
本記事は下記リンク過去記事の続きになります。
「
2017年9月11日 奈良県吉野郡黒滝村・五條市西吉野町 笠木トンネル」
「
2017年9月11日 奈良県五條市西吉野町・吉野郡天川村 川合隧道 」
さて2017年9月11日に国道309号線の旧道に存在する2箇所のトンネル・隧道を訪問しましたが、その1ヶ月後の同年10月6日に再度訪問しました。
↑今回は吉野郡黒滝村笠木から同郡天川村川合まで、上図の紫色のルート(国道309号線旧道/笠木峠・川合峠区間)の全線走破を目論んでみました。
9月11日の訪問では川合隧道以北の区間を走ったのですが、同隧道以南の区間は未踏のままでした。
そしてオレンジ色で示した笠木峠旧旧道にも少しだけですが足を踏み入れてみようと思います。
↑国道309号線を南下、黒滝村の「新笠木トンネル」手前に旧道への分岐(画像右)があります。右折していよいよ旧道へ。
地理院地図によるとこの地点の標高は529m位だそうで。
↑「笠木トンネル」までこんな感じの道が延々と続きます。現役国道時代のこの道の写真をネット上にて見た事がありますが、狭くて険しいなりにも路面には落ち葉一つ落ちておらず、手入れはキチンとされていたようです。
↑村道に格下げされた今はあまり手入れされていないようで、お約束の路面堆積物に劣化しつつある舗装など、いかにも「旧道」という状況になっていました。
↑この区間を通ると、バイパスの建設が「新笠木トンネル」から着手した理由が判ります。
国道時代のこの区間の通行はかなり大変なものだっただろうなと、昔日のドライバー達に思いを馳せつつ、かつての「酷道309号線」を進んでいきます。
↑途中、良さげな雰囲気の橋があったので車を停めてパチリっと。
↑橋の名は「きこだにばし」。
↑苔生した欄干がステキです。
↑「きこだにばし」をバックに我が相棒の写真を。
↑この区間の難所の一つ、急ヘアピンカーブ。
かつてはバスも走っていたそうですが、ここの通行は大変だったそうです。そしてここの路面にもタイヤで描いたと思しき謎の円が・・・。
↑ここでも記念写真を。
↑笠木トンネルへ向けてほぼ一車線幅の道を進みます。
↑災害復旧箇所と旧旧道分岐を過ぎ・・・
↑そして笠木トンネル通過。トンネルの中央部から五條市西吉野町(旧西吉野郡西吉野村)に入ります。
笠木トンネルの黒滝村側の入口付近で標高686m位。ここまで結構登りました。
↑県道49号線との分岐を過ぎたところで停車。
↑振り返ると県道49号線(左)の分岐点が。右に進むと笠木トンネルです。
↑ここにも国道時代の青看板が建っています。そして例によって白テープで修整しただけ。
↑さらに「廃」な雰囲気漂う急勾配の広い道路を進みます。
↑さて、笠木トンネルの北側で分岐した旧旧道(画像左)が・・・・
↑ここで再び合流します。画像右の未舗装道路が笠木峠旧旧道です。
この地点の標高は805m、笠木トンネルからさらに登ってきました。
↑黒滝村側の旧旧道が舗装され林業用として活用されたの対し、こちら西吉野町側は未舗装のまま放棄され、長年に亘り藪に埋もれてほぼ廃道と化していました。
が、近年になって藪は刈り払われて奇跡の復活を遂げました。
とりあえず、少しだけこの旧旧道を歩いてみる事に。
↑しっかりと車の轍の跡が続いています。軽トラ専用道という感じの道幅と雰囲気です。
この道は大正時代に県道として整備された「丹生天川街道」(後に「大淀上北山線」に改称)の一部で、大正時代の峠道の姿をそのまま遺しています。
1970(昭和45)年に「笠木トンネル」が出来るまでは、このダートの道が大淀町方面と天川村方面を連絡する幹線道路でした。
↑笠木峠旧旧道から見下ろしたR309旧道。
旧旧道はだんだんと高度を上げていきます・・・というより、旧R309の方がどんどん高度を下げているという方が的確かと。
↑西吉野町側の分岐から150m程進んだ地点にて。山の斜面が崩落し、道が半分ほど土砂で埋もれていました。
↑二輪なら問題なく通れそうですが、四輪はオフロード車でも難しそうです。
もっと先へ進んでみたい気もしますが、ここで引き返す事にしました。
↑峠道を下って天川村方面へ。
今でこそ行きやすくなった天川村、笠木トンネル開通前はこういう道を通らないと辿り着けない「秘境」の地でした。
↑笠木峠旧旧道から見たR309旧道との合流点。
↑この合流点にてこういう写真を撮ってみました。ダートの旧旧道を通り抜けてきたかのように見えます。
↑旧道/旧旧道合流点から程なく川合隧道。相変わらず1箇所だけ照明が灯されていました。
この川合隧道の中央部を過ぎると吉野郡天川村です。
川合隧道の天川村側坑口の辺りがこの道の最高地点で、標高は814mだそうです(地理院地図による)。
↑川合隧道を過ぎると道は下りに転じます。道幅はやや狭いものの、比較的走りやすい道が続く区間です。
↑倒木の下をくぐり抜けて。
↑災害復旧の跡と思しき、不自然に綺麗な箇所も点在しています。
崩れても崩れても修復されるという事は、今もこの道を必要とする人々が存在する証です。
↑こんな感じの道が続きます。
↑ナビの画面ではいよいよR309現道が近づいてきますが、車は依然として鬱蒼とした杉林の中・・・。
↑黒滝村笠木からのR309旧道の旅、ここ天川村川合の合流点にて終わりです。
この日も他の誰にも出会う事は皆無でした。
↑ここまでの動画(大体4.8倍速位)です。
↑帰路は国道現道の新川合トンネル・新笠木トンネル経由で。
新川合トンネルの坑門の上にここまで通ってきた旧道のガードレールが見えます。
↑帰りに道の駅「吉野路黒滝」にて一服。平日昼下がりの山間の道の駅、まったりとした時間が流れる空間です。
この日は楽しいドライブでした(^^)
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Posted at
2018/10/17 22:48:40