
鉄道駅巡りブログです。そしてこのシリーズでは初の福井県ネタとなります。
今回はJR小浜線の
十村(とむら)駅を訪ねてみました。
↑生憎の雨の中、若狭国へ。県境を越えてすぐの所にある「道の駅 若狭熊川宿」にてパチリ。背後の山々にはガスがかかっています。
↑雨に煙る山間の道の駅というのも、趣深くてなかなか良いものです。
↑程なく目的地の十村駅に到着、そして雨は上がりました・・・が、何やら只ならぬ雰囲気。
↑謎の(?)軽トラ軍団に埋め尽くされる朝の十村駅前。
駅舎内外ではJR社員の指揮の下、シルバー人材センターから派遣されてきたと思しき老人の方々が清掃作業中。
とてもではないですが、駅の取材どころではない状況でしたので、また時間を改めて出直す事にしました。
↑他の訪問予定スポットを巡った後、再び十村駅へ。
昼下がりの十村駅、駅前を占拠していた軽トラ軍団もシルバー軍団も居なくなり、ひっそりとしていました。
↑十村駅の駅舎。近代化改装されてはいますが、1917(大正6)年の開業時からの木造駅舎です。ちなみに福井県内の小浜線では唯一残存する木造駅舎でもあります。
この辺りは原発が数多く立地している事もあってか、閑散ローカル線である小浜線への設備投資が地元主導にて活発に行われ、電化・新車の投入や駅舎の建て替えが積極的に行われました。そんな中で唯一残った木造駅舎という事で貴重な存在でもあります。
↑駅舎出入口。
消防服着用の一団がワンボックスカーで乗り付け、駅舎内にて何やら写真を撮っていました。そして慌ただしく去っていきました。
この日は十村駅にとっては慌ただしい一日だったようです。
↑駅舎待合室内部。
無人駅で窓口は閉ざされています。午前中のシルバー軍団による清掃で窓はピカピカ、床には塵一つ落ちていない清々しい室内でした。
↑ここ十村駅は島式ホーム一面二線+側線一本という構造の駅で、駅舎とは構内踏切で連絡されています。
↑ホームから見た駅舎。外装は全面的にリフォームされているものの、どことなく古さを感じさせる建物です。
ここ十村駅は1917(大正6)年12月15日に開業、翌1918(大正7)年11月の小浜延伸まではここが終着駅でした。
開業からちょうど100周年を迎えた十村駅、訪問から二ヶ月後の12月23日に開業100周年記念イベントが催されました。この日の駅の大掃除や消防団の視察(?)はそれに関係した事なのかもしれません。
↑ホームから見た敦賀方面。
遥か彼方にY字形の分岐器が見えます。
↑全面ガラス張りで、超近代的なホーム上の待合室。冬季には雪で閉ざされる寒冷地の駅らしく、密閉式の待合室です。
↑ホーム上から見た小浜方面。
↑駅の西側には草に埋もれた側線があり、今は使われていないようです。
↑動画です。ちょうど東舞鶴行きの電車がやって来たので撮ってみました。
↑小浜線の主力車両である
125系電車。2003(平成15)年の電化と同時に投入されました。小浜線の電化にあたっては沿線自治体と民間がかなりの額を負担した為、いきなり新車の入線となりました。
ちなみに同じく沿線自治体が補助金を負担した加古川線にも同型車が投入されています。
↑駅を出て、周辺をブラブラと。
駅の駐車場の向かいにいい感じの倉庫があったのでパチリと。
↑振り返るとそこには十村駅のホームが。ホームの向こう側には緑の田園が広がります。
雨は上がり時折晴れ間が覗くものの、冬の訪れを予感させるどんよりとした空模様でした。
↑そしてこの駅を語る上で外せない物件がこちら。
駅前にある古風な商店、つまり「駅前なんでも屋」さんです。かつては大抵のローカル線の駅前にはこうしたお店が存在したものですが、ここ十村駅ではしっかりと健在でした。
↑右横書きで「石田商店雑貨部」と書かれた看板を掲げるこのお店、長年に亘って駅前の往来を見守ってきたお店でもあります。
近代化改装された築100年の木造駅舎の向かいに建っている古風な駅前商店、なかなかステキな物件でありました。
築100年ながらもリフォームされて今も現役の十村駅の木造駅舎、地域の顔として今も大事にされている印象を受けます。
そしてこれからもそうであり続けて欲しいと願いつつ、十村駅を後にしました。
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Posted at
2018/03/15 23:00:48