
昨年のネタが続きましたので、今回は最近のネタにてお送りします。
去る2018年9月19日に三重・岐阜の両県を通る養老鉄道にて乗り鉄してみました。その時の記録を数回に分けて記事化してみます。
養老鉄道は桑名駅(三重県桑名市)から揖斐駅(岐阜県揖斐郡揖斐川町)に至る
養老線から成るローカル私鉄で2007(平成19)年10月1日に近畿日本鉄道から分社化されました。分社後も近鉄とは密接な関係にあり、使用車両も元近鉄の中古車それも昭和30~40年代生まれの車両で占められていました。
経営体制が変わり、さらに東急から中古の7700系電車を購入する等、最近は脱近鉄の動きが見られます。
↑大阪から近鉄特急に乗って桑名駅へ。連絡改札口を抜けるとオレンジ色に白帯の「ラビットカー」復刻塗装を纏った電車が停車していました。
画像左、ホームの反対側は近鉄名古屋線のホーム。分社化により、ホームに仕切りと連絡改札口が設置されました。この為、結構窮屈な感じのする養老鉄道の乗り場です。
↑
養老鉄道600系D06編成。元近鉄南大阪線の6850形電車で、「
ク506」(元モ6858)と「
モ606」(元モ6857)の2両編成です。
実は我が地元の南大阪線とその支線の長野線にて学生時代に通学でお世話になった車両であり、実に四半世紀ぶりの再会となります。
かつての我が通学電車に乗って美濃国を目指してみる事にします。
↑この6850形を含む
近鉄6800系電車は1957(昭和32)年にデビュー、日本初の高加減速車で「ラビットカー」という愛称が付けられました。この塗装はそのデビュー当時のもので、当時としては斬新なカラーリングでした。
この6850形は片運転台ながら一両での自走が可能な単独電動車で、南大阪線では増結用として重宝されていました。が、1980年代末期まで非冷房車であった為、夏場の一般乗客からは避けられていました。
1989(平成元)年にようやく冷房改造と近代化更新工事が施工されたのも束の間、1993(平成5)年に近鉄養老線に移籍して600系に編入されました。そして元「モ6858」が電装解除されて「ク506」となり、今日に至ります。
この個体「ク506(元モ6858)」は相方の「モ606(元モ6857)」と同じく1963(昭和38)年製造の後期型です。
↑余談ですがこの車両の古巣である近鉄南大阪線にも「ラビットカー」復刻塗装編成が存在、こちらは後輩に当たる6020系電車です(2018年7月撮影)。
↑桑名駅を出発、電車は北へ・・・。
普段通勤で乗っている近鉄電車そのものの内装ですが、のんびりとした雰囲気に満ちています。
↑6800系等の昭和30年代生まれの近鉄通勤形電車に見られるタイプの座席仕切り。昭和40年代以降製造の車両のものとは形状が異なります。
車内は近代化改装を重ね、現行の近鉄通勤形電車と変わらぬ内装になっていますが、この独特の形状の仕切りは昔のままです。
↑「ク506」の運転室。
南大阪線時代は水色の運転台が付いていましたが、新型車に見られる茶色のものになっています。
↑美濃山崎駅にて近鉄マルーン一色塗装の電車と離合。養老線は全線単線で、途中駅ではこうした離合シーンが見られます。
↑私好みの、古くて短いトンネルが数箇所連続する所も。なかなか良い感じです。
これらのトンネルは天井川を潜るものだそうで。
↑やっと自転車を持ち込むお客さん登場!! 養老鉄道の昼間の閑散時間帯の電車は「サイクルトレイン」として車内への自転車持ち込みが可能です。
ワンマンカーですが、無人駅で乗降する利用者の為にアテンダントが乗務しています。
↑駒野駅→美濃津屋駅間にて。うーん、秋ですね・・・・。
長閑な田園の風景の中を電車は進んでいきます。
↑養老駅に到着。対向の電車待ち合わせの為、数分停車です。
↑「サイクルトレイン」のヘッドマーク。
大々的に宣伝していますが、その割には利用者は少ない印象を受けました。
↑養老駅ホームにはたくさんの瓢箪が吊るされていました。流石は「養老の滝」最寄り駅です。
↑養老駅停車中のク506車内。
↑しばらくして養老駅を発車。
↑養老駅→美濃高田駅間にて。
沿線の彼岸花が綺麗でした。春季の桜や菜の花とはまた違った魅力があります。
↑全体的にローカルムード満点の養老線ですが、近代的な高架駅もあります。
↑秋の美濃路を軽やかに。
車内は閑散としたまま、電車は大垣市内に進入。
↑大垣駅の一つ手前の駅、西大垣駅にて途中下車。
ここは養老鉄道の業務上の要衝ともいうべき所で、本社と車両基地があります。
↑西大垣駅を発車する対向の桑名行き電車。
パンタグラフは超近代的なシングルアームのものに換装されていて、何だか違和感があります。ちなみにここまで乗ってきたD06編成もシングルアームパンタグラフに換装されています。
↑ここまでの動画です。11分と長めですが、お時間のある方はどうぞ(^^)
↑大垣駅へ向けて走り去るD06編成(左)と中線留置中のD14編成(右)の並び。
我が青春の(笑)通学電車で行く養老線の旅、所要時分1時間5分と長めでしたが、あっという間でした。
養老鉄道乗り鉄記、次回へ続きます・・・・。
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Posted at
2018/10/19 23:38:37