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2018年01月24日

2017年9月11日 奈良県桜井市・吉野郡吉野町 鹿路トンネル

2017年9月11日 奈良県桜井市・吉野郡吉野町 鹿路トンネル 現役トンネル巡りブログです。

当プログでは主に明治期~1950年代位までの古隧道を取り扱ってきましたが、今回の「鹿路(ろくろ)トンネル」は1965(昭和40)年竣工の比較的新し目の物件です。



↑例によってその位置を(上図はグーグルマップ加工)

奈良県桜井市と吉野郡吉野町にまたがるトンネルで、かつて奈良県道37号桜井吉野線だった道に存在します。

トンネルそのものは狭小という事もなく、特にボトルネックになる存在ではなかったのですが、トンネル前後の峠道がかなりの「険道」でした。そしてこの県道37号線が桜井市と吉野町を結ぶ唯一の道だった事もあり、峠を一気に貫く長大トンネルである「新鹿路トンネル」が建設され、新トンネル開通後は県道指定を外されて今日に至ります。

自宅から一時間足らずで行ける位置にあり、プチドラがてらに訪問してみた次第です。



↑今回は桜井市側よりアプローチしてみます。

上の画像は桜井市側の現旧道分岐で、直進すると「新鹿路トンネル」(延長2466m ・2003年竣工)、右に進むと「鹿路トンネル」に至る旧道です。



↑鹿路トンネルを含む旧道は県道指定を解除され、桜井市の市道・吉野町の町道となりました。桜井市側は道路の改良が行われ二車線の道路となっています。



↑鹿路トンネルの近くにて。画像には写っていませんが、パイザーの下には秋の味覚である栗がゴロゴロと転がっていました。



↑このカーブの先に鹿路トンネルがあります。

画像の右側には山の上へと向かう怪しげな道が。そちらにも心惹かれるモノがありますが、まずはトンネル探索へ。



↑カーブの先にひっそりと佇む鹿路トンネル桜井市側坑門。



↑トンネル手前には地名標識が建ち、トンネルの向こう側の吉野町を標示しています。





↑「鹿路トンネル」、1965(昭和40)年竣工。延長570m・高さ4.8m・幅員6.1mというスペックです。

いかにも「高度経済成長期」という感じの、あっさりとした質素な造りのポータルで、趣味的にはあまり面白くないのかもしれません。

が、竣工してからそれなりの年月が経過しており、「古隧道」としての貫禄のようなモノがなんとなく感じられます。



↑竣工当時の奈良県知事の揮毫による扁額。

10年ほど早く建設されていたら、「鹿路隧道」になっていたのでしょうが。



↑トンネル内部の様子。普通車同士なら何とかすれ違えそうな幅員です。

ここも例によって「心霊スポット」としての風評のある所ですが、見た感じでは「只のトンネル」でした。



↑トンネル内部から見た桜井市方面。

トンネルの向こう側へは車で行く事にして、その前に先程の怪しげな(?)山道を見に行ってみます。



↑旧県道と例の山道の分岐にて。左「細峠」・右「桜井市街」と標示された道標が建っています。

「細峠」とはあの松尾芭蕉が句を詠んだ所で、それを記念した句碑も建っています。歴史と由緒のある峠道でもあります。



↑鹿路トンネルの脇を上っていく山道。

軽自動車なら何とか通れそうな感じの道幅がありますが、入口にポールが建っていて四輪は通行不能っぽいです。



↑山道から見た鹿路トンネル。

この道には石ころが転がり、あまり通行はなさそうです。



↑車で鹿路トンネルを通過して吉野町側へ。



↑吉野町側にやってきました。

こちらの旧県道は川沿いを通っています。



↑さらに接近。



↑吉野町側の坑門も反対側と同一仕様。

桜井市側にはない、坑門脇の階段が印象的です。



↑トンネル脇の階段、そして上った先はハードな激藪・・・・。

「異世界」(?)への階段なのでしょうか・・・・(^_^;)



↑こちら側の扁額とその周囲は苔で覆われ、判読困難となっています。



↑吉野町側から見たトンネル内部。

間引かれて点灯している照明がどことなく侘しさを感じさせます。



↑トンネル内部から見た吉野町側の旧県道。



↑車での鹿路トンネルの往復シーンを収録したドラレコ撮影の動画です。



↑吉野町側の旧県道を少し歩いてみました。

左が三津の集落に至る道、右が旧県道です。鹿路トンネルを含む道は県道ではなくなりましたが、今も山間の集落の為の生活道路としての役割を担っています。



↑さらに旧県道を進むと急勾配の下り坂。

この先はなかなかスゴイ道でした(^_^;)



↑しばらく下るとY字の分岐が。右が旧県道です。左に進むと農地や簡易水道の浄水場があるそうです。



↑桜井市側は二車線の道に生まれ変わりましたが、ここ吉野町側ではかつての「険道」がそのまま残っています。



↑吉野町側の旧「険道」区間を撮ったドラレコ撮影の動画です。



旧「険道」37号線にひっそりと佇む「鹿路トンネル」。

トンネルそのものは近代的な造りですが、第一線を退いて旧道落ちしたトンネル特有の、ちょっぴり「廃」でうらぶれた雰囲気が漂う物件でした。
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Posted at 2018/01/24 14:09:15

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