本記事は前アカウント時代に投稿したものですが、過去記事アーカイブスという事にて再投稿してみます。
今から4年前の2016年9月、大阪府道61号堺かつらぎ線にある古隧道「塩降隧道」を訪問してみました。以下、その訪問記です。
(引用元:グーグルマップ)
↑大阪府和泉・河内長野市境にある延長158mの隧道です。近隣には滝畑ダムがあります。
なお、この塩降隧道を含む滝畑周辺の隧道・トンネルは例によって心霊スポットとしての風評が存在し、塩降隧道は「滝畑第三トンネル」と呼ばれる事もあります。
↑未舗装区間が今も残るという和泉市側から府道61号線に入りましたが、工事の為終日通行止め…。やむを得ず引き返して河内長野市滝畑へ向かいました。
↑峠の反対側にあたる河内長野市の滝畑にやってきました。雨上がりで山々にはガスがかかっています。画像の三叉路を右折して府道61号線へ。
↑滝畑から数分で目指す塩降隧道に到達、まずは一旦通過してみます。
↑隧道を抜けた先で転回して再び塩降隧道に戻ってきました。
↑雨上がりのしっとりとした峠道にて我がパイザー。
↑ここは大阪府和泉市槇尾山町、カントリーサインが木の枝で隠れつつありました。
↑塩降隧道和泉市側坑門。カントリーサインと向かいあわせに建っている府道標識も木の枝に隠れています。
↑1932(昭和7)年竣工の塩降隧道。かつては素掘り・未舗装の不気味な古隧道だったそうですが、2002(平成14)年に
補強・リニューアル工事が行われ、現在の姿になりました。
ちなみにその工事を担当した業者さんは過去記事の「
中津原隧道」(大阪府南河内郡千早赤阪村)の補強・リニューアル工事も手掛けており、その為に酷似した風貌となっています。
↑坑門の表面からかなり奥まった所に扁額が。
リニューアルに際し、元の坑門の上に被せて新しい坑門を作った為、どうやら扁額の辺りだけ元の坑門が露出しているようです。
この時点でリニューアルから14年を経過しており、坑門の表面は苔生しています。
↑坑口脇には「トンネル点検銘板」が。通行の少ない隧道ですが、人の手が入ってしっかりと管理・維持されている証です。
↑洞内から見た和泉市側の風景。両サイドの路肩から緑に侵食され、通行の少ない道である事を物語っています。
↑この塩降隧道、和泉市側から入るといきなり急カーブになっています。しかもミラーもありません。なので、車両での進入には注意が必要です。
↑洞内から見た和泉市側坑口付近の急カーブ。
↑急カーブを過ぎると長い直線区間が続いていて、洞内はナトリウム灯のオレンジ色の光で煌々と照らされていました。
↑続いて河内長野市側の坑門前へ移動。和泉市側に比べると鬱蒼度150%な空間です。
↑ストレートな坂を登りきった先に隧道がある和泉市側とは対照的に、こちらはカーブした坂の先に隧道があります。
↑反対側と同一仕様の坑門です。
↑石積み風の近代的な坑門ですが、こちら側も経年による変化で、周囲の風景に馴染んできています。
↑河内長野市側から見た洞内。前述の通り、心霊スポットとしての噂がある事と大都市圏に近い為、落書きが多数あります(見苦しいのでモザイク処理済)。
定期的に消しているようですが、消しては書かれのイタチごっことなっています。
昼間は静かで平和な所ですが、夜間は訪れてはいけないスポットです。
↑洞内から見た河内長野方面。
↑今の基準でいくと「狭小」の部類に入る塩降隧道ですが、交通量が極端に少ない為、特に改良の必要はないというのが現状です。
↑塩降隧道から河内長野方面への下り坂。坂を下りきった先に滝畑ダムがあります。
最後にここ塩降隧道付近にて撮った画像を。
個人的にとっても気に入っている一枚であります。
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Posted at
2020/11/14 22:21:44