
実に久しぶりのブログです(汗…)。そして、今回も車とは無関係の内容ですが、よろしければお付き合い頂ければ幸いです。
↑電車に乗って近鉄長野線の
河内長野駅(大阪府河内長野市)にやって来ました。まずはここまで乗ってきた電車をパチリと。
↑ここ河内長野駅は近鉄長野線と南海高野線の接続駅。上の画像の左側が南海高野線、右側が近鉄長野線で駅の北側にてY字型に合流しています。
↑駅の規模は結構大きめですが、南海がかなりの部分を占めていて、近鉄はその片隅にちょこんと乗り入れている感じです。
↑画像左側が近鉄の終端部。右側の南海高野線の線路は紀見峠を越えて和歌山県の橋本へ、そして高野山へと続いています。
↑今回この駅にやって来た目的はコレ。今や絶滅危惧種と化した字幕回転式(フィルム式)発車標」です。
1960年代に登場し、全国各地の駅にて使われていましたが、近鉄ではここ河内長野駅に残るこの個体が最後の1台となっています。
この発車標は1976(昭和51)年に設置され、以後44年間に亘って稼働し続けてきました。
上の画像は南側から撮ったもので、日焼けして黄ばんだ幕がその長い歴史を物語っています。
↑反対側(北側)から撮影。こちらは日焼けしておらず、白さを保っています。
44年間に亘り、現役であり続けたこの発車標ですが、ついに2020年1月30日を以って機器更新の為に撤去される事となりました。
↑ホームにはこの発車標の引退を告知するポスターが。さらに記念切符まで発売されるそう。
この手の設備は人知れず消えていく事が多いのですが、近鉄の中の人もノリノリですな…と感じます。
↑結構マニアックな内容です。
↑ちなみに字幕回転式発車標の一世代後のフラップ式、これも全国的に見ると絶滅危惧種ですが、近鉄線内のあちこちの駅にて未だに現役。上の画像は近鉄長野線の富田林駅のモノで、もうしばらくは使い続けるようで。
通称「パタパタ」とも呼ばれるこのタイプの発車標ですが、いかにも1980年代という感じです。
↑河内長野駅の場合、表示される幕はこの6種類だけ。急行大阪阿部野橋行きは朝のラッシュ時間帯のみ、普通は深夜時間帯のみのレアな表示です。
↑この時刻表に示されている通り、この駅から発車する電車のほとんどが準急大阪阿部野橋行きなので、あまり幕を回す必要がありません。この駅にて最後まで昭和50年代の字幕回転式発車標が残ったのはそれも一因かと思われます。
↑レトロな発車標が残る近鉄ホームの向かい側、南海高野線のホームには平成のフルカラーLED式発車標(2011年設置)があります。
↑平成20年代のフルカラーLED式発車標(左)と昭和50年代の字幕回転式発車標(右)の並び。対照的なこの光景、見られるのもあと僅か。
↑南海電車と近鉄の字幕回転式発車標。
↑停車中の近鉄6200系電車と字幕回転式発車標。共に1970年代生まれです。電車の方はまだまだ更新しつつ走り続ける予定だそうで…。
またひとつ、身近な「昭和」が消えていきます…。
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Posted at
2020/01/22 16:20:39