
これまでみんカラでは私の愛車、パイザーでのドライブ記録をメインに投稿してきましたが、今回は乗り鉄ネタです。
↑さて3月のある日、こういう切符を買ってしまったのが事の発端。「鉄」好きの方なら説明するまでもないでしょうが、JRの普通・快速列車が5日間乗り放題の切符「青春18きっぷ」です。
青春というには程遠い年齢ではありますが(核爆)、今回はこの切符を駆使して乗り鉄を楽しんでみようと思います。
↑まずその第一日目、近場から攻めてみる事に。遂に2019年度限りでの引退が発表された和歌山・桜井線の
105系電車に乗ってみる事にしました(画像は2015年3月22日和歌山線大和二見駅にて撮影)。
この105系電車は1984(昭和59)年の奈良・和歌山線の電化用として国鉄の103系1000番台電車をローカル線仕様に改造したものです。奈良線からは早々と撤退しましたが、和歌山・桜井線の主力車両として30年以上も運用され続けてきました。
↑改造元の103系1000番台車(画像はウィキペディア・コモンズより引用)は常磐緩行線~営団地下鉄千代田線にて活躍した車両で、首都圏で過ごした時間より105系として過ごした時間のほうが遥かに長くなっています。
↑今回は和歌山駅からスタート。和歌山線ホームにはお目当ての105系電車が停車中です。
ドアの脇には戸袋窓が残されており、いかにも「
国電」という感じのサイドビューです。
この個体は103系時代は中間車だった車両で、105系への改造時に運転室を新設して先頭車となりました。パンダ顔のフロントが特徴です。
↑和歌山線ホームへ。この電車は途中の粉河駅止まりです。日中の和歌山~粉河間は30分間隔で奈良行きと粉河行きが交互に運行されています。
とりあえずコレに乗ってみる事にします。
↑いわゆる「国鉄書体」の車番プレートが残る車内。
↑10時20分に和歌山駅を出発。2両編成の電車の最後部に陣取って、前面展望ならぬ後方展望を撮ってみました。
↑和歌山駅~田井ノ瀬駅間には車両基地があり、阪和線から撤退したばかりの103系電車が留置されていました。
↑この辺りではほぼ平坦な道のり。真っ直ぐに延びた線路をモーターを唸らせつつ結構なスピードで駆け抜けていきます。
内蔵をシェイクされそうな揺れ具合ですが、その揺れがまた心地よき哉・・・。
↑途中の駅にて下車してみました。
↑降りた駅は「
布施屋(ほしや)
駅」。なかなかの難読駅名です。
ここ布施屋駅では趣味の駅巡りの一環として下車、色々と写真を撮ってみました。詳しくは後日別記事にて投稿したいと思います。
↑ここまでの動画です。
↑布施屋駅で怪しく写真を撮っていたら、和歌山方面から回送の電車がやってきました。
ここ和歌山線ではレアな105系の3ドア車です。105系には103系から改造された車両と1980年代に福塩線・宇部線・小野田線用として新製された車両が存在し、この車両は後者に属します。
程なく奈良方面へ向けて走り去っていきました。
↑布施屋駅に降り立って30分後の11時03分、奈良行きの電車がやってきました。
あとはコレに乗って奈良まで行く事にします。
↑岩出駅の手前で、悠久の大河紀の川を渡ります。
↑この辺り、愛車パイザーでよくドライブした所ですが、電車の車窓から見る風景はまた違って見えます。
↑で、また動画です。こちらは車窓の風景がメインです。
↑途中から学生がドカドカと乗り込んできて、結構いい乗車率になった所で橋本駅到着。ここは南海高野線との接続駅でほとんどの乗客が入れ替わりました。
隣のホームには先程布施屋駅で遭遇した105系3ドア車の姿が。
↑105系3ドア車(新製車)2両編成の回送電車。一体何処へ行くのでしょうか。
この後、この回送電車に行く先々で遭遇する事になります・・・。
↑橋本駅停車中の奈良行き電車の車内。
これから県境を越える事もあってか、お客さんは少な目です。
↑橋本駅ではそこそこ停車時間があったので、乗ってきた電車をパチリと。
奈良寄りの車両は103系1000番台車そのままのお顔ですが、こちら和歌山寄りの車両はパンダ顔です。
↑和歌山・桜井線の105系電車はワンマン仕様になっていて、運賃表・運賃箱が設置されています。
↑105系回送電車と南海電車に見送られて橋本駅を出発。
ここからはまたしても後方展望を撮りながらの旅となります。
↑和歌山県側最後の駅、隅田(すだ)駅にて下り電車と行き違い。
↑ここ隅田駅もパイザーで訪れた事のある思い出の駅で、「
毎日が文化祭」な駅舎も健在でした(2015年6月撮影)。
↑奈良県に入って最初の駅である大和二見駅。ここから1982(昭和57)年まで川端貨物支線が分岐していました。画像左側のホーム脇のスペースがその廃線跡です。
↑この辺りも愛車パイザーで徘徊した思い出の地でもあります(2015年1月撮影)。
↑程なく五条駅(奈良県五條市)到着。
↑ここまでの動画です(橋本~五条間後方展望)。
↑五条駅停車中の奈良寄り先頭車「クハ105-4」。103系1000番台車の制御車であるクハ103-1000番台からの改造車で外見上は改造前とあまり変わっていません。
↑五条駅を出ると、峠越えの区間に入っていきます。
↑その途中にある北宇智(きたうち)駅。急勾配区間の途中にある為、2007(平成19)年までスイッチバック式の駅でした。スイッチバックを解消してから結構な時間が経っていますが、スイッチバックの遺構は健在でした。
↑ここ北宇智駅もパイザーで訪れた所の一つ。閉鎖された旧駅舎前にてこういう写真も撮っていたりします(2015年3月撮影)。
↑北宇智駅を後にしてさらに上り勾配をグイグイと上っていきます。
↑近鉄吉野線との接続駅である吉野口駅に到着。ここでも僅かながら停車時間があったので乗ってきた電車を撮ってみました。
↑ここまでの動画(五条~吉野口間後方展望)です。
↑高田駅に到着。ここで向きを変えて桜井線に入ります。
上の画像はここまで先頭車だったクハ105-4の運転席で、ここからは最後尾になります。
↑クハ105-4@昼下がりの桜井線。春の穏やかな陽光が閑散とした車内に降り注ぎ、まったりとした空間でした。
↑11時03分に布施屋駅を出発してからほぼ3時間後の13時58分、やっと終着駅の奈良駅に到着。一度やってみたかった和歌山・桜井線の乗り通しですが、何とか完乗できました。
↑おまけ。この後関西本線(大和路線)の河内堅上駅にて、布施屋・橋本駅で遭遇した例の回送電車にまた遭遇しました。さてこの回送電車は一体何処へ向かっていったのでしょうか。
・・・と、青春18きっぷの旅一日目は無事終了、二日目へと続きます。