組付け後、ガスケットパッキンサイドの表面に濡れた感じはあるものガソリンの滲みは改善出来たと思います。

この作業は、自信の整備記録として残す為、掲載しました。

処理前のフロートボウル締め付け面を見るとザラザラとした梨地、この処理の悪さがガソリン漏れに繋がっているのでは？と考えました。

ミニ旋盤の三つ爪チャックを四つ爪インディペンデントチャック（爪が独立して動く）に交換、フロートボウルの外掛け対応が出来なかったので内掛けにてセンター出し、柔らかい材質なので低回転で切削しました。

正確に面出しが出来ているかは怪しい所ですが、少ないバイト送りで当たり面全体が削れたので上手く削れたと思います。

パッキンとフロートボウルナット