
最近はブログの更新が滞り気味ですが(汗)、今回は趣味のトンネル・隧道巡りです。
ちょうど1年前の事になりますが、奈良県吉野郡天川村の国道309号線にある「
白倉(しらくら)トンネル」に行ってきました。
↑まずはその大まかな位置を(グーグル・マップ)。
観光地である「
みたらい渓谷」のすぐ近くにある狭小トンネルです。
↑そして拡大して航空写真を。空から見るとこの辺りは一面の緑の世界。
トンネル近くには「みたらい渓谷」関連の飲食店や土産物店が確認出来ます。
↑まずは国道309号線を南下して天川村へ。
この辺りまでは二車線の快走路だったのですが・・・。
↑唐突に現れる「
幅員減少」の路面標示。そしてその先には木々に囲まれた漆黒の闇が!! 何だかワクワクしますねー。
↑そしてここが「酷道」309号線の入口。ここから上北山村の国道169号線との合流点まで延々と大体一車線幅くらいの幅員の道が続いているそうです。
何だかブラックホールに吸い込まれていくようです。
↑森林の中を駆け抜け・・・
↑渓谷沿いを進み・・・
↑時折現れる対向車をやり過ごし・・・
↑こんな感じで淡々と歩を進めます。
それにしても崖に張られたネットが何とも物々しき哉。
↑やがてみたらい渓谷周辺のレストランや土産物店が集まる一角を通過。秋の行楽シーズンにはやや早い時期の平日昼間のせいか、ひっそりとしていました。
目指す白倉トンネルはもうすぐ。
↑頭上に張り出した崖がとてもワイルドに感じられる風景。この先の橋を渡り、カーブを曲がると目的地。
↑これが今回の目的地「白倉トンネル」。
↑まずはトンネルの向こう側へ一旦抜けてみます。
↑トンネルを抜けた先にて。この地点は道幅がかなり広くなっています。
ここで例によって我が相棒の記念写真を。
↑ここまでの動画です。
↓こちらはトンネル往復の動画。上の動画と一部内容が重複していますが(^_^;)
↑パイザーの先には、上北山村方面へ向かって国道309号線が続いていました。
この先へ進んで酷道ドライブを堪能してみたい気もしますが、今回はここでUターンです。ちなみにこの先、「行者還トンネル」という名のステキなネーミングのトンネルが存在しているそうで、一度訪れてみたいと思っていたりします。
↑振り返るとこういう風景が。
↑清流流れる巨岩奇岩ゴロゴロの渓谷と吊り橋、そしてトンネル。絵葉書のような風景がここに。
夏→秋の季節の変わり目らしく、時折晴れ間が覗くものの、どんよりと曇っています。
↑谷を見下ろすと涼しそうな美しき谷川の流れに巨岩と奇岩がゴロゴロと。
私にとっては「非日常」のこの風景、眺めるだけでも良き癒しになります。
↑見るからに重量級のこの巨岩、重量何トンくらいあるのでしょうか(;´д`)。
↑さて、目的の白倉トンネルへ。
↑この「白倉トンネル」は1935(昭和10)年に竣工し、延長29.6m・高さ3m・幅3mというスペックのトンネルです。
城壁のような背の高い坑門が特徴で近代的な雰囲気があり、後年の改修によってこの姿になったものと思われます。
↑竣工年代からすると「
隧道」を名乗った方がしっくりくる物件ですが、坑口脇に「白倉トンネル」と標記されています。
↑坑口の分厚いコンクリートアーチが印象的です。
↑坑門部のみコンクリートで、内部は素掘り。
↑早速入洞。短いトンネルなので、不気味とか怖い雰囲気はあまりないです。
↑トンネル内から見た南側(上北山村方面)の風景。
↑天井はモルタルで仕上げられています。
↑壁面は荒々しい岩肌が剥き出し。先程の道路脇の崖や渓谷の巨岩群もそうでしたが、この辺りの岩盤はかなり強固そうです。
↑あっという間に北側(みたらい渓谷方面)へ。
↑振り返って撮影。天井に三列で埋め込まれた謎の金属片が気になります。
↑こちらが北側(みたらい渓谷側)の坑門。急カーブの先にあります。
↑こちらも近代的なポータルですが、南側とは対照的に錆色に汚れていて、周囲の自然に溶け込みつつあるようです。
↑国道から見た渓谷の風景。河原には去りゆく夏を惜しむかのような若者グループの姿も。
↑こちらはトンネル前から見たみたらい渓谷方面。
↑トンネル前から見た、先程の国道に張り出したワイルドな崖。
この「白倉トンネル」周辺、なかなか見ごたえのある景観でした。
観光地の片隅で誰にも注目される事もなく、ひっそりと佇む「白倉トンネル」。
実はこういう物件、個人的には大好物だったりします。
この日はここで引き返しましたが、この先のR309酷道区間もいつかは走ってみたいと思っております(今年中は難しいですが・・・)。
【追記】
ワカシィさんのコメントにあります
やかんマークが目印の青いコンビニ旧「
モーソン」こと「
森田商店」、実はしっかりとその前を通過しておりましたが、気づかずに素通りしてしまいました(苦笑)。
今は「モリクラフラフラ」という店名で営業しているそうですが、次に天川村を訪れる時は是非ココでお買い物したいものです(^^)。